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勇者≒魔王  作者: 玄米茶
5/9

第5話 日常←非日常

ものすごく間が空いてしまった……。

引越しとPC壊れたし…いくら飛ぶことやら……。


5話目になります。

読んでいただければ幸いです。

ーーーー????/??/?? ??:?? ????


「……ぇ!……ぶ!?」


 遠い意識の向こう側から聞こえる声が遙の意識を現実へと引き戻す。

 徐々に戻る意識は身体の痛みを気付かせ、一気に目が覚める。


「なっ……ここは!?……つぅ……」


 ゆっくりと起き上がろうとするが、痛みがそう簡単には許さずすぐにまた倒れてしまう。

 それと同時に、今まで見たことのない景色が広がっていることに彼は気付く。


「こ……ここは……?」


 遥の心からの問いかけに、見ず知らずの少女が答えた。


「ここは、イリューシカ平原のど真ん中。ってか、きみは何?突然空から落ちてくるんだもん、驚いたよ!」


 ケラケラと笑いながら答えてくれているこの同い年くらいの女性は、少なくとも遥は一度も目にしたことのない人であった。

 それもそのはず、いろいろと違うがまず耳が違う。

 ……いわゆる、『ネコ耳』なのだ。


「え、あ……あれ、耳?え?空から……?」


 混乱してしまうのも無理は無い。

 すべてが理解できていないのだから。


「あれ?覚えてないの?私が散歩してたら突然空に魔法陣が出来て、その中からきみが落ちてきたの。敵かと思って身構えたら意識が無いんだもの、逆に焦っちゃったよ!」


 身振り手振りで状況を教えてくれるため、ものすごく分かりやすい。

 そして、一つの結論が遥の脳裏に浮かぶ。


(……あぁ、ここ、異世界なんだ……)


 逃げられない現実を素直に受け入れようと努力してみたものの、そう簡単に受け入れられる訳がない。


 そんな彼女は目の前の少年が混乱している事に気付いたのか、安心させようと試みてくれた。


「あ、わたしはシャル。シャルル・シルフィリア。よろしくね!きみの名前は?」


 笑顔での自己紹介。

 同時に、握手をしようと手をのばしてくれた。

 茶色の髪にネコの様な耳、顔はあどけない少女のように整っていて幼さと可愛さの両方を持ち合わせてるような、そんな少女。


 その屈託ない笑顔に冷静さを取り戻した遥は礼儀に則り、自己紹介をする。


「……俺は、遥。佐倉、遥。迷惑かけて申し訳ない」


 身体の痛みがひいたのを確認して、ゆっくりと起き上がる。

 両手の感覚があることに安心し、握手を返す。


「ハルカ。サクラ、ハルカ……初めて聞く名前だね!ねぇねぇ、どこから来たの?転移魔法なんて久々に見たから気になってさ!」


 シャルは握手したまま手を上下に動かす。

 かなりテンションが上がっているのだろう、はちきれんばかりの笑顔で遥に問いかける。


「うーん、正直言うと、日本……なんだけど、多分わからないよね?」


 直感で異世界から来た人間は捕まったりする可能性があると考え、あえて真意をぼかしながら答える。

 そして、シャルからの回答は遥の予想通りだった。


「ニホン……聞いたことがないなぁ、ってことは、すっごく遠い所かな!?」


「あぁ。凄く遠いところから来たんだけど、着地に失敗してさ」


 あはは……と作り笑いで話す遥を、シャルは興味の眼差しで見つめる。


「へぇ~、ってことはハルカは魔法使いなの?」


 期待も混じった質問に、素直に答える。

 内心複雑な状況であることは隠しながら。


「……俺、魔法は使い方がわからなくてさ……。転移も、実際俺が行ったんじゃないんだ……」


「そっかぁ……、でも、それは仕方ないよ!私も魔法はからっきしでさ、いっつも先生に怒られてばかりなんだよ……」


 耳をパタパタさせながら楽しそうに話すシャルを見て、遥は心が楽になったきがした。


(それでも、ここは異世界なんだよな……)


 現実が自分の理解できる範疇を超えているのが良く分かる。

 それでも、目の前には『異世界』という名の別世界が広がっている。


(……ん、いまの話になにかひっかかるものが……)


 ふと、冷静に考えてみる。

 魔法はからっきし……ではなく、先生という言葉。


「なぁ、シャル」


「なぁに?」


「先生ってことは、近くに街があるのか?」


 先生と呼ばれている人がいるのなら、ある程度の確率で学校やそういった学舎があるはず。

 それならば、そこでこの世界についてのある程度の情報を手に入れられると考えた。


「すぐ近くにあるよっ!シャルもそこに住んでるから案内くらいならできるからね!」


 そう言ってシャルが指をさした方向には、確かに街のようなものはあった。

 ……遥自身の知っているような『街』とは違う、どこか西洋風と例えるのが一番しっくり来るような、そんな街が。


「それなら、その提案にのせてもらおうかな」


 そう遥は一言いうと、シャルは元気良く立ち上がり

「是非、私の家にも来てよ!」と遥を誘うのだった。

いかがでしたでしょうか?


……パソコン壊れたから、この先10話、また書き直し……。

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