プロローグ
魔王の話が好きなので書いた話です!
良かったら読んでください。
一話目からは大体2000字~3000字くらいの話です。。。
「・・・助けて・・・。」
その消えそうな儚い囁きは小さく反響して静かに消えていく。
誰もいない。何もない。黒い世界・・・。
ただ少女はそこで来るかも分からない助けを待っていた。
そしてただただ謎の浮遊感に身を委ねていた。
「・・・早く・・・。」
反響・・・。
「・・・分かってる。 待っても無駄だってことくらい・・・。」
そう分かってる。
ここから出られないという事を。
ここが世界とは隔離された別世界だということを・・・。
あの人達でさえここに入り込めるかどうか怪しいし・・・
そもそも私はここに囚われたのだ。簡単に逃げ出せるはずがない。
しかもここでは死ぬことすらも阻まれてしまう。
「・・・ハァ。暇だな・・・。」
ここには一体どれくらいの時間居るのか・・・。
数秒かも知れないし数分かも知れない。いや、実際は何百年も経っているかも・・・。
そう錯覚してしまうくらいこの世界はおかしいのだ。
異質で人の物差しでは謀れない世界・・・。
「・・・皆。私は何時までここに居ればいいの・・・?」
その言葉が反響し消えるまで待つ。
消えたことの確認を済ませ少女は再び、何度目かも分からない眠りにつく。
次に目を覚ました時、元の世界に居る事を願って・・・。
「・・・見つけた。」
深い眠りの闇に入る前にそんな声を聞いた気がした。
頑張って書いていきます~。
10話までは出来ているので調子よく進みます。
が、それ以降は・・・微妙ですね~。