第十四話 TOEFL対策
TOEFLの勉強を始めるにあたって、まずは試験の概要と各セクションの特徴をざっくり掴んでおきたい。
TOEFLは「リーディング」「リスニング」「スピーキング」「ライティング」の4つのセクションに分かれている。
まずはリーディング。
英語の長文を読んで、それに関する問題に答える形式だ。
特徴としては、文章の内容がアカデミックで、環境問題、歴史、生物学などがテーマだ。
対策として、公式問題集をやり込むのと、TOEFL専用の単語帳を使って語彙力を強化しようと思う。
次はリスニング。
大学の講義や会話が流れ、それに対する問題が出る。特徴的なのは、会話がやたら長く、一度しか流れないこと。
試験中は、メモを取りながら聞くことが鍵になる。
ただし、何でもかんでも書こうとすると混乱するため、キーとなる単語や話の流れを押さえるのがコツらしい。
TOEICの時と同じように、解いた問題のシャドーイングを続けるほか、海外ドラマや洋楽に加えて、海外ニュースを聞く習慣もつけてみようと思う。
次にスピーキング。
与えられたテーマについて話すセクション。
これが一番の難関だ。
制限時間内に考えて話さなければならないうえに、発音や流暢さ、論理的な構成まで採点される。
最初に自由に意見を述べる問題があり、次にリスニングやリーディングの内容を踏まえて話す問題が出る。
調べたところ、テンプレートを覚えておけばある程度対応できるらしい。
試験対策として、録音しながら様々なテーマで練習してみようと思う。
最後はライティング。
エッセイを書くセクションで、大きく分けて2つの課題がある。
1つ目は、リーディングとリスニングの内容を要約する問題。
2つ目は、自分の意見を述べる問題で、スピーキングの自由回答に近い。
文章の構成を意識することが大事で、「序論→本論→結論」の形を徹底するのがポイントらしい。
さらに、単語や文法の正確さも採点基準に含まれるため、日頃から英作文の練習が必要だ。
書いた文章は、先生に頼んで添削してもらおう。
こうして整理してみると、TOEFLはかなり実践的な英語力を問われる試験だ。
ただ英語ができるだけではなく、大学の授業を受けるレベルの英語力が求められる。
まずは公式問題集を買って、自分の現在の実力を測る。それを基に、どのセクションを重点的に鍛えるべきか決めていこう。
「よし、やるか」
目標は80点以上。これをクリアすれば、学内選考も突破できるはずだ。