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工×高生!  作者: 都木
4/6

3時間目

「うちの実家いばらきなんだよー」

「え、マジか」

「でもさ茨城ってなんも取り柄無くね?」

「それがーね近くにね、かすみがせきっていうね、大きなみずうみがあるんだー。とってもきれいなんだよー」

「ふーんマジか」

「いいな。俺の実家東京だから自然がないんだよな。釣りして―。」


 おい、ちょっとまて。霞ヶ浦だからそれ。霞が関はビルだよビル。それでも建築科だろ、日本の建設業界ホント不安。目の前に超高層ビルでもあんのかよ。視界遮られてるからそれ。もやは自然らしさゼロ。

 ところで僕は腕をクロスさせ机と対面してヒュージョンしている。俗に言うつっぷしの状態だ。クラスの奴らの会話を聞きたい放題なのがこの姿勢だ。寝てると見せかけ、耳だけ傾けている。つまるところ、この姿勢はマジで神なのである。おっと、さっそくきこえてきましたよ、はい。


「あいつまた寝てのかよー」

「寝てる割には背はちびだよな」

「ちび(笑)」

今の謎の笑いなに⁉

「ほんとどんだけ机好きなの」

好きじゃねーし。

「友達いないのかよ、まじぼっちじゃんウケる」

そこは否定しないけど、ていうか入学早々群れだすとかどんだけコミュ力高いの。あと全っ然うけないから。

「あいつの筆箱見ろよ、SA⓪のアスカのストラップつけてるぜ、しかもアニメント限定版とか、ヲタクキモ」

SA⓪しってる時点でお前もヲタクじゃん⁉っていうかよく限定版わかったな。

「死ね」

、、、、、、、、、、。

全部聞こえてんだよ、コンチクショー。さすがに心がプラスチックの僕でも今のは割れましたよ。死ねってなに、ちょっとヒドクナイ⁉

 涙が出そうな目をこらえ僕は顔を上げた。ん、先生が立っている。

「はい?」

僕は先生に呼ばれた?

「犬飼、具合悪いなら保健室行くか?」


僕は完全に寝落ちしていたらしい。

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