4月31日-3
間に合いました。
「これで終わり!!」
正面からなだれ込んでくる集団はさばくことができた。
唐突に発生する爆発に阻まれて警官隊はうまく相手ができていない。
巻き込まれたら一撃でバラバラにされてしまうために思い切った動きができていないようだ。
襲ってくる集団も巻き込まれて吹き飛ばされていることも二の足を踏む原因になっているようだ。
そんな状態なのにリーパーは軽い足取りで集団の中に飛び込んでバラバラにしていた。
一息つけそうなのでリーパーに声をかける。
「そういえばどうやって爆発を予測しているんだ?」
「いえ、予測しているわけではないですよ」
と言っている間に数歩横にずれる。
同時に存在していた場所で爆発が起きる。
「爆発する少し前に起こり――説明が難しいのですが来るのがわかれば後は避けるだけですね」
「本当か?」
半信半疑で映像を巻き戻しコマ送りにする。
そうすると確かにノイズのような物が一瞬走っているのが見えた。
が、そうとわかっていないと見つけることは難しい。
アシストフレームでも解析は難しように見える。
「さて、この爆発ですけ原因は何だと思いますか?」
その表情は少しだけ得意げだ。
その表情に若干イラっと来るが少しだけ考えて答える。
「……分からん」
その返事にクスクスと笑いながら答えてくる。
「東京大空襲ですね、ここらへんも爆撃されたらしいので、足止めにそれを起こしているのだと思います」
「なるほど、正確には援護するための攻撃じゃないから連中も巻き込まれているわけか」
「そういう事ですね」
となると原因自体はどうしようもないので二人で何とかしないといけない気がする。
「何とかできないか?」
「簡単な話で、爆撃してくるのなら爆撃機を落とせばいいわけです」
そこまで言われてようやく気付く。
「空に直接殴りこみに行くのか」
「そういう事です」
視線をリーパーに向けると。
「山上君が行った方が良いと思います、爆弾を落としてくるのが思っている物なら弾幕を張られたらきついもの」
「わかった」
素直にうなずく。
そうした後、また連中が湧き始める。
その光景を見ながらリーパーが話しかけてくる。
「おそらくずっと現れているわけではないと思います、爆弾を投下する瞬間と着弾する瞬間しか現れないと思います」
「どうしてそう思うんだ?」
聞き返す。
するとリーパーは即答してくる。
「ずっと現れているならレーダーに写るはずです、それがほとんど見られないのですから、出たり消えたりしている可能性が十分高いと思いますよ」
そこまで説明を受けると納得する。
「じゃ、行ってくる」
真上に向かって飛びあがった。
明日も頑張ります。




