20190431-2
間に合いました。
「いやーやってるねぇ」
遠目に見えるのは青白い人影が大挙して押しかけている光景だ。
それをアシストフレームの補助を受けた警官隊がその波を体で受け止めて――
「ッシャア!!」
獣のような叫び声をあげて圧殺する。
めぼしい相手をわざと隙間に通して、そいつを盾と盾で挟み二人で押しはさんで潰している。
挟まれた奴はそのまま風に溶けるようにして消える。
最初は地面に押し付けて処理しようとしていた。
が地面に引き倒して何度も踏みつけるより二人で挟んで挟んで一撃でつぶした方が処理速度が上だと見つけたらしい。
「やることないなぁ」
そんなことをぼやいていると、穂高二佐から一通の連絡が入る。
中は――
「ふぅん」
一瞥し内容を覚え込みすぐに処分した。
「ま、なんにせよまずこっちを越えないとね」
今のところは安定しているが――
「くそ!!」
鈍い音がして盾がついに割れた。
度重なる激突は盾の限界を超えたらしい。
悪態をついた人間は後ろに下がり――
「ひとり!!」
「よしっ!!」
とさっきまでとは違い一人通した後で二人目を盾で挟んで潰した。
抜けてきた青白いやつはそのまままっすぐ駆け抜けようとするが――
「せいっ!!」
無手の人間に足払いをかけられる。
そのパワーは簡単に駆け抜けようとする奴のすねから下を折るようにして切断した。
倒れた奴を踏みつけてとどめを刺す。
「ひとり!!」
とまた声をかけて同じことを行う。
その動きを見ていると、青白い奴らはこっちに一切注意を払っていないように見える。
突っ込んできて盾で阻まれていても押しのけるようなことはせずただまっすぐ進んでるから危険は少なそうだ。
「でもこれで終わるかな?」
正直なところそんなわけないという確信がある。
そうしているとおかしな集団が現れる。
色合いは青白いが格好がどこかおかしい。
頭に頭頂部が平らにされたどこかキノコじみた形の帽子をかぶり、マントを身にまといその奥に見える服装は詰襟じみた服装に見える。
そこで脳裏にある物が思い浮かぶ。
「なんで――」
胸には士官を示す徽章がつけられ、腰には軍刀を佩いている。
「なんで帝国軍人を模してるのさ!!」
その言葉に呼応するようにして前側の集団が抜刀。
後ろに並んだ集団が古めかしい小銃を取り出して構える。
いきなり空気の変わった相手に一瞬だが警察官たちは面食らう。
致命的な一瞬だった。
「tutuutjsgeeneeieeeekeikikiiikiiklii!!」
不明瞭な号令と共に銃撃の援護を受けた抜刀隊が肉薄し斬りかかった。
アシストフレームは瞬時に判断しある者はとび退り、ある者は盾で受けるなどして被害はない。
しかし隊列が崩れた。
「agersrmieasnbakamsesnfisdzaisiaziasaisi!!」
そのまま抜けた数人が突撃してきた。
「なにが起きたのさ!!」
覚悟を決めて、迎え撃つために前にでた。
明日も頑張ります。




