【番外編】3
一つ前の番外編2ですが
昨日作成中の物をアップしていました。
大幅に付け足しがありますので
昨日読んでいる方は一つ戻っていただくようにお願いします。
3
「あら、孫に会えるのね……楽しみだわ。」
館についてエイミイに合うなりそう言われて二人は驚いた。
「なぜ、わかったんですか?」
「うーん、感?というか、アメリアの中に別の生命力の流れが見えるの。」
人魚特有の言い回しにアメリアたちは首をかしげるしかない。
「でも困ったわね、人魚に近いわ。」
エイミイが少し悲しそうに顔を雲らせる。
「やっぱり……この子人魚なんだ。」
アメリはそっとお腹に手を当てた。
「ん?違うわ、いえその子も確かに人魚の血は継いでいそうだけれど問題なのは貴方の方よ、アメリア。」
「私?」
子供の事ばかり気にしていたのに、急に話題が自分の事になってアメリアは戸惑う。
「ええ、依然貴方の治療で人魚の生命力を沢山使ったのを覚えてる?」
確かに、アメリアが死にかけた時にソニンとエイミイに長期にわたる治療を受けた。
「あの時にも言ったと思うけど貴方は沢山の人魚の生命力を使ったのでかなり人魚寄りの体質になっているの。あれからかなり時間が経ったと思っていたけど流石ソニンの力と言うべきね。今でも立派に人魚だわ。」
エイミイはとても感心したように言った
「困ったのはね、人魚は人間の子供を産めないの……。」
「え?」
子供を産めない。
アメリアの頭の中にその単語だけが響き渡った。
「リア!」
声を掛けられてやっと我に帰る。
「カイル様……すいません。」
ずっと自分の手を握ってくれているその手にもう一つの手をそっと乗せた。
何と言っていいのか、言葉が出ない。
「何とかならないのでしょうか?」
エルカイルが泣きたい声を押し殺すように言った。
「産むだけなら、出来るわ。でも育てられない。」
「産むだけ?」
「そう、私が貴方を生んだ時にした方法よ自分の生命力を使って産むの。今ならきっとあなたも真珠玉になるわ。そうしたら育てられない。」
だから、産めるけど、育てられない。
誰も口を開かなかった。
「そんな事なんだ、じゃあ大丈夫。」
そんな中、アメリアが安心したように口を開いた。
「城にはカイル様がいるしパントバリウス様やアトス様もそれにも沢山の方々がいるんですよ。何の心配もないわ。」
アメリアはエルカイルを見てにっこり微笑んだ。
「アメリア、生命力を使い切るのよ。いつこちらの世界に戻ってこれるのかわからない。もしかしたらずっと海底にいる事になるかも。」
「仕方ないわ。」
「ダメだ。」
エルカイルの手が小刻みに震えていた。




