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詩集  作者: 矢作 日和見
10/20

短詩・夏


 【暑】


 上からはもりもりと強烈な日差しを放つ太陽


 下からはじりじりと蒸し焼きにしてこようとするアスファルト


 横からはじめっとした熱風が追い立ててくる


 体中からぶわっと汗が噴き出ても


 たいして涼しくもなりゃしない


 すっかりぬるくなったスポーツドリンクを飲み干して


 まだ遠く先の日陰を目指した



 ーーーーーーーーーーーーーーー



 【大雨】


 だだだだだ


 ざあざあざあ


 嵐が夜を飲み込んで


 だだだだだ


 ざあざあざあ


 風と雨とが家を揺らす



 狂った雨粒が真っ暗な雲から落ちてきて


 窓を激しく叩いて響く音


 無数の弾が僕らの街に襲い掛かる



 だだだだだ


 ざあざあざあ


 僕は布団にくるまって


 嵐が過ぎるのを待ちわびた



 ーーーーーーーーーーーーーーー



 【汗】


 光をねじ曲げるほどの熱が


 ゆらりゆらりと揺れては上り


 体中から噴き出る不満が


 たらりたらりと垂れては下り


 顎を伝ってぱたぱた落ちる


 体に張り付いた襟元に空気を送るも


 流れる雫は止まらぬ模様


 夏の終わりを乞い思う


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