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4月25日-7

間に合いました。

体調が芳しくなくて短いです。

「というわけで機動隊員はボコボコになったけど殉職までいかなくてよかったよ、いやー後始末も大変でさー」


 しみじみととんでもないことを言われて引く。


「色々聞きたいことがあるんですけど、そもそもなんで突入したんですか?」


「上がゴーサインを出したらなかなか止まれないものなんだよね、特に今回大人数動かしたから止まるのも一苦労だったみたい」


 どことなくげんなりした口調からかなり頭の痛い話題だったらしい。


「ところでなんで機動部隊同士で殴り合うことになったんですか?」


「えーとね、すっかり忘れていたんだけど政治家の汚職事件って大体検察庁が担当するんだけど、簡単にいえば検察は警察官の指揮を執るんだよね」


 その言葉ですごく嫌な予感がする。


「取り込まれるなんて温い結果じゃなかった、洗脳に近い命令権っていうね、いやーヤバかった」


 しみじみという感じで青木さんがつぶやいた。


「地元に戻ってフラフラしてる間にそんなことがあったんですね」


 俺としては割とあっさり解決できたという報告を聞いて驚いている。


「今回は運がよかったねー、勢い任せて突撃してたら大惨事だったよ」


 下手をすれば全滅していたかもしれない事件だったというのは聞いているこっちがひやひやする。


「それで後始末ってどうなっているんですか?」


 いつもの口調で大変って言われたので純粋に疑問に思ったので聞いてみる。


「まずは負傷者の回収でしょ、それに始末書」


「始末書?」


 うまく事件を収めたのだからそんな要素があったのかと思っていると――


「いやさ、独断で動くのはいつもの事っていえばいつもの事なんだけど、さすがに今回で堪忍袋が破裂したみたいでカンカン、針山警部と二人でいろんな書類と格闘中」


 いつもより張りのない声でそんな話をしている。


「とくに警察の方がねー、結構微妙な感触でさー」


 とぼやくような口調で話を続ける。


「ま、連鎖的にガンガン開放できてよかったよ」


「なるほど」


 その言葉には確かな山場を乗り越えた実感が込められている。


「それで、流れで愚痴っちゃったけど、何かあったの?」


「ああ、そうです、一つ相談に乗ってほしい事がありまして」


「そろっと寝たいけど、なにかな?」


 若干あくびをかみ殺すような声で返してきた。


「ああそうです、その少し考えたことがあってですね――」


 ようやくこっちの本題を切り出し始めた。

明日は頑張ります。

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