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ガイとドリーその7
ガイは思い出していました。1年前、ドリーは、ガイと同じように何でも挑戦する子供でした。ある日、ひとりで山に登ったところ、道に迷い、暗闇をさまよってしまい、探しにきたガイに見つけられた事がありました。そこから、ドリーは何かをするのにも臆病になりました。
今日は頂上まで行くの難しいかな~。ガイはどうしようか、考えていました。その時、空に鷲が悠然と飛んでいました。ガイはそれを見て、「きっと頂上からの景色は素晴らしいんだろうなあ~」と思い直し、ドリーを待ってみることにしました。
そのころドリーは、湧水のところまで、戻ってしまい、湧水を飲んで、自分を落ち着かせました。
ガイはうるさいこと言うけど、僕のためを思っていつも色々、言ってくれる。ゲームをしたり、歌を歌ったり、一緒にいると楽しい。
その時、ドリーは空を見上げました。鷲が気持ちよさそうに大空を飛んでいるのが見えます。「ガイが言うのだから、頂上にはきっと素晴らしい景色が広がっているのだろう。」
ドリーはガイの元へ走り出しました。