4月23日-11
間に合いました。
2019/09/19 処理排水に直しました。
砕けたままではタンクを破壊することもできなかったのか汚れこそあるが、壊れていない処理排水のタンク集積地を抜けて、まっすぐ原子炉建屋に向かう。
そしてこれと言って妨害もなくたどり着いたはいいが――
「入口どこ?」
中の物が外に飛散するのを防止するためのカバーなので切り開くわけにはいかない。
と悩んでいると――
「中にロボットなどを送り込むために二重扉になっているからそこから入れますよ」
「あ、そうなんだ」
言われてみれば確かに中を完全に閉じ込めるならカバーなんかではなくコンクリートなど別の物を使うだろう。
なので案内されるままにシャッターのようになっている入り口に向かい二重扉を抜けて中に入る。
「これは――」
暗視機能を使って見えた中は――
「瓦礫ばっかりというか、廃墟だな」
「人の手が入っていませんしね」
とだけ感想をもらすが、今はとにかく炉心に急ぐことにした。
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あらかじめ渡された地図に従い進むと、めちゃくちゃに破壊された場所に出た。
「ここが炉心すぐ近くですね」
とリーパーが語る。
「今更だけど放射線とかだ丈夫なのか?」
「まったく問題がないとは言えないですね、後ほど本格的な修復を行います、ちょうど停止したディープスロートの体がありますし、すこし生体材料を拝借します」
「ならいい」
そこでリーパーがクスクスと笑う。
「心配してくれたのですか?」
一瞬迷うが、わざわざ否定するようなことでもないし、素直にうなづくことにした。
「ああ、今は味方だしな」
「あら、ありがとうございますね」
一瞬だけ虚を突かれたような表情をするがすぐに自然な笑みを浮かべた。
そして壁の穴からすぐそばの炉心そのものに近づくと――
「誰かいる」
すぐ先に黒い人影が腕組みをして待っている。
その人影はゆっくり目を開いて話しかけてくる。
「遅かったな」
「は!?」
おそらくあの人影はさっきまで相手をしていた化け物だ。
それが話しかけてきた。
「ああ、そうかコレが初めてか真っ当な頭を持つのは」
少し考えて――
「まぁいい、死んでもらおう」
と言って元巨人は右手を振ると、一振りの鈍い銀色の曲刀をつかんでいる。
そこでリーパーが話しかけてくる。
「気を付けてください、あれはウランです」
「ウランって――原子力発電の燃料に使われているあのウランか?」
すると赤と黒で描かれた救急事態をしめす表示が視界の端に映る。
内容は――
「炉心内で核分裂の開始を確認!?」
そして丁寧にカウントダウンまで映る。
リーパーに視線を向けると――
「……難しい話ですが、手分けした方がいいでしょう」
「わかった、炉心は頼む」
おれは元巨人を相手する。
と柄に手をかけると、元巨人は大上段にウランの曲刀を構えて――
「こっちの名はディザスターとでも名乗ろうか」
「では――」
速攻で倒すために全力で突撃しながら。
互いに同時に同じ言葉を口にした。
「勝負!!」
明日も頑張ります。




