第5話 初めてのクエスト
朝焼けに染まる空を見上げながら、レオンは胸の奥で小さな鼓動を感じていた。ここはトルディアの冒険者ギルド前の広場。すでに行商人や別の冒険者たちが動き出していて、町全体に活気が広がりつつある。
レオン自身も今朝はずいぶん早く起き、簡単な朝食を済ませると装備を整えギルドへやって来た。今日は、「薬草採取+コウモリ退治」のクエストをこなす初日。Fランク冒険者として、正式に“ひとり”で行う初めての仕事だ。
(やるしかない。危なくなれば“守護騎士”を呼べるし、そもそも相手は下位モンスターのコウモリだ。大丈夫だろ)
そう自分に言い聞かせ、既に受理済みの依頼票を再度確認する。「高原の丘陵で治癒ポーション用の薬草を採取、飛行型モンスター“カラスバコウモリ”を数匹討伐」という複合内容で、成功すれば銀貨3~5枚程度の報酬が見込める。
クエスト詳細には危険度は低いと記されているが、ギルド職員から「最近、変異種コウモリの目撃情報があって油断は禁物」と釘を刺された。下位モンスターであっても、集団やリーダー格がいれば初心者には厳しい相手になり得る。
◇
ギルドのカウンターには朝から数名の冒険者が並んでいる。彼らはDやCランクのクエストをめくり、「今日はダンジョン潜るか?」などと相談していた。レオンは彼らの話を横耳で聞きながら軽く気圧される。自分とはまるでステージが違う――だが、ここから始めなければいつまでも“最弱”のままだ。
「まずはこの丘陵の地図を確認してっと……」
掲示板の横に貼られた簡易マップを見ながら、レオンは目的地である“カダムの丘”へ向かう道順を頭に叩き込む。街道を北へ進み、途中の分岐を西へ折れてしばらく行くと草原の丘にたどり着く。実はきのう夕方のうちに一度下見に出かけてみようと思ったが、日が暮れてきており断念していた。
丘自体は町から1時間ほどの距離で、複雑な地形でもない。経験者に言わせれば「慣れた冒険者なら半日でサクッとクリア」な内容らしく、レオンもこれなら大丈夫なはず、と自分を奮い立たせる。
「いざとなれば、“守護騎士”を呼ぶ。そうだ、それで何とかなる……」
ふっと腕の紋章がじわりと熱を伝える。彼の“未来の自分”が応じているのかもしれない。しかし、できれば頼らずに済ませたいのが本音だ――もう昨日の盗賊戦みたいに、何もかもチート任せじゃ自分の成長にならない。
深呼吸して準備を整えたレオンは、ギルドを出て朝の町を抜け、北西へと足を向けた。寝袋や最低限の糧食、薬草用のポーチなど装備も一通り揃えてある。このクエストが成功すれば、今夜は宿で余裕をもって泊まれるだろうし、いずれランクも上げられるかもしれない。
◇
町外れの門を越え、約30分ほど街道を歩く。朝陽が眩しく、元気よく手を振りながら通り過ぎる農夫の姿も見かける。道自体は整備されていて歩きやすいが、荷馬車も通るため微妙に埃っぽい。
やがて、分岐を示す木製の標が出現し、レオンは「カダム丘→」と書かれた矢印を頼りに脇道へ入った。ここからは人通りが極端に減るらしい。見やると、草が生い茂る小路が続いているのが分かった。
「うーん、ここをさらに1時間くらいか……マップによれば丘のふもとに小川があるらしいし、そこで水も補給できるか」
ぶつぶつ独り言をつぶやきながら足を進める。もし途中でモンスターと遭遇したら……と想像すると怖さはあるが、今さら引き返すわけにもいかない。文字通り“これが冒険者の第一歩”なんだ、と奮い立たせる。
途中、軽い獣道を越えたり、ぬかるみを避けたりしているうちに、日がかなり昇ってきた。人の姿はなく、野鳥のさえずりと虫の羽音があちこちから聞こえる。
