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第九波『流星の山田君 ―PRINCE OF SHOOTING STAR―』

その他、読んだ作品

『金で買えないスキルはない ~『外資系投資銀行に勤める俺が、異世界転生して金の力でチートする』~』……全体的に整合性がとれない。登場人物の情緒が酷く不安定。多重人格症の疑いあり。


『最弱の大嘘つきは世界を崩壊させる』……タイトルが大嘘。最弱という言葉の意味を深く考えさせられたが、それ以外の感想はない。


『無敵鉄壁皇女アイシア様の引きこもりから始める超平和主義覇道のすゝめ!』……あらすじがあらゆる読者を弾く無敵の鉄壁となっている。1ページ開いただけでも自己賞賛したい。しかし唐突に地の文が読者と会話を始めようとしたので敢え無く白旗。


『王女に惚れた結果 セレスト王国記』……1ページKO。読めない文字で書かれたメールの中にあるYESボタンを押す人間はまずいない。これまで削除し続けてたのなら尚更に取り得ない行動である。「ピィピッする」というユニークな動詞も私には新しすぎた。


『田中のアトリエ ~年齢イコール彼女いない歴の錬金術師~』……自宅はあるがアトリエを持っていない。中身はほとんどバトルファンタジーに属するのではなかろうか。錬金術師というタイトルから期待される内容ではない。


『アーリル王国の騎士』……三人称視点とは傍観者の視点である為、人の心を読むことは出来ない筈だが()書きで内心を描写してしまっていることが多い。無理をせずに一人称視点を用いるべき。


 本日のタイトル

『流星の山田君 ―PRINCE OF SHOOTING STAR―』


  著者「神埼 黒音」様



 ジャンル:SF系コメディ



 タイトル評価:3.0 (最高5.0)

 サブタイトルの英表記に違和感。

 元より「流星の山田」だけで良かったのではないだろうか。英題をつけた意図は不明。



 あらすじ評価:1.0

 まず、どこにでもいる社会人、はどこにもいないという事を言っておきたい。

 確かに平々凡々という事を表すのによくある表現ではあるが、続く「未完成のコールドスリープ治療」が特殊、特別な状況である為、その時点で平凡という表現が否定され、極めて特殊な人間ということになる。

 99,9%以上の社会人は冬眠しないし、しかも『未完成』という医療行為として有り得ない治療を受けることなど、まずもって体験しえないことは断言出来してもいいだろう。

 少なくとも私の周囲に冬眠している社会人は一人もいないことも付け加えておく。

 

 また、あらすじでは「石油王にしてくれ」と、謎の()つきで願っているが、作中では違う内容になっていることも大幅な減点となった。



 世界観評価:--

 よくわからないとしか言いようがない。評価不能。

 一人称視点であったならば描写されなくても問題ないが、三人称視点ならば序盤にある程度の描写はほしいものである。

 「地上」だけで詳細を想像できるほどの想像力は私にはなかった。



 文章評価:1.5

 同著者の別作品を読んだことがあるが、本当に同じ人間が書いているのかと疑いたくなるほど雑な仕上がりになっている。

 コメディ色を強く押し出す為に勢いのある文章にしたかったのだと思うのだが、悪い意味で勢いがいいだけの独りよがりになってしまっている印象しか持てなかった。

 誤字・脱字が少ないのだけが良心である。



 内容評価:3.5

 その他の欠点を補うだけの突き抜けたコメディ展開は高評価。

 いわゆる主人公最強物をSF風コメディに仕上げた発想力には脱帽せざるを得ない。

 流石に書籍化作品を有する著者だけあって、と続けたかったのだがギャグの白け具合が極端に足を引っ張っているのが本当に残念である。

 また某お笑い芸人の歌手名を恐らく無断で明記している箇所があり、本当に書籍化作品の著者と同じ人物なのか不安になってしまった。



 総合評価:2.0

 首をかしげる評価となってしまったのが惜しまれる作品である。

 酩酊状態で書いたのではと思われるような文章には知性もなければ、やっつけで仕上げたと言われた方が得心してしまう雑な描写が目立つ。

 それでも物語の発想が良いだけに、あらゆることに目を瞑れば面白い作品と言えるのかもしれない。

 ただやはり私の評価としては残念の一言に尽きる。

 これを処女作と思い直して初心で書いてれば相当な良作になったのではないだろうか。

 重ね重ね惜しまれる作品であった。

作品リンク:

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n6445ef/

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