Apr/24/ 2019-1
何とか間に合いました。
色々あってかなり短いです。
申し訳ありません。
体内時計を確認するともうお昼に近い時間になっている。
向こうから何もかもがアメリカンサイズのハンバーガーセットを用意されたが辞退した。
おそらく好意で用意してくれたのだろうが、ギットギトのパテに溶岩のようにとろけているチーズと合間合間に挟まっているベーコンとリットル単位としか思えないコーラと山盛りというよりエベレストと形容したくなる量のフライドポテトは流石に女子が食べる代物ではない。
なお、アメリカ人にとって小麦とジャガイモは野菜というノリは正しかったようだ。
そんなアメリカサイズの昼食をモリモリ食べているのが――
「よく食欲もつね」
げっそりしながら淡雪に話しかける。
タンパク質と脂質、そして糖分の塊としか思えない物をみるみるうちに腹の中に収めた。
食べている物は豪快そのものだが、案外丁寧に食べ終わった様子だ。
「野菜が少ないですが、たまにはいいですね……二度とはいらないですが」
つい昨日まで敵同士だったのに、ある意味で外見年齢通りの行動をするように雑談をしている。
そのことがなんだか不思議な感覚がする。
食べていたのは日本語で表現するなら一撃必殺とか言いたくなるような代物だが。
そこで淡雪が声をかけてくる。
「それで本当に次――今日はどの事件を行うかというのは聞いていないんですね」
「まぁね、正直昨日の行動で終わっていた可能性が高いからその付近までしか決めてなかった」
そこで何か考え込んでいる。
そしておもむろに口を開き。
「ということは準備なしで出来ることということでしょうか?」
「ボクに言われても困る」
半目で見られるけわからないものはわからない。
指揮機能を持っていないから、よほどの場合じゃないと期待されても困る。
そのことを伝えると、納得してくれた。
「なるほど」
と一つため息をついた。
正直なところ色々なしがらみから逃れたわけで、前から気になっていたことについて質問する。
「ところで山上君だっけ? あの子との関係ってどこまで進んだの?」
そこで僕の方を見てくる。
顔が紅潮し慌てて文句を言ってくる。
「な、なんでそんなことを聞きたいんですか!?」
「だってボクの人格は淡雪と同じくらいの年代に設定されてるからね、コイバナ、だっけ? それに興味あるんだよねぇ」
まったく。
と、肩を落としてあきれ気味に口を開く。
「それよりも大切なことがあるでしょう」
「ないよ、もうなくなった」
え?
と淡雪はこっちを見た。
「本隊から離れたんだからもう目的なんてないよ、だから好奇心を満たすことくらいしかボクの望みなんてない」
そんなボクを淡雪は悲しそうな目で見ていた。
明日こそ頑張ります。