(薬草を集めつつ、コウモリを探さなきゃ……きのうギルドでもらった見本をしっかり確認しないと。間違った草を持ち帰っても報酬にならないし)
◇
ほどなく木立が開け、緩やかな丘陵が目の前に広がった。カダムの丘と呼ばれる地域で、所々に低木や岩の露頭があり、遠目に崖のような地形も見える。太陽を受けて草がキラキラ光り、視界は悪くない。
レオンは周囲の様子を警戒しつつ、ゆっくり丘を登り始める。次第に斜面の傾斜が増すが、RPGでいう“序盤の草原”感もあって、初心者には丁度よいと感じた。
ギルドの説明によれば、丘の中腹に治癒草が多く自生しており、その近辺で“カラスバコウモリ”という飛行モンスターがよく目撃されるという。複数匹が小規模の群れを作り、昼間は崖や岩陰の影で眠っているらしい。
「見つけ次第、先に薬草を集めてからコウモリ退治に挑むか……それとも、コウモリの巣を探して一気に片づけるべきか」
つぶやいていると、腕の紋章がわずかに熱を伴う。まるで「落ち着いて行動しろ」と諭すかのように感じ、レオンは一人苦笑する。
ひとまず薬草から始めよう、と決め、見本と同じ形を探して丘を巡回する。10分もしないうちに、柔らかな葉を持つ青みがかった植物を発見した。見間違いではないか慎重に確認し、ナイフで根こそぎ掘り取る。
「よし……これが数十本あれば報酬になる。コウモリ退治と合わせて、一日で終わるか?」
肩に背負った小さなバッグにいれていく。むしろ採りすぎて荷が重くなるのも考えものだが、せっかく来たなら余分に集めて売れるだけ売りたい。
しばらく薬草を探し回るうちに、丘の裏側へ回り込む。その辺りには小さな崖があり、岩陰が多い。自然と薄暗い影ができるので、夜行性モンスターの巣にもなりやすい環境だろう。
(ここにコウモリがいるのかな……?)
慎重に周囲を探ると、やや背の高い草むらが揺れて小さい鳥が飛び立った。が、コウモリらしき姿はない。さらに15分ほど移動し、やはり岩壁が迫った辺りで、ピリッとした空気を感じた。
奥から風に乗って淡い腐臭のような匂いが漂ってくる。もしコウモリの排泄物や死骸が蓄積しているなら、この臭いがしてもおかしくない。レオンは短剣を握り、防御用の小盾を左腕にしっかり装着した。
「行くか……万が一群れで来たら……呼ぶしかないよな」
そう心中で決め、足を踏み入れる。洞窟というほどではないが、崖が弧を描くように覆いかぶさっていて、奥にちょっとした隙間が見える。日の光が届きにくく、薄暗い空間だ。足元にはコウモリの糞だろうか、黒い汚れが点々とある。
突如、頭上でバサバサッという羽音がして、何かが動く気配にレオンが身構えた。大きさは1メートル弱か――漆黒の翼を広げたカラスバコウモリが、一匹こちらを睨むようにホバリングしているのが視界に入る。
小さな鳴き声。鋭い爪が光を反射する。コウモリはすぐに襲いかかってくる素振りはなく、こちらをうかがっているようだ。レオンは息を詰めるが、一対一なら今の自分でも戦えなくはない……そう思いたい。
◇
「よし……やるぞ」
半ば自己暗示をかけ、短剣を正面に構える。コウモリの飛行パターンを読みながら、突っ込んできた瞬間に小盾で弾き、カウンターで短剣を刺す――一度頭の中でシミュレーションしていた戦法だ。
コウモリは低く悲鳴を上げ、やがてすうっと滑空してきた。羽ばたきの迫力はなかなかで、素人なら体勢を崩されるところだが、ここはレオンも勇者パーティの戦闘を見て学んだ基礎がある。短剣を握る右手に意識を集中し、小盾を頭上に構えて受け流す。
