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4月18日-9

すいません。

何とか間に合わせましたが、かなり短いです。

 着信でたたき起こされた。


「!! だれ!?」


「青木さんですね」


 と淡雪がどこか落ち着いた様子で電話を受けた。


「はい、どうしましたか?」


「あ、お二人さん、あわただしい話なんだけどね、ノスタルジストのメンバーがアメリカと手を切ったみたい」


 あまりにも性急すぎる内容におもわず言葉に詰まってしまう。


「一体何が起きたんですか?」


 同じように驚きながらも淡雪が聞き返した。


「いやー、どうもねアメリカ軍の人を一方的に殺したみたいでさ、もーアメリカの人がカンカン」


 軽い口調だがとんでもない内容を伝えられる。

 もし本当にそんなことをしたら在日米軍――いや、アメリカ軍が敵に回るはずなのになぜ?


「ま、おおかたアメリカさんがなんかやっちゃったんでしょ、あの五人アメリカさんと敵対するメリットなんてないし」


「でもこれはチャンスでは?」


 いまならアメリカと協力できるから言い案だと考えて口にする。

 が、青木さんが即座に否定する。


「いやぁ、やめた方が良いね」


「なぜですか?」


 その言葉に青木さんは苦笑しながらこう答えた。


「だって二人とも、結構単純なタイプでしょ、気に病みやすいというかさ」


「それを言われると否定できないですね……」


 経験が足りないのはわかっているので二人して押し黙る。

 そして、何となくだが思い切りのようなものも足りていないのも確かだ。


「いやぁ、まっすぐでいることができるならそれでいいよ、どっか歪むんだよね年を重ねるとさ」


 とそこで話をいきなり切り替えた。


「ともかく今はチャンスなのは確か、でもアメリカさんには近づかない方が良いね、なにやるかわかんないし」


 一呼吸だけおいて、


「正直に言うと、国内の相手ならまぁどこでも話をつけることできるけど、アメリカさんが本腰入れて動いたら僕だと守れないんだよ」


 そこまで言われたのなら素直に言葉に従うことにする。

 現状不満らしい不満はなく、それなりの関係だと思うからだ。


「じゃ、そういうことで淡雪ちゃんなら僕から話すより詳しい話を探れるでしょ」


「わかりました、やってみます」


 そこで青木さんからの電話は切れた。

 そしてほぼ同時に――


「見つけました」


「相変わらず話が早い」


 と思うが明らかに早すぎる。

 ということは、


「誘われている?」


「おそらく」


 少しだけ考えるが――


「行こう」


 また罠にはめられるかもしれない。

 でも行くべきだと感じたので淡雪のナビに従って空へと飛び上がった。

明日も頑張ります。

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