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翌朝、妙な三人組はホテルで朝食を取った後、街中をぶらつき駅前の本屋に入って行った。


「先ずは情報を集めないとな、この八年で新しいスポットとか増えてるだろうし」


「こ、これが全部本なんですか?・・・・・何もかもが桁外れで驚かされてばかりですよ・・・・・・・」


「そうよねぇ・・・・・でも、調べるならタブレットを使った方が早いんじゃないかな?」


「まぁ調べるだけならそれで良いんだが、それじゃお前達の経験にならないだろ?俺は旅行関係の所に居るからお前達は好きに見てて良いぞ」


黒髪の男性が移動を始めると金髪の男性は後を付いて行き、女性は料理関係のコーナーへと向かって行った。


「どうした?お前も好きに見て回れよ。サーチ範囲内なんだから迷子にもならないだろ」


「迷子って歳じゃないですけど・・・いや、圧倒されすぎちゃって落ち着かないんでお供させて下さい」


「ちっさ!ちいせぇなぁお前は。もっとあいつを見習って本能の赴くまま好奇心を満たせよ・・・ん?何だあれ?」


二人が会話をしながら店内を歩いて行くと特設コーナーのポップに書かれた文字が目に留まった。


「・・・【迷宮ガイドブックフェア開催中】・・・・・何だこれ?如何言う事だ?一体何が起こってんだ?」


「・・・【迷宮攻略完全ガイド】【別冊付録:魔王様から齎された真実】・・・魔王様ってこっちにも居たんですね・・・・・」


「んな訳ねぇだろ・・・取り敢えず読んでみるか・・・・・」


二人がガイドブックを手に取り読み始めて暫くすると、レシピ本を抱えた女性が二人の下にやって来た。


「主様~私これが欲しいから買って~・・・ってどうしたの二人共?」


「・・・ふぅ・・・・・どうやら観光なんかしてる場合じゃなさそうだな・・・ライラ、ケント、悪いがちょっと付き合って貰うぜ」


「ええ、勿論です。新婚旅行だなんて浮かれてる場合じゃないですよ。直ぐ行きましょうパンドラさん」


「え?なに?何が有ったの二人共?」


「説明は後だ。その本寄越せ、買って来てやるから付いて来い!」


パンドラがライラの抱えたレシピ本を奪い取る様にしてレジへと向かい、ガイドブックと共に清算を終えると迷宮へ向かう為に三人は電車に乗った。


電車の中でライラにガイドブックを渡し、読ませながら説明をするパンドラとケント。


「ふ~ん・・・それで魔王様に会う為に迷宮に行くんだ」


「ああ、先ずは当事者から話を聞きたいし、魔力の無いこの星でどうやって迷宮を維持しているのかも確かめたいしな・・・ん?・・・如何したケント?」


「・・・・・何でしょう・・・胸騒ぎと言うか・・・・・何か・・・気持ち悪くて・・・・・・・」


青褪めて胸と口元を押さえるケント・・・は唯の乗り物酔いだった。


電車を降りてケントに薬を飲ませて落ち着いた後に再出発し、迷宮の最寄り駅に付いた時は昼近くだったので昼食を取った後、迷宮に辿り着いたのは本屋を出てから三時間後だったと言う。


「まったく・・・お前のせいで遅くなっちまったじゃねぇか」


「え?!僕のせいですか?僕が休んでたのなんて十分位じゃないですか。寧ろ二人が食べ過ぎたせいなんじゃないですか?」


「馬鹿野郎、こっちじゃ『腹が減っては戦は出来ぬ』って言うんだよ。何が有るか解んねぇんだから食える時に食っとくもんなんだ」


パンドラの台詞にコクコクと頷くライラ。


「確かパンドラさんは食事の必要無かったですよね?まぁそう言う事にしておきますけど・・・・・で、どうします?正攻法で行くんですか?」


「まさか、そんな面倒な事する訳ねぇだろ。短距離転移で屋上から入らせて貰うさ。俺達が入る位なら結界に穴を開ける事も簡単に出来るしな」


迷宮の外壁に手を付けて結界の解析を行っていたパンドラが手を離し、体から出した黒い靄でケントとライラを掴むと、短距離転移を繰り返し魔王城の屋上へと向かって行った。

ここまで読んで頂き有難う御座いました。


この三人の事を詳しく知りたい方は私の別作品「転生木箱の復讐道」をお読み下さい。

他作品のキャラを使う事で批判される事は覚悟の上で、大切な読者を減らしてしまうだろう事も覚悟しております。

それでも書きたかった。そして書く事によってどういう変化が有るのかも知りたかったのです。

私の我侭で不快にさせてしまった方々には本当に申し訳ありませんでした。

許されるならば拙い作品ではありますが今暫く御付き合い戴けたらと思います。

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