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April 25th 2019-1

間に合いました。

「こちらアサルトチーム、ゲートの向こう側に来た、どうぞ」


 精鋭五人のチームで、基地内に作られた不審な扉をくぐって訪れた。

 ドローンによる探知は行えず、実際に人が突入するしかなくなった。

 そうしたところ、大部隊を送る案が出たそうだが結局出入り口が大きくないこともあって精鋭に絞られた。


 出た場所は思ったよりずっとありきたりな林だった。

 日はまだ登っておらず、ここなら目立たずに行動できそうだ。


「こちらタワー、通信は良好だ、どうぞ」


 司令部からの通信が戻ってきて胸をなでおろす。

 繋がらない可能性も十分あったので、すぐ戻る必要があったからだ。


 通信手が偽装をかけた通信の状況を監視し。

 残り三人が周囲を警戒している。


「開けた場所に監視衛星よる測位を行うためのマーカーの展開を行う。どうぞ」


「了解、そのまま偵察を遂行してくれ、どうぞ」


 通信を手早く済ませて行動に移る。


 五人で周囲を警戒し、ながら進む。


 ストップのハンドサインを出し進行を止める。

 向かう先に一軒の家が建っている。

 一階しかない家で、そこまで敷地も広くなさそうだ。

 暗視ゴーグルの機能で望遠をかけるが動いている人間は見当たらない。


「民家があるが、あそこにいると思うか?」


 副官に示して意見を聞く。

 俺と違って常に冷静で、石橋をたたいて渡らないタイプだ。

 受け入れるか度かはともかく、こいつの洞察力は大きな助けになる。


 しばらく考えているが。


「可能性は高いと考える。」


 ゆっくりと話を続ける。


「まずアジトにつながる道を作れるなら、直でアジト内にはつながない、強襲ならまだしも爆弾を放り込まれたらそれでおしまいだ」


「なるほどな、しかし離れすぎてもいけない」


 うなずいた。


「そしておかしな場所から出てくるところを目撃されてもいけない、そう考えれば木立に隠れて帰れるここは可能性が高い」


 続いてもう一人が。


「もう気づいていると思うが、このくらいの背の奴がたまに通っているな」


 といってちょうど大人の女くらいの背を示す。


「決まりだな」


 つぶやいて通信手に司令部にここの可能性が高いという連絡を打つように指示を出す。


「さて……」


 わずかに可能そうなら襲撃を考えるが――


「支援が来るまでここで見張るだけに抑えるぞ、何より向こうは基地のゲートをおさえられたことは知っているからな」


 ここまでで罠の類がなかったのは確かだが。

 おそらくまだばれていないと思う。


 しかしアジトと思われる家を監視し、通信手が周囲の電波状態を監視する。


「ここがどこだかわからねーが早く頼むぞ」


 GPSは衛星から信号を受け取ることで位置情報を割り出している――らしい。

 今俺たちの手元にあるGPSによる測位デバイスからは信号が出ていないので問題はない可能性が高いらしいが。

 しかし、GPSの衛星群のネットワークに介入されていたら俺たちが隠れている場所が筒抜けになる。


 なのでGPSの類は一切もたず、手間はかかるが監視衛星によるある意味アナログの手法で場所の発見をおこなうわけだ。


「うまくいってくれよ」


 そんな祈り込めながら監視衛星がマーカーを発見するまでの時間を待っていた。

明日も頑張ります。

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