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07

聖女の事は置いておいて、皆の賛同が得られたので行動に移す事にした。


「それじゃ俺は三日後に向けてやる事が有るから皆は自由にしててくれ。軌道に乗るまでは厳しいかもしれないけど、生活に不足が有れば何でも言ってくれ。出来るだけ答える様にするからさ」


「私から一つ御願いが御座います。私の居室を隣の602号室に変えたいのです。ご主人様の御世話をするに当たって、今の部屋からですと不便ですので」


「ああ、そりゃぁ構わないけど、鍵開いてるのか?」


「それでしたら問題ありません。マスターキーが御座いますから」


「へ?何でそんなもん持ってんの?」


「その・・・私の居室は101号室・・・管理人室だった物ですから・・・・・」


「ブハッ!何だリトラ!おめぇの素体はあの〝おかん〟だったのかよ!ブハハハハ・・・《ゴスッ!》・・・カハッ!・・・・・・・・」


俺の背後に控えていたリトラが一瞬で反対側に座っていたティゲルの傍へと移動すると、ティゲルの顎を右ストレートで打ち抜き、ティゲルは白目を剥いてテーブルに突っ伏した。


「あはははは!馬っ鹿ねぇ。言っちゃいけない事ってもんが有るでしょうに」


「あ~リトラさんや、気持ちは解るが御手柔らかにね?」


馬鹿笑いをするデミスと青褪めて俯くギービルとニクス。

二人は同じ事を思ったのか、もしくはリトラの右が見えていなかったのかのどちらかだろう。


その後、目を覚ましたティゲルはリトラに引き摺られて引越しの手伝い(と言う名の荷物運び)をさせられた。


「それじゃ何か有ったら呼ぶけど、それまで自由にしててくれ。俺はやる事が有るから仕事部屋に篭るからさ」


そう言って仕事部屋へ入るとPC前に座り、文章作成ツールを立ち上げ原稿を書き始めた。






「ご主人様、昼食は如何致しましょう?」


「ん~・・・あ~もう少しで書き上がるからその後で・・・って・・・・・すまん、食材無かったな・・・・・後でカップ麺でも食べるからさ、気にしなくて良いよ・・・・・・・・っと・・・良し、書き終った・・・・・後はこれをメールで・・・え~っと、アドレスは・・・・・・・数が多いからコピペでも結構めんどいな・・・・・・・」


モニターに集中していて気が付かなかったが、いつの間にか部屋からリトラが居なくなっていた。

集中しすぎて周りが見えなくなるのは悪い癖だが、長い事一人で生活していたせいで周りに人が居ない事が当たり前だったと言う事も有る。

リトラには悪い事したなと反省し、これからは気を付け様と思っているとリトラがお盆を持って戻って来た。


「すまん、リトラ。自由にしてて良いって言ったのに、当たり前の様に使っちまった上に雑に扱って。本当に反省してる、許してくれ」


「ご主人様が謝る必要は御座いません。私はご主人様の御世話がしたいのですから。それに自由にして良いと言われたからと言って、自室に篭ってご主人様の護衛の任を忘れている彼らの方が問題だと思いますが」


「・・・そうか・・・・・まぁ、あいつ等の事は大目に見てやってくれ。どのみち勇者が来るのは三日後以降だしな。さて、一段落したし飯にするか。隣の部屋に行こうぜ」


十畳間へと向かいリトラが配膳してくれたテーブルの前に座った。


「なぁ・・・そう言えば食材は如何したんだ?米の買い置きも無かった筈だけど?」


「・・・その・・・・・私の居室に買い置きが有りました。冷蔵庫の中には作り置きの惣菜も幾つか御座いまして・・・・・」


「へぇ・・・まともな食事なんて久しぶりだよ、有難う・・・・・ん?俺の分だけか?リトラはもう食べたのか?まだなら一緒に食べようぜ」


「いえ、ご主人様と席を同じくするなど・・・・・」


「そう硬い事言うなよ。二人で食べた方がきっと美味いし、そうやって見られてたら落ち着かないしさ」


渋るリトラを説き伏せて二人で話しながら楽しく食事をした。

ここまで読んで頂き有難う御座いました。

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