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ガイとドリーその2
ガイとドリーその2
ガイとドリーは一緒に歌い始めた。その声を聞いて、回りの小鳥たちもさえずりはじめ、楽しい雰囲気が山の中に広がっていった。「ふたりで歌うと楽しいね」とガイとドリーは顔を見合わせて笑った。
歌ったことにより、のどが乾いたので、近くの湧水を探すことにした。ドリーは鼻が良かったので、「ガイこっちの方から水のにおいがするよ」ガイを水が湧き出ているところまで連れていった。
湧水を飲んでいると近くに子鹿が足を怪我して、痛そうに横たわっていた。ガイはゆっくりと子鹿に近寄り、「何もしないからね怖がらないでね」と近くに生えていた薬草をを探して、怪我の部分にハンカチで包んでやった。ガイは料理をするので、薬草のことには詳しかった。
子鹿は立ち上がり、ゆっくり山の方へ歩いていった。「鹿さん気をつけて帰るんだよ」とガイは声をかけ、またドリーと元気良く歩き出した。