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4月23日-9

間に合いました。


2019/09/19 処理排水にすべて直しました。

 ()()()()()()()()()()


 おそらく世界史に残る大事故を起こして、数十年をたやすく超える期間日本という国に影響を与え続ける場所だ。


 大急ぎで向かうと巨大な処理排水をためるタンクに殴りかかろうとしているところだ。


「間に合ったぁっ!!」


 その勢いのままドロップキックを放つように蹴り飛ばす。

 大きさは二階建ての建物くらいなので、タンクの大体半分くらいだ。


 よろける巨人に少し遅れたリーパーが追撃の一撃を放ち、タンク群から少し離れた広場まで蹴飛ばす。


 が、いままでならばなすすべなく尻もちでもついていただろうが、二・三歩たたらを踏むことで耐えきった。


「明らかに知能が上がっている」


 ぽつりとつぶやく。

 リーパーもまた同じ感想のようで。


「さてさて、その分持っているエネルギーとしては小規模になっているのは幸いと言えるんでしょうかね?」


 リーパーを半目でにらみつつ。


「本気か?」


 相手はクスリと笑ってそれを返事とした。


「まったく」


 居合のような構えのまま視線は巨人に向け続ける。

 巨人もまた何か構えを取ろうとしているがうまく定まっていないようで体の各部がフラフラしている。


 だから――


「待つほどお人好しじゃない!!」


 身長は約五メートル。

 デカいことはデカいが、首を斬り落とすのはそこまで難しくはない。


 獣のように全力でとび去ろうとするが、まとまりがない動きは緩慢だ。


 だから懐に入り首に一閃しようとして――


「gUぁぁぁぁぁららaaaあ!!」


 視界が一瞬で真っ白になり、衝撃を受けた。


「おっと」


 空中で体勢を整える。


 巨人がいると思しき場所は白い靄――蒸気が吹きだしている。


()()()()()


「なるほど」


 ある意味納得した。


 最終的に起こすのがメルトダウンのため、より福島第一原子力発電所で起きた事故を模し始めた。

 最初は体の各部から無秩序に水蒸気を吹きだしているだけだったが段々と吹き出る蒸気は絞られ始める。


 そしてついに少しも漏れることがなくなり、体全体が赤熱し始める。


「一応聞くけど、自衛隊からの援護は?」


「多分ないとおもいますよ、ここは()()()()()()()()()()()ですよ」


 確かに間違えて傷を入れたら大問題だ。

 となると俺たちでなんとか倒さないといけない。


 こちらの事情を知っているはずがないが、クラウチングスタートの格好をしている。

 その格好には先ほどまでの曖昧さはない。

 これが向こうの構えらしい。


「くるか」


 覚悟を決めて、柄に手を当てる。


 リーパーは明らかに一歩距離を取った。


「水蒸気ということはちょっと私は相手したくないですね」


 と言いながらもしっかりと構えはとっているように見える。


「さて、どうしましょうかね?」


「なにが?」


「相手は簡単に言えば山上君を抜けて処理排水タンクが集まっている場所に入ればいい、それだけなら無理をすれば方法はいくつかあるわけです」


 どこかもったいぶったその言葉に返すのは一言だ。


「でも手がある、そうだな?」


「話が早いのはいい事です」


 ですから、と前置きされてある作戦が伝えられる。


「は!? いや、さすがに……」


「できませんか?」


 一呼吸もしない間だが、しっかり考えて。


「たのむ!!」


 といって剣をつかんだ。

明日も頑張ります。

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