第13章 – 戦の継承者(いくさのけいしょうしゃ)
カエリラ――あるいは彼女の中で目覚めた“何か”――は、もはや以前の彼女ではなかった。
一瞬のうちに、彼女はテレポートした。
アシナは反応する間もなかった。
カエリラは母の目の前に現れ、胸に直撃の一撃を放った。
アシナは凄まじい勢いで吹き飛ばされ、瓦礫や倒木を神に投げられた石のように貫通していった。
カイル(叫ぶ):
「あ、アシナ!」
だが、沈黙が訪れる前に――
アシナは瓦礫の中から銀色の怒りをまとったハリケーンのように現れ、鋭い爪を構えて突進した。
彼女は娘の顔に強烈なパンチを叩き込んだ。
そして…世界が止まった。
カエリラは微動だにしなかった。
その一撃は…まったく効かなかった。
かすり傷さえもなかった。
カエリラは母の腕を怪物のような力で掴んだ。
体をひねり、アシナを地面に叩きつける。
まるで人形のように、左右に何度も何度も振り回した。
しかもその身体はまだ成長途中の若くて小さな体だった。
カイルは地面に倒れたまま、目を見開いてそれを見ていた。
カイル(心の声):
「こ、これは…
アシナの怒りだ。
彼女は母の最悪と最高を受け継いだ。
次にカエリラが出会うオメガは…
迷わずその印を受け入れろ。
さもなくば、この圧倒的な怒りで跡形もなく消される。」
アシナ(地面に叩きつけられ、笑いながら):
「そ〜れぇ…!」
本能に支配されたカエリラは止まらない。
彼女はオーラでできた鎖で母を持ち上げ、空高く引き上げると――
咆哮とともに、彗星のように地上へと投げ落とした。
カイル(驚愕):
「あの技は…俺のだ!
俺の能力…
オーラを武器に変える戦闘術…
どうしてそんな短時間で習得したんだ!?」
空中で、カエリラは赤と青の巨大なオーラの大鎌を創り出した。
それは母と父の力の融合――
純粋な破壊だった。
アシナは感嘆の笑みを浮かべ、巨大なコウモリの翼――右側の翼を解放した。
アシナ(笑いながら):
「すごいわね…
じゃあ、私も今から50%の力を使おうか。」
そして、二人は激突した。
雨は渦を巻きながら裂け、
轟音は神々の雷のように大地を揺らした。
だが、その直後――
カエリラが落ちた。
疲労困憊で。
気を失っていた。
アシナは叫ぶように走り、娘が地面に触れる前に抱きとめた。
彼女は翼を広げてやさしく着地し、カエリラを守るように抱きしめた。
アシナ(娘を抱きしめながら):
「私の可愛い子…
家に帰ろう。」
彼女は、立ち上がっていたカイルの方へと歩き出した。
彼はまだ息を整えていた。
アシナ(笑顔で):
「もう回復した? 相棒。
私たちの娘の力、見たでしょ?」
カイル(混乱と怒りで):
「理解できない…
なんであんなことしたんだ?
あの攻撃、マジで危なかったんだぞ!」
アシナ(落ち着いて、しかし断固として):
「彼女の中に眠っていた力を目覚めさせるためよ。
怒りが必要だったの。
でも私への怒りじゃない。
本能的で、原始的な怒り。
私がまだ子狼だったときに感じたようなね。」
カイル:
「で…もしうまくいかなかったら?」
アシナ(肩をすくめながら):
「そしたら治してたよ、当然。
致命傷なんて与えてない。
ちょっと…荒っぽいだけ。」
彼女は鋭い牙を見せて笑った。
アシナ:
「さあ、帰ろう。
もう暗くなってきたし…
私たちの娘は、栄光への最初の一歩を踏み出したんだから。」
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次回へ続く…