ガツンッ! 激しい衝撃が左腕を突き上げる。だが盾で弾きながら、狙いすました一閃を繰り出した――短剣の刃がコウモリの胴体を斬る感触があり、黒い体液が散る。コウモリがギィッと悲鳴を上げて崩れ落ちるのを見て、レオンはドキリとする。
「やった……倒せた、か」
振り返ると、相手は大きく痙攣しながら地面で動かなくなった。1対1とはいえ意外とあっけなく倒せたことに胸が高鳴る。自分にだってやれる――そう感じた瞬間、思わず拳を握りしめた。
(やれるじゃないか。これなら“守護騎士”に頼らなくても……)
しかし安堵の息を吐くのは早かった。崖の隙間から別のコウモリが2匹、さらに羽を広げて出てきたのが目に入る。彼らは仲間が倒れたのを察知して興奮したのか、鋭い鳴き声をあげて上空を旋回し始めた。
しかも1匹は明らかに体格が大きい。毛並みが赤みを帯び、普通のカラスバコウモリより凶暴そうな眼光を放っている。これが噂の「変異種」なのか――気を抜けば即座に襲われそうだ。
「やっぱり来たか……どうする? 二匹同時は厳しいな」
頭が回転する。さっきのように1対1ならまだしも、空中から二方向同時に来られれば対応しきれない可能性が高い。さらに強化個体が混じっているのなら、なおさら危ない。
こうなれば“頼るしかない”と悟り、レオンはすぐに腕の紋章に意識を向ける。最初からそうするつもりではなかったが、倒されてしまえば本末転倒だ。「守護騎士を呼ぶ」――それが最善の判断だろう。
◇
「――来い、未来のレオン……!!」
短い詠唱を頭に描くようにして、腕から魔力を放出する。瞬間、再び辺りが震えたような風が巻き起こり、淡い光の粒子がレオンの横で凝縮し始めた。慣れない行使に胸が苦しいが、何度か呼んでいるうちに要領はつかめてきた。
光が収束し、銀色の鎧を纏う青年が現れる。レオンと同じような顔立ちだが、落ち着いた威厳と強者のオーラをまとい、短時間だけ“最強の一手”となる騎士だ。
「呼んだね。……変異種か。これはちょっと面倒そうだな」
騎士は剣を抜き放ち、距離を測るように上空の2匹を見やる。レオンも足を開き、警戒を緩めない。すると、赤みを帯びたコウモリが甲高い鳴き声をあげ、一気に急降下してきた。残る1匹も後を追うようにスピードを上げる。
レオンは一対複数では対応が難しい。騎士に任せるしかない――そう思って頷くと、相手はそれを見越したように体を低く沈め、横薙ぎのカウンターを繰り出す。
「はっ……!」
ずしん、と空気を裂く斬撃が発生し、先頭のコウモリが胴体を深く切り裂かれ落下。続いて2匹目が回り込む形で騎士の背後を狙うが、振り向きざまの盾による一撃で弾かれ、レオンの目の前に叩きつけられた。
動きが止まったところをレオンが短剣でとどめを刺す。正直、騎士のアシストがなければ絶対無理だっただろうが、痛快なまでの連携であっという間に勝負が決まった。
「ありがとう。……やっぱり強いんだな」
レオンが呼吸を整えながらそう言うと、騎士は小さく笑みを浮かべる。だが、すぐに周囲を見回しながら警戒を続けるよう指示した。
「うん、でもまだ他に隠れている可能性もある。……君は自分の力も試したいんだろう? 単独でやり切れるならそれに越したことはないが、ここは命がけ。無理は禁物だよ」
「分かってる。こんなにあっさり決着がつくとは……あっ」
そのとき、騎士の全身がふっと光を揺らし、輪郭が薄れるように見えた。維持時間が来たのだろう。既に1~2分経過しただけだが、短時間で複数体を瞬殺する力は圧倒的だ。
やはり“守護騎士”はすごい――と再認識しつつ、レオン自身は心臓がどきどきと苦しくなる。魔力が急速に削られる感覚があって、額に冷や汗が浮いた。更に長い戦闘は不可能と分かる。
