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0426-4

間に合いました。

「あと三つ」


 シールドを構える機動隊員が唸るような声でそう告げる。

 それに抗議するように残り三体のうちの一人の頭が爆ぜる。


 狙撃手が伏せているようだ。

 機動隊員四人と狙撃手一人。

 手足がひしゃげて戦力外の存在を入れても残り三体。


 勝負は決まった。


 ように見えたが――


「SSSosSSOooOakakkkkaaatsusuytsuaa!!」


 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


 ガ行のとぎれとぎれの断末魔を吐き出しながらミンチのようになるまで袋叩きにされて息の根を止められる。


「GEgagegEE」


 そんな叫び声と共に口から何かを吐き出し始める。


 ソレが赤い頭をもった存在とわかった瞬間――


「させるかよ!!」


 同時に盾で殴り掛かった。


「SINNKOUtekainsaieakwetoutouuussohuYUUUU!!」


 一人が身を挺して受け止める。

 同時に火炎瓶を宙に投げた。

 その瓶は空中で砕かれる。


 狙撃した弾丸にぶつかって軌道を変えた。


「くそっ!!」


 そんな言葉を吐き捨てるうちに、数が五体に戻っていた。


 にぃぃ。


 と非人間的な笑みを浮かべて――


「kakuameitakia,imiak gebarutoooooooo!!」


 一人が体中から火炎瓶を取り出して、倒れている管制官たちに向かって投げ続ける。


 機動隊の隊員たちが顔を青くする。

 全員で押し込めば制圧できるだろうがそうすれば管制官が間違いなく全滅する。


「ちぃっ!!」


 示し合わせたように二人が飛び出して火炎瓶に手を伸ばし機械の精度で受け取る。

 その後カタパルトのように投げ返す。

 投げ返した火炎瓶は空中で複数の火炎瓶を巻き込んで燃料をばらまき着火される。


「しばらく持たせろ!!」


 飛び出した二人は近い管制官から担ぎ上げてできるだけ遠くに運ぶ。

 それと入れ違いに五体の方に二人の機動隊員が突っ込んで押し返す。


「殺したらまずい!!」


「わかってる!!」


 弾き飛ばして叫ぶ。


 戦力外と考えたら即始末するので大けがを負わせてもいけない。

 それを理解しているのか意地の悪い笑みを浮かべる。


 両手から木の棒を取り出して殴り掛かってくる。


 二人で五体の同時攻撃をしのぐが――


「くぅ!!」


 純粋に数が足りない。

 十本の武器をたった二人では段々と押され始める。


 と――


 唐突に一体の両腕が弾ける。


 狙撃で無力化したようだ。


 残りの四体がそいつを殴り殺そうと棒を振り上げて――


「うぉぉぉりゃぁぁ!!」


 体当たりして数体吹き飛ばして両腕がなくなったやつの足を払って倒す。


「Akakkarakaaasanrinnnnserrizukkleraqka!!」


 と取り留めのない叫びをあげたので迷わず足を踏み潰し完全に無力化する。

 もう一人が脇に転がっている残骸を口に突っ込んで舌を噛み切れなくさせる。


「よっしこの調子!! 一体ずつ無力化しとくぞ」


 目だけを爛々と輝きながら叫んだ。

明日も頑張ります。

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