4月25日-12
間に合いあいました。
「このメンバーがそろうのも久しぶりね」
場所は貸し会議室――のフリをした諜報組織が抑えている物件だ。
どこが抑えているかは秘密らしい。
ともかくそこに五人が集まった。
開口一番に淡雪が頭を下げる。
「申し訳ありませんでした」
真摯なその姿に――
「まぁ、なんだ、深くきにすんな」
「結局は善意の協力者だしねー」
「では早速話を始めましょう」
とすぐさま受け入れてくれた。
「わかりました」
と淡雪が言って本格的に話が始める。
自然と仕切りは穂高さんがとる。
「さて、私たちが一番最初にしなければならないことってわかるかしら?」
「ええと」
と考え込んでいると淡雪が口を開く。
「ノスタルジストの最終目的を阻止することですね」
「そういうこと」
そして穂高さんは淡雪に話を促した。
「じゃあ、ノスタルジストが淡雪ちゃんに何をさせようとしたか言ってくれる?」
「わかりました」
頷いて淡雪は語り始めた。
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「なるほどねー」
と青木さんはいつもと調子を変えずに話す。
「むぅ」
針山さんはしかめっ面でただ頷く。
「なかなか厄介な話ですね」
穂高さんは何かを考えこんでいる。
「へぇ、アイツらそんなこと目的してたんだ」
と白人男性がいつの間にか混じっていた。
「え!?」
驚いてつい身構える。
すると相手は馴れ馴れしいに近い笑みを浮かべて。
「アメリカからの出向だ、よろしく!!」
手を差し出されたのでおっかなびっくり握り返す。
穂高さんから改めて説明が入る。
「彼はアメリカからの協力者ですね、解決するまでの間協力してもらいます」
「よろしく、俺の名ま――」
といったところで誰かから着信音が聞こえる。
出所は――
「今出ますよっと」
今ちょうど自己紹介をしようとした男だ。
英語で何かを話し始めて、しばらくして。
「自己紹介はまた今度だ、じゃなー」
とその場をあとにした。
「なにかすごい人ですね」
というと、青木さんが肩をすくめながら。
「正直何者なのか全然わからないんだよね、どんな組織に属しているかはもちろん、分かっていることはアメリカ陣営ってことだけ、月から来たって言われても驚かないよ」
「まぁ、ともかく彼の事は良いでしょう、積極的にアメリカ軍と連携が取れるのは間違いない事ですし」
さて、と前置きをして指を一本立てる。
「まずはわかっているそれぞれの欲割をまとめましょう」
と言って近くのホワイトボードに六つの名前を書く。
それぞれ、リーパー、ディープスロート、ウォーモンガー、ブラックスミス、ナード、そして淡雪だ。
「リーパーは指揮、ディープスロートは交渉と調達、ウォーモンガーは直接戦闘、ブラックスミスは装備の製造整備と補助的な戦闘、ナードは情報関係、淡雪ちゃんは現地で協力者をえて平成の怪物を倒す」
といって、名前の横に役割を書く。
その後、淡雪とその他の五人とび間に線を一本引く。
「この中で特に問題なのは――」
赤いペンでナードを丸でかこう。
「ナードです」
「それは一体どういうことですか? 死んでいるウォーモンガーとブラックスミスを除外するのはわかりますけど、なぜナードなんですか?」
素直に疑問をぶつけると、針山さんがおもむろに口を開く。
「やっていることの足取りがわからない、そういうことだな」
「ええ、そうです」
といってそれぞれの役割のさらに隣に具体的にやったことを書き足していくが――
「あ、ナードだけ何もない」
リーパーが前線に出てかく乱など、ディープスロートはアメリカ軍との交渉などのように具体的に何をしたのかをかいていくが、ナードだけが『SNSのかく乱の可能性?』のように確定している情報が極端に少ない。
「意図的に私たちにわからないようなことをずっと行っている、そう言えるわけです」
ナードの名前をしっかりと指さして――
「おそらく彼女こそが最重要ターゲットです」
穂高さんはそうはっきりと言い切った。
明日も頑張ります。




