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オレと俺が入れ替わっても世界は変わらない!?  作者: てぴまろ
1章 始まりの合図
6/8

チートキャラ

湊翔は自部屋のドアを開けた目の前にはホテルの様な廊下がある湊翔の足元には絨毯のような物が敷き詰められていて湊翔と同じような扉が幅間隔四、五メートルほどあけて並んで居た


「内装も凝ってるなー」


「だって湊翔が住んでる階は特化生専用なの因みに私もちょうど湊翔の斜め前の部屋だよ」



「へぇー…って!!おいっまず男女一緒なのかよ!?部屋とか大丈夫なのか?」


平然と廊下を歩きながら話を進めるアイリにさすがに湊翔もちょっと待ったをかけた


「大丈夫だよ皆それぞれ術がかかっていて扉には本人以外入れないのよ」


「ちょっと待てよ?じゃぁアイリはどうやって入ってこれるんだ?」


「私はミナトからいつでも入れる様に術を変えてるの」


「この世界のオレって…どスケベ野郎なんだな…」


女の子が…幼馴染みだがでも女の子が好き勝手入れる様にしてあるなどあるまじき行為だと湊翔は少し怒りながら肩を揺らした


「なっなんの想像してるの!?べっ別にミナトとは元々なっなんもないんだからね!!ただの幼馴染みなんだからっ!!」


「なんでそんなに焦ってるんだ?」


湊翔は嬉しそうに悪意のある笑みで問いかける


「もー!!湊翔のバカっ」


と少しムスッとしたアイリあきらかなフンって態度を取る


「わりわりぃって」


湊翔は手を顔の前に置き謝りのポーズを軽くするアイリは別にと言う顔をした

そうこうしてる間に階段に差し掛かり二人は並んで降りる。

広めの階段で四人位は横に並んで行き来できる位の広さだ

そんな時ふと湊翔は『特化生』と言う単語が気になった


「そいえばオレもそうだけど特化生ってなんなんだ?」


「特化生って言うのはここの学院のクラスみたいな物ね」


階段を降りながらアイリは答える


「主に魔法など一般以上の成績を残した人、それからテスタメントサーヴァントもこの特化生の区画に居るわ」


湊翔は自分以外に早くもそんな力を持って居る人達がいる事に驚いた


(この学校ってすげぇまさか名門なんじゃねーか…)


そんな事を思ってる湊翔にアイリは


「ミナトみたいな人は居ないけどねー。」


「因みになんだけど…私もテスタメントサーヴァントなんだよ?」


アイリは階段の折り返し地点で振り返り湊翔にそう伝えた


「えっ!?アイリもなのか?」


「そうだよー」


湊翔はアイリが『テスタメントサーヴァント』だと言う事に少し驚いた。

でもアイリは湊翔の部屋の斜め前の部屋に住んでると言う事はアイリは『特化生』になる

そうなるとアイリが『テスタメントサーヴァント』でもおかしくはない。

そう思うと湊翔は何故か安心感に似た感覚を覚えた


「アイリはどんな力があるんだ?」


湊翔はアイリの神の力が凄く気になった湊翔の中でまだ『テスタメントサーヴァント』がなんなのかハッキリしたビジョンがなかったのだ


「うーんどんなって言われてもなー私の力『ユノ』は主には全てに精通する魔法が殆ど使えるでも主にはマナを使うよりもそこの場所の力を使うって感じかな」


「場所の力?」


「そう木とか水とか生命的活動する者の力を借りて魔法とか使う感じ」


「じゃぁアイリも最強チートキャラじゃねーか!!俺ら二人とも最強じゃねーか!!」


湊翔は少し興奮気味に話す


「なんだ神から選ばれた力ってのはなんだかすげぇのなー皆チートキャラじゃねーか」


「いや…それがそうも行かないの私の場合無機質な所では魔法は殆ど効力を発揮しない例えば火がある所で水の魔法は出せない…火がある所では火の魔法、水の場所では水の魔法と言った感じかしら?」


