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第15章 – メカ・ウェアウルフの誕生

地下の研究所に、新たな一日が訪れていた。冷たい光が金属の廊下を照らし、機械の絶え間ない音が空気を満たしていた。

主扉が金属的な轟音と共に開かれ、堂々たる男のシルエットが姿を現した。


それは、技術軍の最高指揮官――将軍だった。彼は重々しい足取りで研究所へと入ってきた。その目は冷たく、計算された鋭さを帯びていた。


将軍:

「ルイーザ、ヴェクトル。メカ・ウェアウルフ計画の進捗はどうなっている?」


ヴェクトルは恭しく頭を下げ、ゆっくりと顔を上げると、その目には不気味な光が宿っていた。


ヴェクトル:

「閣下、メカは進化の最終段階にあります。まだ完全ではありませんが、金属構造は非常に強靭です。

カエルとアシナの連携攻撃ですら耐えられるように設計されております。」


将軍は満足げに微笑んだ。


将軍:

「素晴らしい……その機体を直に見せてくれ。」


ヴェクトル:

「喜んで、お見せいたします。」


ヴェクトルはルイーザに合図を送り、彼女は不敵な笑みを浮かべた。


ルイーザ:

「喜んでご案内します…」


彼女は操作室に向かい、重いレバーを引いた。

ハンガー内のライトが一つずつ点灯していく。

一つ目……二つ目……そして三つ目。そこに現れたのは、巨大な機械獣。

強化された鎖で拘束された、メカ・ウェアウルフの姿だった。


それは獣と兵器の融合体。

その目は邪悪な赤色に輝き、爪はダイヤモンドと黒合金で鍛えられていた。


将軍(驚嘆して):

「これは…命令を受けられる段階か? なぜ鎖で拘束されている?」


ヴェクトル:

「まだ調整中です。しかしご安心を。鎖は念のためです。ご覧ください…」


ヴェクトルはルイーザにうなずく。彼女がボタンを押すと、耳をつんざく音と共に鎖が外れた。

機体が前に倒れ、鋭い金属の爪が床を削り、火花を散らした。


ヴェクトル:

「立ち上がれ。」


メカ・ウェアウルフは片膝をつき、関節と装甲から蒸気を噴き出した。

爪が光を反射し、不気味に輝いた。ゆっくりと立ち上がり、まるで獲物を狙う獣のように、将軍を見つめた。


将軍(魅了されて):

「…見事だ。」


メカは低く、金属的で悪魔的な咆哮を上げた。

その音はまるで、テクノロジーが生んだ地獄の叫びのようだった。


ルイーザとヴェクトルは満足げに、そして不穏に微笑んだ。


ルイーザ:

「この存在こそが、原初の者たちの終焉をもたらすでしょう… ただし、改良の余地はまだあります。」


将軍:

「よろしい。すぐに試験運用を開始せよ。」


ヴェクトル:

「承知しました。しかしご注意を。現在は安定段階に入ったばかり。激しいテストは構造に負荷をかける恐れがあります。」


将軍:

「了解した。」


三人は部屋を出た。彼らの後ろには多数の兵士たちが続いた。

研究所の外では、700人以上の兵士たちが整列し、最新鋭のテクノロジー装甲と武器を装備していた。

将軍が通ると、彼らは一斉に深く頭を下げた。


――戦争の時代が変わろうとしていた。


 


次回へ続く…

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