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偏差値45からオックスフォード大学に進学した話  作者: 希羽
第一章 留学準備編

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第十六話 お金

 バスケの授業を終え、颯太たちと別れて帰路につく。


 バスケサークルとバスケ部の体験に行くと言ってしまったが、そろそろアルバイトも探さないといけない。


 うちは母子家庭。母さんはお金のことについて何も言わないけど、留学の費用も多少は自分で稼ぎたい。


 スマホを取り出し、自宅付近でできるアルバイトを検索する。


(コンビニ、飲食、倉庫……夜遅くまでの仕事は避けたいな)


 いくつかの募集を見ていると、塾講師のアルバイトが目に入った。


(小学生から高校生までの個別指導、か……英語だけ教えるのもアリなのか)


 時給も悪くないし、これなら自分の強みを活かせそうだ。


 俺はTOEICのスコアも持っているし、受験英語の勉強もかなりやった。指導するなら英語が一番自信がある。


(これ、意外といけるかも)


 そう思い、応募フォームを開く。


 名前や学歴、希望教科などを入力し、送信ボタンを押した。


(受かるといいけど……)


 バスケサークルや部活の体験、授業、それにバイト。


 思っていた以上に忙しくなりそうだな、と思いながら、自宅へと歩き出した。

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