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姫、山を越えていた

身体強化が以前より強化されてるのがわかり、一晩がたった。

私は調子に乗っていたのだろう。

気が付いたら二つほど山を越えていた。

朝日が昇っていたのだ。

自分自身意味が分からない。

その間、魔力が切れることもなく、体が疲れることもなかった。

やはり、体に大きな変化があるようだ。

身体強化に特化しているとはいえ、以前なら一時間もあれば倒れていたてであろう魔力。

それと当時に疲れきっていた体力。

体がアンデッドになってしまって疲れを感じなくなってしまったのか?とも考えたが今も現在進行形で朝日を浴びている。

脳内で「太陽サンサンお日様元気!」とか「朝日ならビールが美味い!」とか流れてきている。

前世の知識が暴走している。

前世の私はひょっとしなくても、割りと駄目な人だったのでは?

知識を漁れば漁るほど駄目な人としての証拠が出てきそうなので、出来れば否定したいので漁らないことにする。


「しかし、山を二つ越えるまで村どころか民家すら見ないとは予想外でしたわ。」


そう、ここまで異常な速度で走り跳んで来たが家も山小屋も見なかったのだ。

墓所の周りだからなのだろうか?

しかし、そこは捨て置いて良い。

私の眼下には一軒農家が見えているのだ。

裏手側であるが家の向かいには果樹園のようなものが見える。


これで何とか食べ物にありつけそうだ。

これ以上何もなかったら動物を探して狩る事すら考えていた。


「農家の方が優しい人だとよろしいのですが・・・」

そう言って私は山を降り農家に向かうのであった。



農家の裏手に着き、何か違和感を感じる。

人の気配が感じられないのだ。

そして、かすかに感じる血の臭い。


何事かと思い表に回ってみる。

乾き始めた血の池と男性の死体が眼前に現れる。

異常なまでに破壊された玄関。

血で出来た沢山の小さな足跡と、人にしては大きな足跡。

荒らされた屋内。


正に、魔物に教われた後であった。

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