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性癖偏差値60あるし、余裕でしょ!

なんでも神様の手違いだとかで死んでしまったので、異世界に行けるらしい。ラノベで100万回見た気がことあるシチュだ。神様によると「特殊性癖の人間ほど魔力量が多い世界」に飛ばしてくれるようだ。

目が覚めると草原に居た。服装は学校の制服である学ランに白のスニーカー。いつも学校用に使っているリュックがあり、金貨が袋に入れられて入っていた。見たことのない硬貨なので、おそらくこの世界の物だろう。神様も案外、気の利く人だ(神様である)。

しばらく歩いていると、スライムを見つけた。魔法が使えるのかわからないが、オレなら絶対魔力量は多いはずだ。魔力弾とか出せないかなと考えて、体の中のエネルギーを押し出すようなイメージで手を突き出してみると、黄緑色の光弾が出て、スライムは飛散した。少し疲れたので、これがきっと『魔力を消費する』ということだろう。

スライムをちまちま倒しながら進んでいると、川の向こうに町が見えてきた。街の中央部にあると見える高い城はきっとそれなりの権力者の物だろうな。街がクリーム色の煉瓦に囲われているのはモンスター対策だろう。建築物からでも得られることは多い。文化、目的がわかるからな。すると突然後ろから声をかけられた。

「よぉ!兄ちゃんは旅のモンか?」

振り向くと、四人の背の高い人間がいた。俺に声をかけてきたのは、赤い短髪、身長は2mくらいありそうだ。体格のよい男で、鎧を着ていた。

「見たことのない服ですね。どこの国の人でしょう?」

紺色の長い髪を後ろで一つに纏めた眼鏡の男が俺の服を眺めている。この男も190はあるだろう。

「小さくて可愛いわねぇ、こんなところにいたら危ないわよ」

銀髪ゆるウェーブを揺らして見るからに魔法使いのような女性が首を傾げる。背丈は180cmほど。

「少年よ、名前と出身、そして何故ここにいるかを簡潔に述べなさい。」黒髪の聖職者のような人が訪ねる。ローブで性別はわからないがこの人も180はあるだろう。

「優希です。ごめんなさい、記憶喪失みたいで他のことはわかりません」

記憶喪失の少年を勇者一行みたいな彼らが見捨てるはずがないだろう。記憶喪失なら手取り足取りここについて教えてくれるはずだ。

狙い通り、彼らは宿へ連れて行ってくれた。ひとまず、今晩の寝る所の確保はできた。

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