おにのねるまに
寝てる間に
こっそり ベッドを抜け出して
抜き足
差し足
忍び足……
ゆっくり ドアノブ回したら
音 立てないように
そ~っと
そ~~っと
そ~~~っと
ギィッ
「ん…どういた、トイレなが?」
しまったあ!起きてしもうたっ
「一人で行けんろう。ついてっちゃるき」
「いい!だいじょうぶっ」
「遠慮すんな。ほれっ」
今夜もぼくの手を握って、真っ暗いろうかを先に歩きます
(もう……トイレぐらい、ぼく一人で行けるがやのに)
しんぱい性のお兄は
過保護の鬼です