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姫、特訓は続く

どうも、エリーです。

あれから1週間、町の防壁の基礎となる部分が完成し、これだけでも城塞都市と名乗って良いのでは?と思う物が出来上がった。

一部苦情が入っているようですが、野生の動物や魔物が入ってこないので評判は良い。

出入りが門からしか出来なくなったのが痛いところではあるが、安全には代えられないので仕方がない。

今は内側の見張り台や詰め所などを作っている。

更には壁の下の土を削り、粘土質の土を集め、レンガを作って各所の補強に使用するようだ。

更には、襲ってきた動物や魔物の骨を集めているようで、何かするらしい。

と言うか、建設早すぎない?

どう考えても建築技術だけでも前世の速度を越えているんだが!?


んで、私は大絶賛地面に屈伏している。

大分体の中の力を把握してきて、身体強化に回すことが出来るようになってきたのだが・・・

アキラさんの魔術が、強すぎて立てないのだ。

身体強化そのものが使えるので、開始した当初に比べれば体は楽になっているのだが、動けない。

何度か無理に立ち上がったのだが、足が折れたのだ。

骨が折れるとかではなく、文字通り肉も皮も骨も全部だった。

流石のアキラさんも大慌てで治療していた。

痛いなんてものじゃなった。

脳が痛みを認識するのを拒む程だった。

お陰で意識的に痛覚を遮断する方法を覚えられた。

丁度見学に来ていたサブマスからは滅茶苦茶怒られた。

もちろん地面に屈伏したままでだ。

端から見ると、アレは五体倒地ど謝罪しているようにみえるのでは?

何はともあれ、多少は成長出来ているのである。

他の二人を見なければ・・・


パティさんは、アキラさんからの授業で新しい魔術を教えてもらい、実践とイメージトレーニングを繰り返し、瞑想で魔力量を増やしている。

最近では瞑想中に魔力操作をしているようで、いくつかの光が不規則にパティさんの周りを飛んでいる。

この光を操り続けることで、魔術に追尾性を持たせて確実にダメージを与えられるようにしてるらしい。

見ていて凄くカッコいいのだ。

アキラさんも同じことを、してもらったが数が違いすぎた。

操る光の数の桁が違うのだ・・・

本人曰く、「この体になる前はもう一桁追加出来たんだけどね。」とのこと。

20年前のチートは伊達じゃなかった。


ルークは・・・

ある意味一番成長している。

槍の最後の力を使えるようになったのか、動きがおかしくなった。

槍の最後の力は『固定』。

分かりにくいが、槍を空間に固定させる力だった。

槍を何もない場所に固定すると、槍が動かなくなり、宙に浮いた状態で固定される。本人が解除するか魔力が尽きるか破壊されるまで全く動かなくなるのだ。

ルークはこれを利用して戦闘スタイルを大きく変えた。

今までは、動きは二次元の戦闘行動範囲だったものが、三次元へと進化した。

具体的に言えば、槍を何もない場所に突き刺し『固定』、『不変』も同時に使うことで宙に浮いた鉄棒の様な物が出来る。それを軸として体を回せば障害物の無い場所でも、軸を利用しての急旋回が可能になり、更には空中でもそれが可能になったのだ。

今ではアキラさんのも苦戦するほどだ。

魔力が切れなければ・・・

なので、今は魔力量の増加を考慮して瞑想何かも追加されている。


最後に、この付近から更に離れた場所ではピカレスクさんが一人で特訓していた。

鎧も何も着けない状態で、木の棒だけを持ち、森の奥に立っていた。

一度だけ見たが、近付けなかった。

近付いた瞬間に切られるのが分かるほどの殺気を放っていて、落ちてくる葉っぱすらも近付いた瞬間に殺気による圧力で弾け飛んどいた。

何もしていないように見えるが、体の中で、渦巻いている物が違い過ぎる。

修羅と呼ばれていた事を体で理解できた瞬間だった。


しかし、私は何時まで地面に屈伏してなければいけないのだろうか?

もう少し時間がかかりそうである・・・

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