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03

俺の中に流れ込んで来た情報によると、この世界は『天界』、『人界』、『魔界』の三つに分かれていて、それぞれを管理する神様が居たんだそうだ。


そう『居た』のだ。


天界と魔界は今でも神様は居るが人界・・・宇宙全体を含めた物質世界の事なんだが・・・・・まぁ要するに今は管理する神様が居ない状態な訳だ。

正確には居ないのではなくて、全てを見通す為に自身の精神を肉体から分離し、世界全体に薄く広く延ばし過ぎてしまった為に一切の力を行使出来ず、元に戻る事も出来なくなってしまったと言う・・・・・かなり間抜けな話だが。


そんな訳で管理する神様が居ないこの状態に目を付けた天界と魔界の神様が管理するって話になって・・・・・そこで争いが起こった訳だ。


強大な力を持つ神様同士が直接遣り合って世界を崩壊させる訳にもいかないので、ルールを決めての代理戦争が行なわれる事になったと。

ここまでの戦績は5000勝5000敗と引き分けで、次の一戦で決めようと為った訳だ。


そこで最後の舞台に選ばれたのが此処地球。選ばれた理由なんだが、今までは魔素や魔力の有るファンタジーな星でしか行ってなかったので『最後だし』と言うふざけた理由で決まった。

迷惑な話だが一万回も遣って飽きたんだろうなぁと言うのが正直な感想だ。


勝敗は至って簡単。魔王もしくは勇者と聖女の死亡を持って決する。

二対一な訳だが魔王は基本不老不死で、聖女の力を得た勇者でなくては倒す事が出来ない。勇者と聖女は不老不死ではないが、どちらかが生きていれば死んだ方は二日後に次が任命される。


但し、魔王である俺は城から出られないので基本籠城戦。勇者と聖女は迷宮の入り口から入って最下層から上がって行き魔王城に居る俺を倒すと。

迷宮及び魔王城は神の力によって保護されているので破壊する事は出来ないし、空挺降下等で空から魔王城に侵入しようとしてもバリアの様な物で弾かれてしまうので正攻法でしか此処には来られない。


他にも色々制約は有るが今は良いだろう。




『まぁ理解出来たみたいで良かったわ。で、此処で問題が起きたのよね』


「問題なら色々大有りだろ!勝手に巻き込みやがって!」


『はっはぁ~。別に拒否しても良いわよぉ~。魔王の適合者ってどの星にも一人しか居ないからさ、あんたが遣らないならその星消して次の候補に行くだけだから』


「なっ!・・・・・くそっ!解ったよ!で、問題ってのは何だ?」


『この星って魔素が無いじゃん?そのせいで迷宮以外で魔物が生まれないし生きていけないのよね。あんたの身体は魔王なんだけど、例外を除いて魔法とか使えないのよ・・・・・後ぉ~・・・まぁ色々?』


「おいおい、何だよそれ!それじゃどうやって部下とか呼ぶんだよ!端から勝負にならねぇじゃねぇか!」


『だからこうして本来は出来ない介入してんでしょ。天ちゃん・・・あ、天界の神ね。その子との話し合いであんた用にオプション付けたからさ。まぁ詳しくは右上のアイコンをクリックして頂戴。これ以降あたし達は勝敗が決まるまで一切介入出来ないし、基本ルールは変わらないからさ。それじゃぁ頑ぁん張ってねぇ~・・・ブツ・・・・・・・』


「くっ・・・・・何て奴等だ!畜生!遣ってやろうじゃねぇか!何が何でも生き残ってやる!」


勇者と聖女が勝てば天界が、俺(魔王)が勝てば魔界が世界を管理する事になる。

だが俺達人間をゲームの駒の様に扱う奴等である以上、どちらが勝っても人類は蹂躙されて、残った僅かな人々が隠れて生き延びるか奴隷の様に扱われるだろう事は容易に想像出来る。

奴等を倒す術所か居場所すら解らない俺が出来る事は生き延びる事、そして殺さない事。

この糞っ垂れな代理戦争のルールの穴を付き、不老不死の身体を生かして終らせない事が俺にとっての勝利だ。


「その為には先ずこのアイコンか・・・・・【迷宮をつくろう】って、パクリじゃねぇか!!あ~!もう全てにおいてイラつかせてくれるなぁあいつ等は!!」


マウスを放り投げたくなった気持ちを抑え深呼吸をした。

今はこれに賭けるしかないのだと自分に言い聞かせてアイコンをダブルクリックした。

ここまで読んで頂き有難う御座います。

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