4月31日-8
間に合いました。
20200316 ナンバリングが間違えていたので修正しました。
「とりあえすここで」
と言って窓が破られた高級ホテルの最上階に降りる。
そこは一度潜伏していた場所らしい。
窓から入り込み、慣れた足取りで備え付けられた大型の冷蔵庫に向かい中からたくさんのゼリータイプの栄養補給食品が出される。
それをまとめて深雪に渡して――
「これだけあればしばらく大丈夫ですね、そろそろ私も厳しいのでエネルギーのリンクは切りますね」
「あ、はい」
受け取って深雪は早速食べ始める。
「で、山上君が飲んだ毒だけど解毒剤がないの」
と言いつつ大鎌を取り出す。
緊急避難として俺の内臓を切り離したそうだ。
だから内臓から来る痛みはまだある。
脳がシャットアウトしているようで足元はフラフラ来るがまだ大丈夫だ。
「では早速対処しますか、ナード」
「なに?」
「深雪ちゃん用の食料を買い集めてきて」
その言葉にうなずいて空に飛んで行った。
「では山上君こっちに」
と言って大きなバスルームに連れていかれる。
その後バスタブを示して。
「この中に山上君の内臓をここに出しますので、毒に影響を受けた部分を切って取り除きます」
「世の中の医者が見たら卒倒するな」
冗談めかしてそう言った。
するとリーパーは苦笑した。
「あと痛みを感じる場所を切って取り除くので、麻酔の類は使用できません」
「麻酔なしで自分の手でやれと?」
「申し訳ないですがやってもらうしかないですね」
少しだけ考えて。
「やる……しかないな」
「では覚悟がなえないうちにいきますよ」
と言って鎌を一振りするとボトリと金属に置き換わった内臓が落ちてきた。
なのでまず一番怪しい胃袋の辺りを狙ってまず食道側をもって剣を呼び出し一閃する。
返す刀で出口側も切り離す。
納刀して――
「う――」
当たり前だがそこを中心に激痛が走る。
それを奥歯を加味してめて我慢する。
「くぅ ぅ」
腹を抱えてじっと我慢する。
あらかじめ毒のせいで痛みが抑え込まれていたとはえ痛いものは痛い。
が――
「ごぼ……」
まだ血の泡交じりの吐しゃ物が出て来た。
つまりまだ足りない。
小腸までバッサリ切るがそれでも止まらない。
そこから先はまだ充分生身のようで、ここから先が侵されていることはないだろうとおもう。
そうなると残るのは――
「肺と心臓」
確かに結構な部分が金属になっており影響を受けている可能性が高い。
「やるしかないか」
肩を落とし、覚悟を決めて剣を振って肺の金属部分を切り落とす。
「が!! ゴ――」
胸にえぐられる鋭い痛みと共に蛇口のように口から血を吐いた。
その間に勢いで心臓も真っ二つに近いところまで斬った。
「っ!!」
痛みで目の前が真っ白になり、崩れ落ちる。
そして意識が闇に落ちかけたとき、激痛で無理やり目が覚める。
気絶もできない激痛だ。
「ぐぅぅぅ」
明らかに無事では済まない量の血を吐きながらじっと耐える。
どれくらい時間が経ったのかわからないほどうずくまり続けると不意に血を吐かなくなった。
「ふぅ、収まった」
確認するように言葉を話す。
どうやら飲まされた毒は物理的に排除出来たようだ。
「不思議な感じだな」
斬られた面はとりあえずという形で金属にふさがれている。
心臓は明らかにまともに機能しそうにない形なのにちゃんと脈打っている。
「とりあえず戻してもらおう」
そう考えてリーパーの元に向かった。
明日も頑張ります。