「ごめん、そろそろ戻る……。この先、気をつけてね」
「ありがとう、あとは多分大丈夫……俺も少し魔力を回復させたら、早めに切り上げるよ」
騎士は小さくうなずき、光の粒に溶けて姿を消す。短い時間でも十分な成果を挙げられたが、疲労感がドッと押し寄せる。むやみに何度も呼ぶと倒れるかもしれない。
一方、地面には倒れたコウモリの死骸が3匹分転がっている。討伐証として必要なのは翼か爪などの部位だが、変異種と思われる赤コウモリの胴体は報告したいのでできるだけ形を保って持ち帰りたい。レオンは手間取りながらもナイフを使い、物証を回収する。
◇
「はぁ……とりあえず3匹分は確保。あとは薬草をもう少し集めれば十分条件を満たせるはずだ」
コウモリの血生臭さが鼻につくが、なるべく布袋に包み込んで匂いを抑える。変異種を倒せたのは運がよかったのかもしれない――事前に騎士を呼べなかったら危険だったろう。
周囲を慎重に探ると、コウモリの死体以外に追加のモンスター反応はなさそうだ。念のため奥を覗いたが、巣そのものが大きく広がっている気配はない。これ以上深入りは不要だろう、と判断する。
少し離れた場所に移動し、苦労して探した薬草をさらに10本ほど採取する。気づけば陽射しが強くなりはじめ、お昼にはまだ間があるが、あまり長居しても危険が増すだけだ。十分な量を確保したことを確認し、レオンは引き返す決断を下した。
下位クエストでも、こうして現地を巡って薬草を見つけ、モンスターを討伐するのは地味ながら骨の折れる作業だと思い知る。パーティにいたころは仲間がほとんど戦ってくれ、指示に従えばよかったが、今は全て自分で考えて動かなきゃならない。
◇
丘を下って街道へ戻り、再びトルディアの町へ引き返すころには、日は正午に近づいていた。ほどほどの疲れに加え、先の激戦で心臓がまだどきどきしているが、無事に帰りつけそうだ。
門番に挨拶して町に入り、すぐにギルドへ向かう。手にした布袋にはコウモリの死骸の一部や、指定の薬草を詰めてあり、初クエストの成果としては上々だろう。
カウンターに向かい依頼票を提出すると、担当の職員が「お疲れさまです」と微笑んでから、納品物を確認していく。きちんと必要数を揃えているかなどを丁寧にチェックし、最後に変異種のコウモリらしき赤い翼に目を留めて少し驚いた顔をした。
「これは珍しいですね。噂になっていた変異種でしょうか。よく倒せましたね、Fランクにしては見事です」
「い、いえ……運が良かっただけというか、うまく奇襲できただけで」
曖昧に笑ってごまかす。職員は感心する様子で「これなら追加報酬が出るかもしれません」と頷き、書類を用意し始めた。ついでにモンスターのサンプルを研究班へ回すという。
こうしてクエスト達成の承認が下り、レオンのギルドカードに「初仕事成功」の実績が加わる。報酬は銀貨4枚分で、下位クエストとしては十分だ。さらに変異種ボーナスとして多少上乗せが期待できるというから驚きだ。
この結果に胸を躍らせつつ、レオンは深々とお礼を言ってカウンターを離れた。実質、数時間ほどの作業で4枚も得られるなんて、Fランクとしては想像以上だ。長い目で見れば大した額ではないが、とりあえず宿代を安定させるには十分だろう。
◇
ギルドの喧騒から離れ、ロビー脇のベンチに腰を下ろす。初めてのクエストをこうして成功させ、少しの追加報酬も狙えた。まるで夢のよう――だが、胸の奥では“守護騎士”にかなり頼ってしまったという思いも拭えない。あれがなければ危なかったのも事実だ。
