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姫、王家の秘密を知る

「それで、王家の力とは・・・!?」

「人の神の力、人間の魔力ではなく神の力、神力と言えば言いか?神様そのものの力を行使できるんだ。」

「神様の力を?それは奇跡を起こして食べ物を造り出したり、傷を癒したり、病を治したり、死者を甦らせたりとかが可能なんですの?」

「いいえ、それは違います。

神の力は奇跡を起こす力ではありません。

奇跡は神の力ではありますが、王家の力は別の力です。ただ、それに変わる言葉が無いので神の力と呼ばれていますが。」

「クレインさんが言ってくれたが、この力は破壊と混乱の力だ。

どちらかと言えば破壊の神と言った方がいいだろうな。」

「破壊神の力・・・」

「破壊の力は悪しき心を引き寄せ、惑わし、虜にする。

王家では、この力を使い身を滅ぼす者は人知れず処分されてきた。

特に分家筋ではその傾向に強く、力に飲まれ処分されてきた者も少なくない。」

「私の父と弟も、その中に含まれて居ますね。」

「そんな!?それはあんまりではありませんか!」

「いえ、本人の意思ですので・・・」

「破壊衝動と自分の意思が渦巻くように混ざりあってな、段々と自分が自分でなくなるらしい。

その時間が増えてくると、大体の人間が自分から死を選ぶんだ。

その時には神の力で未来が見えるらしく、笑いながら殺戮を繰り返す自分が見えると言っていた。」

「故に、私達は彼等の望むようにするしかないのです。」

「そして、この力は自分達だけでなく、周りにも影響が出てくる。

特に邪神と呼ばれた魔神の加護を受けたものにな。」

「邪神の加護・・・」


邪神。

先日、嫌と言うほど力の差を見せつけられたので良く覚えている。

ベルンディッテ・・・

アイツも邪神の関係者だった。

そして、黒化の重要人物でもある。


「その顔だと何か心当たりがあるようだな?

この力は邪神の加護を持つものを引き寄せてしまうんだ。

そして、黒化は邪神の加護を得ているようでな、現在のガンバルティアでは黒化が以前とは比べ物にならないほどに多発している。

俺がここに来たのも、ここも襲われる可能性が高いからだ。」

「アキラさんからの報告を聞いて、ここがくろに襲われるのは時間の問題だと確信しました。」

「そんでもって、さっきの話からすると、お前にも神の力があることが分かった。

何故銀の髪でないかは不明だが、その身体強化といじょうなまでの魔力量、そして普通に考えれば黒に集団で二回も遭遇してる。

これは意図的に探さないと普通は出くわさない。」

「では、私が魔術を使えないのも神の力が関係しているんですのね!?」

「いや、俺は普通に使えるし、それこそ意味がわからん。」


私は大いにスッ転んだ。

神の力があるのが分かったのに魔術が使えないとか・・・

しかも、身体強化のみで副作用に厄介なソンザイヲ引き寄せるなんて・・・


「気を落とさないで下さい。

そこはアキラさんが特訓で何とかすると言ってましたので。」

「なんと、あの賢者様から直々に教わるとは羨ましいな!」

「内容は地獄のようなものですけどね・・・ 」

「あの、御従兄様?それで神の力の具体的な説明は・・・」

「ん?ああ、基本的には魔力量の増加と身体強化、再生能力と軽い狂化だな。

この狂化が暴走して段々と意識が乗っ取られていくんだ。

直系ではほとんど現れないが、お前も気を付けろよ?」


ざっくりしすぎている・・・

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