『行列のできる、古本屋事情』・・・『詩の群れ』から
『行列のできる、古本屋事情』・・・『詩の群れ』から
㈠
俺は、何度も、古本屋に行ったことがあったと、記憶しているよ、だろうだ。
そうか、楽しいんだろ、古本屋は、だろうだ。
そうだな、楽しいし、あの店内の雰囲気が、落ち着いてね、だろうだ。
そうだろう、そして、その古本屋に、行列はできるのかい、え?
㈡
古本屋に行列なんて、見たことがないな、古本屋には。
何だって、じゃあ、古本屋はどうやって、生計を立てているんだろう、だろうだ。
そんな、古本屋事情は、俺は知らないよ、古本屋に行って聞いてみたらどうだい。
だな、しかし、確かにそんなに、知りたいことでもないな、だろうだ。
㈢
つまり、行列のできる、古本屋事情は必要ない、ってことで、ともかく、古本屋の雰囲気が良いってことで、OKだろ。
だろうだ、それこそが、本当に必要な雰囲気なんだな、だろうだ。