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勇者≒魔王  作者: 玄米茶
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第1話 日常=平穏

初投稿&テスト

内容は考えてありますが、テストを兼ねてますので見づらい部分、誤字脱字はご了承下さい。


……徐々に修正しますので。

ーーーー2015/07/17 13:49:51 武蔵中原高校 2-A


 梅雨も数日前に明け、夏独特の暑い日差しが教室に差し込む。

 お昼時ともなると教室の温度は27度前後もあり、エアコンが稼働していても生徒たちの不快度指数は天井知らずに上がり続けている。

 当然、エアコンのすぐ近くには男女関係なく集まっているが……そうなってしまうと逆に暑くはないのだろうかと、ふと遥は考えてしまう。


 佐倉さくら はるかは、あまり人付き合いの得意ではない性格からああいった輪の中に入ることができない。


 そもそも、クラス内に仲のいい友人なんて数えるほどしかいない以上、普段は教室の隅でボーッとしているだけの一日を過ごしている。


(……暑い、日差しが暑い)


 言葉には出さず、仲よく話しているクラスメート達を眺めながら思った。

 それと同時に、暑いのは夏なんだから当たり前とも考えてしまい、結局ため息混じりに脱力してしまう。


 手を伸ばして、机に突っ伏す。

 暑くて力もいれる気も起きない。


「遥、ついにこのクラスで今年初の熱中症患者になるの?」


 遥の頭上から聞きなれた女の声が聞こえる。

 机に突っ伏していて声の主は見えないが、声だけでも誰かよくわかる。


「熱中症なら朝の時点でさっさと倒れてるよ、こんな暑い教室なんだから」


「違いないけど、ここでは倒れないでね?厄介事は下校してからにして」


 ここで倒れられるのは私が面倒だから帰ってから倒れろと遠回しに言っているこのクラスメートは、遥の前の席の東城とうじょう あかねという少女。

 クラスの保健委員であり委員長も務めているが、当の本人はそもそもそういった委員会が苦手な女子。


 髪の毛はロングでちゃんと手入れされているため綺麗に整っている。

 顔立ちもよく、身長も165cmくらい、胸は本人曰く『まぁ、普通よりはある方じゃない?さほど気にしたことないけど』とのこと。

 スタイルは全体的にバランスがよく、見た目からよく告白されたりするものの、本人はいたって冷静に断り続けている猛者でもある。


 遥はなんとなく何人の男子が彼女に青春を散らせていったことか数えていたことがある。

 直接話を聞きながら10人まで数えてたが、聞いていく度に不憫になって途中から数えるのを止めた。


「下校したらいいのか?」


「それなら、私は関係ないから」


「相変わらずの面倒くさがりだね……茜は」


「合理主義者、っていってほしいかな。面倒な事はなるべく避けて行動するのがモットー」


「……面倒なことはしないってところだけは尊敬してる」


 身体は机に突っ伏したまま、手を上げてヒラヒラと横に揺らす遥。


 それに対し、彼の手をデコピンではじいて遊び始める茜。


 はたからみたら、単にのろけているカップルにしか見えないが、お互い付き合ってるわけではないため特に周りの目は気にしているわけではない。

 実際、幼馴染みだからこそできるスキンシップだが……周りから見たらそれはそれは、いわゆる嫉妬の原因の他ならない。


 が、遥がいじめなどにあっていないのにもれっきとした理由がある。

 遥は興味がないものには全く意識がいかず、気付くことすら無いときもあるくらいのマイペースな性格。


 確かに、去年くらい前に何度かいじめがあったと茜は言っているのだが、当の遥本人は全く気付いていなかった。


 後に遥が茜から聞いたところ、教科書が無かったりしたのも当たり前、荷物を隠されたり呼び出したりとかもしていたらしい。


 実際、遥は女子にも人気があるくらいには整っており、他の男子からは嫉妬の対象にもなっていた。


 しかし遥は

『教科書がない=無くしたんだろう』

『荷物がない=大事なものはないしいいや』

『呼び出された=帰りたいから別の人に頼もう』

 といった奇跡的な回避を無意識にし続けた結果、いまの現状に至るというわけらしい。


 遥には全く身に覚えのない事、だからこそこのいまの現状が一番安定しているということでもある。


「あ、そうだ。遥の明日の予定は?」


 ふとなにか思い立ったのか、茜が遥の手を握って質問する。

 遥はゆっくりと顔をあげる。


「特にない。寝るだけ。なにかある?」


 茜は笑顔で遥に一言。


「なら、私と付き合って」


 周りが一瞬ざわっとなったのは無視をして、内容がよくわかっていない遥は再度聞き直す。


「だから、明日なにかあるの?」


 茜は笑顔のまま、さらっと予定を口にした。


「明日、買い物行きたいから付き合ってほしい」


「……はぁ。寝たいん」


「服を買いにいくから……付き合って?」


 遥はふと、この誘い方だと周りからしたらデートの誘いにしか見えないだろう、と思ったと同時に遥は知っていた。


 茜はこうなったらまず譲らない。

 そして押し通す、突き抜けるまで押し通す。


「……はぁ、いいよ、別に」


 先にもなにも、折れるのは決まって遥の方であり、それを理解しているが上の茜の行動である。

 遥の事をずっと前から知っている茜だからこそ、


「よし、決まりね。予定は武蔵中原駅に10時頃で」


 遥は、またひとつため息をついた。

 茜は、遥にばれないように興奮を隠していた。

初めてここで書いてみた第1話、いかがでしたでしょうか?

といっても、まだ1話目。

話がそもそも動き始めてないので、また気になったときにまた見ていただけたらと思います。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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