第一波『最強職《竜騎士》から初級職《運び屋》になったのに、なぜか勇者達から頼られてます』
とりあえずは読んでみるのです。
もしかしたら隠れた発見があるかもしれません。
本日のタイトル
『最強職《竜騎士》から初級職《運び屋》になったのに、なぜか勇者達から頼られてます』
ジャンル:主人公最強
タイトル評価:1.0 (最高5.0)
クリック前から若干の戦意喪失気味である。
タイトルでは「最強職」だが小説内では「最上級職」と表現されていることに違和感が一つ。
また「最強職」から「最弱職」なら比較表現として正しいが、「最強職」から「初級職」では表現に異なりを感じられる。
「なぜか勇者達から頼られてます」とあるが、主人公は敬語口調ではないので誰が言っているのか不明。
元より中身では主人公を頼っているのは不特定多数であり、勇者に限定されたものではない。
総じて勿体ないタイトルとなってしまった。
あらすじ評価:1.5
あらすじを読んだ時点では2.5だった。しかし内容に入ってみるとあらすじと中身に差異がある。
「これ以上物騒な仕事をする必要もない、と初級職《運び屋》に転職した」とあるが、転職した理由は単なるエラーであり、主人公が望んで選んだわけではない点に強い違和感を覚える。
また、少し読めばわかるほど主人公は戦闘好きであり、好んで物騒事に首を突っ込む性質であることは疑いない。何より運び屋となってからまもなく戦闘スキルの把握に傾倒・実践しており物騒な仕事を敬遠している素振りは微塵も感じられない。
世界観評価:‐
正直よくわからないというのが現段階での評価。特に掘り下げて説明されていることもないので評価不能。
内容評価:3.0
『良い点』
いわゆる主人公最強モノだが、隠しているわけでもなく誇るわけでもないところに高評価。
主人公が運び屋というジャンルは目新しいものではなく、竜騎士+運び屋というのも既に存在しているが、話の進み方や展開は上手く飽きさせないものとなっており、スムーズに読み進めることが出来る。
登場人物の外見に関する記述はほぼ存在しない為、独自にキャラを想像したい読者に向いている。
『悪い点』
神のエラーというごり押しで全てを説明してしまっている点が個人的には減点となった。
神とこの世界の人間とは絶対的上下関係があるようにみえるが、主人公は神を殴り飛ばしているという記述がみえる。だが神より強い主人公が神の裁定に全て任せて何の反応もしないというのは少しばかり疑問を覚えた。作者の意思によって疑問を持たなくされているように感じられるのが減点。
文章評価:3.5
現段階では読むに支障を受ける構成はしておらず、その点においては高評価。
セリフが並びすぎて誰が喋っているのかわからないという場面もなく、構成に気を配っていることが伺える。
言葉の選びに関しても、無闇に賢い振りをしたような漢字や熟語の使いまわしもなく、万人が読むに適切なレベルの文章となっている点も非常に良い。
一か所「表情を固めたまま、喉を震わせた。」という記述で足が止まった。
この記述を実際にやろうとすると不可能だろう。「喉を震わせる」「声を震わせる」という表現は主に怒りや悲しみ、驚きなどの感情を表した文言であり、そうなると必然的に表情は固まらない結果となる。
物理的に「喉を震わせた」ことを表したのであればセリフ後に使うべきで、これから話そうとする場合では「喉を震わせる」とするのが正しいか。
総合評価:2.5
これはあくまで現状評価とする。
世界観についてはまだ不明であるし、まだ連載されて日が短い為今後大いに変動していくことと思う。
内容や文章に関していえば個人的に高評価である為、期待の意味も込めて3.0としたかったが、あらすじの減点がやはり響いた結果となった。
今後の展開に期待していきたい。
連載は不定期です。感想を書きたいと思ったものだけを書いていく予定です。
作品リンク
https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n4045ed/




