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考え事

お越し頂きありがとうございます!


ワタシはこのように女性の着物を着ているが、

そのことがイコール男性が好きという訳ではない。


世の中にはゲイやオネエ、オカマなど、今日における性的な考え方はとても複雑になっている。それをただ、その見た目だけで勝手に判断して欲しくないものだ。レビューを書いていたお客様には失礼だが、もっと勉強してくださいと言いたい気持ちである。


ワタシがなぜこのようにしているのか、それは以前にも述べたが、理由はとてもシンプルである。「強い”女”になること」ただそれだけである。いや「”女将”になること」なのかもしれない。


この夢は今思えば、小さい頃のおばあちゃんの美しさやカッコよさを近くで見てきたからだと思っている。


例えば、幼い頃に何かに憧れて、プロスポーツ選手やアイドルなどを目指す。あの感情と同じではないかと思う。


だからこそ大将や若旦那などではなく、”女将”になりたいと思ったのである。


大将や女将という名称だけで、行う仕事ととしては違いはないのかもしれないが、ワタシにとっては大きく異なる。


着物を着て美しく振る舞う姿の女将、いや、おばあちゃんをカッコいいと思い、憧れた。


あの時の気持ちが今のワタシの”夢”となっている。


男性が美しく、カッコいい女性を目指すのはイケナイことであろうか。もしくは女性がワイルドで、カッコいい男性を目指すのはイケナイことであろうか。その他諸々、色々とあると思う。


性別で夢を諦めるなんて、そんなことはないはずである。


—————


「タケちゃん・・・」


「タケ・・・」


「タケ!」


レビューに書かれた記事を見て呆然としていたワタシに、サイトウコンビや女将がワタシに呼びかけていた。


「大丈夫です。少し考え事をしていました」


「私はタケちゃんの着物、とても似合ってると思うわよ」


「タケ、悩むのは良いけど、仕事を終えてからにしなさい。今は本日いらっしゃるお客様のことを考えなさい」


「はい・・・」


「タケさん、すみません。僕も今のタケさんがカッコいいと思っています」


ここにいる人たちは本当に優しい人しかいないことに改めて気づく。


「さあ行くわよ〜。今日はタケちゃんとジャックで掃除に行きなさい。Aさんは私と行きましょう。タケちゃんも、もう半年以上この仕事をやっているんだから」


この恵まれた環境に感謝する。毎日の朝、この自分の姿を見て、女将といつも対決をしているが、実際この着物は女将の着ていたのものである。


いつも通り、ボクはワタシでいいはずだ。


「私とジャックはこっちから行きます!」


「Let’s GO!タケさん」


感想や評価、待っております。

よろしくお願い致します!!!

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