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家に来た総理大臣が目の前で頭を下げている件。


「この度は大変申し訳有りませんでした」


(あ~結構薄くなってるなぁ・・・・・長年総理やってるストレスから来てんのかねぇ・・・・・・・)


「大変図々しいお願いだとは思いますが、これからも変わらぬ取引をさせて頂けたらと思っております。どうかお許し下さい」


(等と総理は供述しており・・・・・いやいや、現実逃避してる場合じゃねぇぞ俺!)


「ちょ、ちょっと止めて下さい!別に総理や政府が如何とか思ってませんから!頭を上げて下さい!」


「しかし・・・此方が通達を出していなかった事に変わり有りません。このままでは治癒薬を受け取れる筈だった方々にも申し訳が立たないのです」


「それは政府や総理が如何とかじゃなくて、Y市議会が事前の連絡や確認も無しに一方的に決めたせいじゃないですか。SNSにも乗せましたけど、議員連中は『政府は関係ない』ってはっきり言いましたから」


「それでは今後も取引を続けて頂けると言う事で宜しいのでしょうか?」


「勿論ですよ。態々来て頂いた総理の顔も立てるつもりです。まぁその為に聞きたい事とやって貰いたい事が有るんですけど、宜しいですか?」


「・・・・・内容にもよりますが・・・お聞きしましょう」


「先ず聞きたい事なんですが、政府はY市議会に如何言う対応をしたか、と言う事なんですが」


「それは勿論抗議しましたよ。病に苦しむ国民の生命と国益を損なう行為だと迷宮の即時返還を求めました。Y市議会は議会に掛けた後に返答すると言って六日程経ちましたが、今だ返答はありません」


「なるほど、良く解りました。リトラ、例の資料を頼む」


仕事部屋からリトラが持ってきた封筒を総理に渡した。


「・・・拝見します・・・・・・・これは会議録と・・・SNSの写し・・・ですか?」


「ええ、今回の件に関する臨時会議録と議員名簿がメインでSNSの方は・・・まぁ、談合に贈収賄の疑惑有りですかね。いやぁ会議録の方なんですけど、今は何故か削除されて閲覧出来ないんですよ、議員達が来た後すぐに抑えといて良かった。それで、賛成が約九割なんで略全員同罪です。SNSの方はY市の企業の物なんですけど、『近い内に必要になるから用意しておいた方が良い』と言われて注文したが、急に必要なくなったと言われて不良在庫を抱えて途方に暮れていると言った感じです。きちんとした契約書を交わした訳じゃないんで自業自得なんですけどね」


「良く見付けて来ましたね・・・・・それで、これを使って追い込みを掛ければ良いのですか?」


「俺としては今現在も税金の無駄遣いをして無駄な会議をしている連中全員クビにして、使った税金返納させて欲しい所ですが・・・ほら、俺達って日本国民だけどY市民じゃないじゃないですか、だから選挙をしましょう」


「なるほど、この会議結果を公表した上で市長と市議会選をして市民に選ばせると言う事ですか」


「ええ、更に迷宮の返還前に賛成した市長と議員達にはここまで歩いて来て貰って謝罪して貰います。Y市議会議員って最大与党の総理と同じ政党の人って少ないんですよ、市長も今は無所属ですし。それに総理と同じ政党の人はちゃんと反対してますから選挙し直しても落ちる事は無いかなと」


「解りました、交渉はして見ます。ですが上手く行くかどうか微妙な所ですが・・・・・」


「大丈夫ですよ。治癒薬の最大取り引数を千個に引き上げます。これで完全に民意はこちらに傾きますよね?後は総理が『お前達が無駄な時間を過ごしている内に私は大きな成果を上げたぞ、この成果を無駄にして私に恥を掻かせるつもりか』とでも言ってやれば良いんですよ」


「そ、それなら確かに上手く行きそうですが・・・本当に宜しいので?」


「ええ、元々初回分の様子を見てから数を増やすつもりでした。その為に契約書に個数を明記しなかったんですよ」


「有難う御座います。一時はどうなる事かと思いましたが、本当に来て良かった」


「こちらこそ直接お話出来て良かったです。迷宮が返還されたら視察にでも来て下さい、歓迎しますから」


総理が行き成り頭を下げた時はどうなる事かと思ったが、無事に会談は終わり総理とSP達はギービルとニクスが転移で送って行った。


そして会談から三日後に迷宮の返還が六日後と決まり、その前日に市長と議員達による地獄の迷宮行脚が始まるのだった。

ここまで読んで頂き有難う御座います。

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