4月23日-17
間に合いました。
「全員……殺されました」
穂高さんより連絡を受けて急行したが、少し遅かったです。
通信の相手――穂高さんも少しだけ沈んだ声で答えました。
「そう――」
しかしすぐに持ち直しました。
飛んできた銃弾を首をかしげることで回避します。
「ではすぐ人質の救出とテロリスト――ブラックスミスの確保もしくは殺害をお願いするわ」
「わかりました」
飛んできた銃弾の初弾はかわして、その陰に隠れていた弾丸を手ではたき落とす。
「ところで」
「なんですか?」
今度は目の前で割れて散弾になった弾を前に出ることでやり過ごしながら返事をします。
「攻撃受けてますよね? 風切り音のようなものが聞こえていますし」
「そうですけど、距離があるので牽制みたいなものですね」
正面から飛んできた弾丸を避けて、背後から無音で飛んできた弾丸を弾く。
「では行きます」
気づいたのか弾幕が張られます。
それぞれが異なる軌道で襲い掛かってきます。
当たってもよほど当たり所が悪くないなら大けがで済みますが、当たるメリットがないので浮遊している金属球を盾のように変形させて弾きながら突き進みます。
たまに回り込むような軌道で飛んでくる弾丸があるがそれは来る方向が分かっているので落ち着いて対処します。
徹甲弾のように貫通力を高めた弾は盾を高速で回転させることで先端をそらす事で対処します。
「おっと、さすがに危ないですね」
盾から轟音がしました。
どうやら大口径の火砲に切り替えたようです。
一枚目はあっけなく貫かれますが――
「あと四枚あるんですよね」
そして砕けた一枚目は再構成して一番最後の盾に回り込ませます。
初弾は三枚目まで貫いたが残り二枚が貫けず失敗しました。
次は当たった後、中からダーツのような形の弾を発射してきます。
貫通力が高くあっさり三枚目を突破しました。
だから四・五枚目をねじることで折りました。
「あと少し!!」
最後は視界いっぱいに広がる弾幕です。
弾頭からするとそれぞれがロケット弾のように着弾したら炸裂する様子です。
落ち着いて盾を解除してかなり小さい状態まで分割します。
そして、直近のロケット弾に向かって放ちました。
当たる直前で液状化させて、コーティングさせます。
こうすれば爆発させることなくつかむことができます。
だから掴んで――
「よいしょ」
投げ返す。
その途中でコーティングを解除します。
投げ返したそれは誘爆して大部分を吹き飛ばしました。
「あとはただまっすぐ進む!!」
そう呟いてブラックスミスが潜伏しているロッジに降ります。
窓から突入してもいいが前に人が通ったルートを通る方が安全だと思い玄関から入ります。
容赦なく暗がりから銃弾が飛んできました。
何となく気づいていたが、ブラックスミスが発射する弾は自在に曲がる様子です。
「なるほど」
集めた細かく散っていた金属を両手に集めてラケットのような形に成型すします。
よけるのではなく打ち返して進みます。
「ん?」
中に入ると磨かれた調度品と鏡面のように輝いている球体が複数置かれています。
「なるほど」
とにかく視覚を強化して、調度品や球に映った映像で家の中をくまなく見ていると気づきました。
だから私も目視できます。
「見つけた」
あらかじめ目星はつけていましたが、目視できるとなると話が変わる。
だから金属を複数の小型の剣に成形し送り込む。
大型のバイザーに目まぐるしく光が走り、連射しました。
が、それを丁寧に一つずつ切り払い進ませます。
結構な量が下の階の人質に向けて放たれますが、それもすべて処理をする。
「くっ!! 相変わらず出鱈目!!」
とブラックスミスが言葉を漏らしますが――
「誉め言葉として受け取りますね」
聞こえていないと思いますが一応その言葉を返しておきます。
ある程度近づいたら剣からさらに細い針に変化させて、銃の可動部に突き刺さり破壊します。
「まだまだ!!」
何かを取り出そうとしていますが――
「いいえ、終わりです」
針を融合させて、両手足を切り落としました。
「これで完了ですね」
バイザーから光がだんだんと弱まっていくのが見えます。
それを確認しながら穂高んさんに連絡を取りました。
明日も頑張ります。