(でも、最初なんだからこれでいい……。あとは少しずつ自力で戦えるように練習すればいい)
どうやって練習するかは考えどころだが、冒険者として依頼を受けながら場数を踏むのも手だろう。焦りすぎて魔力を使い切れば危険だし、何よりあの騎士を多用していると世間に怪しまれる恐れもある。かといって本気で隠し通せるものなのか、検討もつかない。
そんな不安と達成感が入り混じる中、職員が「追加査定が終わりました」と呼びかけてきた。内容によってはほんの数枚の銅貨が上乗せされる程度だが、無視できない金額だ。思わず足取りを速めてカウンターへ戻ると、職員はにっこり微笑んで小袋を渡す。
「変異種サンプルの評価が入り、追加で銀貨1枚分が支給されることになりました。これで合計銀貨5枚ですね。Fランクとしては、なかなかの成果です。おめでとうございます」
「本当ですか……ありがとうございます!」
嬉しさに思わず声が上ずる。想定の倍近い収入だ。書類を受け取り、中身を確かめながら胸が熱くなる。これだけあれば、しばらく無理せず落ち着いて次のクエストを検討できるし、装備の補強や練習用の木剣も買える。
ひょっとすると、この調子なら予想以上に早く貯金を増やし、ランクアップ試験を目指すことさえ夢ではないかもしれない――そう思うと心が弾むが、自分を戒める声もある。あくまで今日は運がよかっただけだと。
「とにかく助かった……よし、まずは宿の延泊を確保し、装備も少し見直してみよう」
ギルドを出る頃には、後続の冒険者が新たなクエストを受けるため並んでいる。皆それぞれの事情を抱えながら生きているのだろう。レオンもこうして“ひとり”でやっていく覚悟を改めて固める。
◇
外に出ると、 正午の太陽が町の通りを照らしていた。行き交う人々の姿が活気に満ち、複数の冒険者パーティが食堂で集まって作戦会議している声が聞こえる。
ひょっとして、その中にはセドリックやアレンのような猛者も紛れているのか――そんな想像をしてちょっと身構えるが、今のところ見覚えのある顔はいない。まだ暫くは彼らと交わることもないだろう。
レオンは腕の紋章を軽く押さえる。呼び出していないので騎士の姿はないが、彼が裏で見守っていることを思うと、不思議と孤独感が薄れる。
「みっともなく追放されたけど……少しは“成長”できるかもしれないな」
小さくつぶやき、颯爽と通りを歩いていく。初クエストを成功させた達成感と新たな資金、そして“守護騎士”の秘めた力――最弱召喚士の未来は、ほんの少し光を帯びはじめた。
もちろん、次の依頼がうまくいくか、さらなる強敵にどう対処するか分からない。だが、もう逃げるだけでは終わらない。勇者パーティで何もできなかった自分が、こうして初の収入を得たのだから、これから先も頑張れる――そう、信じたいのだ。
胸を張って日差しの下を進むと、先ほど受け取った銀貨の重みがずっしりと心に響く。明日は何の依頼を選ぼうか、少し贅沢な食事をして装備を買い足そうか――そんなささやかな喜びが、追放という苦い過去を少しずつ薄めてくれる。
(よし、まずは宿に戻って荷物を片づけて、一息入れたら町の雑貨屋と鍛冶屋を回ろう。ついでに防具が買えれば安心度が増すかもしれない……)
頭の中で計画を立てつつ、町の活気に紛れながらレオンは歩き去る。最弱と呼ばれた召喚士は、こうして確かな第一歩を踏み出し、明日へ続く道を拓こうとしている。――いずれ、その先で大きな試練が待つのだとしても、いまはこの小さな成功を噛みしめるだけで充分だった。
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