「そうなのか?じゃぁ自分のマナを使えばいいんじゃねーのか?」


湊翔はアイリがその力を使って最大な威力があるのならマナを使って魔法を使えばいいと極単純な理論に行き渡った


「そらが…ね私マナが無いに等しいの」


「え?どういう事だよ?」


「元々この力のおかげでこの特化生になれたけど多分この力がなかったらマナは無いまま生まれてた」


アイリは苦笑いしながら答えた


「元々マナは誰にでも少なからずあるものなの…生命の源的なものだしでも私には生まれつきマナがなかったの」


湊翔はまたさらに驚く生命力ともあるマナが無いって事は生きているって事が不可能に近い事を表してるからだ


「じっじゃぁアイリはその力のおかげで生きて来れたと言っても過言では無いって事か?」


「うん…そうなるかなぁー」


アイリは手を口元に当てながらそう話す


「だとしたら本当に神様に感謝しなきゃだな!!」


そこで湊翔はこの世界の神の偉大さを知った



程なく二人は階段を降りて廊下を渡り外に出た

丁度太陽が湊翔達の頭上にある位なのでお昼頃って事になる。

広々とした整備された庭園みたいな所を歩いて行くと玄関口みたいな所に出た

門構えは立派でお城の扉をイメージする3、4メートル位ある大きな扉、その横に小さな出入口がありさすがに大きな扉を毎回開け閉めはしないのだろう

小さな扉を開けるとそこには目の前に草原が広がっていた

門から舗装されている砂利道が続いてる。


「すげぇー東京じゃこんな景色観れねぇ…ド田舎って感じだ…」


「とうきょう?」


「あーオレが居た世界での地名だよ」


湊翔は外で大きく伸びをしながらそう話した


「で?ここからどうするんだ?」


湊翔がアイリに訪ねた


「湊翔の今の現状を知られない所で魔法を使わないと行けないから少し離れた所に行くよ」


アイリはそう湊翔に言いながら手を繋いだ

湊翔はいきなりの事でビックリし


「ひゃっ」


と女性らしい声を漏らした

なんとも男らしさのかけらもない自分に恥ずかしくなった


「なによっ!!ほら手繋いで転移魔法とか知らないでしょ?」


「知らねーよっつかどこに行くんだよ!?」


湊翔はいきなり手を握られた事と一緒に転移魔法でどこに行くのか不安でいっぱいだ

そんな事を考えて居ると


「手ぇ話したらダメだからね」


優しい言葉と共に


『導け』


言葉と共に湊翔の目の前の草原の景色が歪み始めた草原と空が反転し始めた頃湊翔はコーヒーカップの中に居る感覚を覚え一瞬目を閉じた


「湊翔ー?着いたよー?」


ほんの数秒の事だった。

目を開けるとそこは森の中…

目の前には湖が広がる湖畔の様な場所だった

時間も一瞬の事だったのだろう。

太陽の光が差し込む暖かな日差しの中だった


「すげぇ!!」


「驚いた?綺麗でしょー?私のお気に入りなんだよね」


アイリは少し嬉しそうにそう語る


「でもビックリした!!この魔法便利だな!!どこでも飛べるのか?」


湊翔は青いたぬきの様なロボットが出す不思議な扉の様な感覚だ

これぞ異世界と言うのを噛み締めた


「うーんどこでもではないよこの学院の生徒でしかも王都内しか転移魔法は使えないの」


「そうなのか?じゃぁここは王都なのか?」


「ふふっ上見て」


アイリは無邪気にそう言う

湊翔はキョトンとして顔を大きく上げた


「まぢか!?」


そこには空中に浮くでっかい城が島に乗っかり浮かんでいた。

城の半分が見えるのでこの湖畔と城の距離は少しあるように感じる


「あそこがさっきまでオレ達が居た所なのか!?」


「そうだよ!!ビックリした?」


アイリは嬉しそうだ


「そりゃビックリするよ!!まぢやべぇファンタスティックだわぁ~!!」


先ほどは上から今は下からとなんだか忙しい気もするがそれでもそらの上に島がういてると言う現象は改めて見ても不可思議だ。


「王都内の敷地ならどこでも飛べるよ今度街を案内するね」


「おっそれってデートの誘いか?」


湊翔はニヤニヤしながらアイリに言う


「んなっ…訳ないでしょ!!湊翔こっちの世界始めてだから教えてあげるの」


とツンツンするアイリ

この世界のアイリは本当に優しい子なんだと湊翔はまた改めて痛感する


「さてっとじゃぁここは人も滅多に通らないから思う存分魔法使っていいわよ!!」


アイリが意気込みをする


「おーーーっ遂にオレの魔法が炸裂するのかー!!」


湊翔はガッツポーズをしながら叫んだ


「じゃぁまずは火の魔法から簡単な最初に覚える魔法よー」


「おぅっ先生教えてくれっ」


「よーし湊翔君いいねー!!」


アイリもなんだか楽しそうだ


「それじゃ私が先に見せるからそれを見て同じ様にやってみてー」


そう言ってアイリは手のひらを胸の辺りで上に向け


『温かなる火よ起これ』


アイリがそう言うと手のひらから小さな火が灯った


「おおおー!!先生さすがっ!!」


やっぱりどんな物でも魔法はかっこいい!!

そう感じる湊翔だ


「いい?イメージしながら火を起こすの連想だよ?やってみて」


手のひらを一振すると火は一瞬で消えた


「おおーっし!!」


(イメージ…イメージ)


湊翔はアイリがやっていたように手のひらを胸の辺りで上に向け


(オレの最初の魔法…イメージ…火をイメージ)


そして


『温かなる火よ起これ!!』


行き良いよく湊翔は詠唱をした!!




だが



火は起こらなかったーーーーーーー。



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