【番外編】2
2話まとめて投稿。
作成中の物をあげてしまいました。
修正しています。
2
夢を見た。
フワフワとした金色の髪をもつ小さい人魚がニコニコしながら自分に抱きつき何かを言っている。声を聴きたくて耳を近づけたらチュッとキスをされ、お返しに優しく抱きしめたら……目が覚めた。
隣で眠るエルカイルの横顔を眺めてそっとその美しい金色の髪に触れてみた。アメリアのストレートの長い髪とは違う短い少々フワフワした髪の手触りが夢を思い出させる。
「ここに赤ちゃんが、いるの?」
そっと呟いたと同じタイミングで、エルカイルの瞼がピクリと動いた。
◆◆◆
エルカイルが仕事をしない。
正確には、アメリアの部屋で仕事をして城から出なくなった。
あの日呟きを聞かれてからまだ『予感』だと言っているのに医者を呼ぼうとしたので必死に止めたら、心配だから一緒にいると言われて現在に至。
幸い周囲にはエルカイルの溺愛っぷりが浸透していた為、あまり不思議がられてはいないがどちらかと言えば武力はエルカイルの担当だったのにそれすら遠征は部隊長任せとなったのは困った。エルアトスにはそっと事情を説明したら笑って何とかすると言っていた。
「で、どうなのだ?」
「そう言われましても……最近いつも眠いなあと思うくらいでしょうか?」
「……分からん。父に相談したところで同じだろうな。」
「やめてください。間違いだったら大事です。」
王太子の子供が出来たといえば大事だそれもパントバリウスにしてみれば孫。それをまだ確定もしていないのに知らせるなんて恐ろしい。
「兎に角あと二か月もしたら分かりますから……お仕事してください。」
「わかった。」
仕方なく書類仕事をするため続の間に消えていくエルカイルの後姿を見つめてアメリアはそっとため息をついた。
やっと、妊娠が確定した日。
ルイタスに祝日が増えた。
結婚して薄々感じていたエルカイルが溺愛体質だったことにも驚いていたがどうやら親子で溺愛体質だったようだ。
妊娠が確定したためアメリアはずっと気になっていたことをエルカイルに打ち明けた。
「カイル様、夢で見た赤ちゃんなんですが……人魚だったんです。私たちの赤ちゃん、人魚なのかもしれません。」
二人は話し合った結果、エイミイ母に会う為に海の館へ向かう事にした。




