第8章 – 原初の者たちの戦い
アシナとカイルは長い時間睨み合った。
雨は止むことなく降り続けていたが、世界は凍りついたかのような静寂に包まれていた。
アシナ(獣のような笑みを浮かべて):
「懐かしいわね…あの頃を。
私がただお前に印をつけたくて、でもお前は逃げ回って、あとで戦いたがっていた時。」
カイル(皮肉な笑みで):
「知ってるよ…避けられた噛みつき一つ一つを覚えてる。」
突然、二人の目が輝いた。
一瞬のうちに、アシナとカイルは消えた。
そして一秒後、爪が激突し再び姿を現した。
その衝撃は轟音となって森に鳴り響き、大地の魂からの雷鳴のようだった。
カエリラは耳を押さえ、数歩後退した。
目を見開き、鼓動が速まった。
カエリラ(感嘆して):
「なんてこった…私ってこの二人の娘なの?!
でも…なんて途方もない力!」
彼女はショックで見つめていた。
両親は野性と完璧さで戦い、爪で幹を切り裂き、雨さえもその方向を変えているようだった。
まるで世界が彼らの戦いに屈しているかのように。
カイルは澄んだ青いオーラを放っていた。
アシナは燃えるような赤いオーラをまとっていた。
アシナ(悪魔のような狼の笑い声で):
「はは!すごいわね!
まるで過去に戻ったみたい!」
カイルは感情の輝きを目に宿し、笑った。
二人は再び激突した。
今度の攻撃は火花を散らし、まるで爪が粗い鉄の剣のようだった。
やがて彼らは空中で戦い始め、高く跳び、旋回し、軽やかでありながらモンスターのような正確さであり得ない攻撃を繰り出した。
カエリラは恐怖でそれを見つめていた。
カエリラ(考えながら):
「母は…怖い。
経験も本能も豊富だ。
父は強いけど…母は支配するために生まれてきたみたい。」
戦いは激しさを増し、彼らは現実を真っ二つに切り裂いた。
空気は引き裂かれ、重力は無視された。
彼らは影のように消え、再び現れた。
それは古代の技術だった — 伝説の「原初の影の舞」だ。
過去の超戦闘で習得したもの。
そして…
アシナが正確な一撃を放った。
カイルは激しく吹き飛ばされ、木々を貫き、森の瓦礫の中へと落ちていった。
カエリラ(叫んで):
「お父さん、だめ!」
アシナ(冷静に、鋭い笑みを浮かべて):
「安心して、私の娘よ。お父さんは大丈夫。」
突然、いくつもの木がアシナに向かって飛んできた。
彼女は笑いながら、片手でいくつかを真っ二つに切り裂いた。
アシナ(挑発的な声で):
「はは!またその安っぽい手口?
まだまだ私のカイルよ。
いや…私のオメガ。」
静寂が訪れた。
そして、折れた木の隙間の暗闇から…カイルが再び現れた。
彼の瞳は双子の月のように輝いていた。
周囲の青いオーラは増し…そして変化しているようだった。
戦いはまだ終わっていなかった。
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続く…