秋へ【二編詩】
掲載日:2026/08/22
【冷たい雨】
冷たい石のあめ玉ってあるの?
砂になってゆくジリジリと
涙のキスで洗いながしてほしかった
あたたかな波音に攫われて
全部なくなるまで
冷たい石のあめ玉なら
いらない いらない
いらないの
泣かない 泣かない
泣かないの
あの唄が洗い流してくれるの
夏の痛みにサヨナラするように
あリがとう また あいたい
あリがとう また あいたい
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【鈴の音】
しあわせの鈴の音
あなたが鳴らしてくれました
何処かイタズラ気味に笑う仕草に
懐かしくて安心したよ
金と銀の鈴の音が
二輪並んでさいていた
テッポウユリだね
あたしたち
わたしも泣いたけど
きっとあなたも泣いたんだって
いつになく静かな涙だったね
音もなくて 透明で
あなたが笑ってくれた時 鈴の音が鳴ったよ
静かな夜に煌めきだす そんな音だった




