97 屋敷貰っちゃったけど、いいのかな?
こんばんは、こんにちは。
いつもありがとうございます。
クリスマス・イブですが、いかがお過ごしですか?
作者はいつもと変わらない……です。悲しいです笑
今日もよろしくお願いします!
※魔物参考資料 『魔物図鑑』 作者:龍崎 明様
『ファンタジー初心者用語解説』作者:滝川 海老郎様 他を参考にさせていただいております。ありがとうございます。
まあ、使用人たち全員が問題ないらしい。それどころが俺に忠誠を誓ってるという事実の方が問題じゃないの?
「ナギ、ここ、すごいね。部屋は二階でしょ?」
そうだよ。
「主、我は部屋を決めたぞ。一応、フラットの部屋は我の隣りだ。その向こうはサン用にとってはおるが、おそらくサンは主と一緒に寝るのだろうと考えたのだが」
「俺はサンの部屋の隣だよ。個室には風呂もあるしトイレもある。洗面所まであるんだ。すごいよね」
あはは、ノルも賛成ってことは、皆、気に入ったみたいだね。
『オニキス、ここを鑑定してくれるかな。建物も土地もね』
承知した、とさっそく鑑定する為に外に出て行った。
「ねえ、ブルックス。侍従たちは忙しいだろうけど、洗濯はどうするの? クリーンすればいいんだけど、時には洗濯した方が気持ちいいから」
「承知しておりますとも。ギルドの近くに洗濯屋がございます。王宮御用達の洗濯屋の支店ですが、同じ様式で洗濯致しますのでお使いください」
なるほど、ギルドか。来るときに前を通ったけど。
「でも、ここは高いでしょ? いくらなのかな」
ノルだけだよ、現実を見てくれるのは。
「それがね、今回この国に来たからって、使って欲しいって。拠点の一つとしてって言ってくれるんだ」
えええーーー!?
うん、驚くでしょ。
「それにしても、借り物だから傷とかつけない方がいいから。皆に話さないとね」
「いえ! ナギ様、違います。この土地と屋敷はナギ様のものになります。ですから気にせずお使いください。使用人たちの給金は王宮の雇われにりますのでお気になさらず」
そこまでしてくれるの? まあ、使用人たちは、俺たちがいないときがどうなるんだろうと気になってたから良かったけど。
「はぁ。そこまで言ってくれるなら使わせてもらうよ。使用人たちの家もあるって言ってたけど、部屋の数はあるの?」
裏にある使用人の家は、五軒あるらしい。だから、全く問題ないそうだ。一軒に五つ個室があるみたいだからね。
それならいいんだけど。
騎士たちも寝泊まりすると聞いたんだけど。それはどうなのかな。
「騎士さんたちは通いでもいいけど。どうなの?」
「夜の警護ができませんので、それは無理でしょう」
そんなこと言っても、結界張るよ?
そう言えば、驚いてたよ、ブルックスは。
それなら毎日通わせましょうと言うのだけれど、雨の日も嵐の日もと思うとかわいそうだよね。
そう言えば、では置いていただけますか? と聞かれたよ。こっちがお世話になるんだけどね。
でも、もう一軒使用人の家を建てさせて欲しいと言う。騎士はいつ何時出るかわからないので、別棟にするらしい。それはいいけど。
じゃあ、さっそく、と侍従長から挨拶をしてくれるんだけど、皆が揃ってからねとオニキスを待った。
戻って来たオニキスは問題ないと言う。きれいなものだと言ってたから悪いものはないんだろうね。
森は?
「なかなか楽しそうな森である。屋敷の裏だけでなく、頂まで確認した。かなりの大きさの森だが、全てにおいて楽しめそうだ。少々木を切ろうと思うのだが良いか?」
問題ございません、と言う。
なんでかなと聞いて見れば、近くに雑魚がたくさんいるので、木を切って株を抜いてから結界を張り雑魚の遺体を焼き尽くすらしい。それで雑魚は出てこなくなると聞いたので、それは頼んだ。
その上、とオニキスは話す。
ここまで上ってくる通りは、もっと木を切って株を引き抜いた方がいいらしい。森がなきゃダメだけど、いらないところは間引いた方がいいよね。屋敷から下の街道までは木をかなり間引くと言った。その方が魔物が出にくくなるって。
じゃあ、ユリアロウズ国でやったみたいにするの?
そうだな、それがいい。
塀とかはいらないのかな?
あればいいが、面倒だろうという。まあ、森の魔物を間引けば大丈夫だと思うけど。
森の木も間引いていくと聞いてるから、きれいになるだろうね。
『ナギ、薬草もたくさんあったよ。見たことあるものがたくさんあった。森が整理できたら取りに行こうよ』
行きたい! と思わずいっちゃった。
どこに? とブルックスから聞かれたので、話しをすれば、感心していた。もしかして薬を作るのかと聞かれたので、頷いておく。ポーションも作るといえば、是非買取を! と言われたよ。どこでも同じだよね~
じゃあ、と使用人たちが挨拶してくれる。
でも、料理長は料理長だし、執事はパスコ、侍従長はロイ、御者がセデス、馬番……
途中で覚えるのを辞めた。
一度に覚えられないね、と笑えば何度でも聞いてくれと言われたよ。
さっそく料理の準備をすると料理長たちは調理場へと向かう。材料はどうするの? と聞けば、今から注文するらしい。もう準備してくれてるらしく、屋敷が決まったらすぐに運んでくるそうだ。その上、大量の料理がいること、気取った料理じゃなくて、平民の料理がいいこと、絶対に美味いことなども話しているらしい。それは嬉しいね。
その間何をするかと話していれば、ギルドに行ってみようとフラットがいった。それならすぐに行く、と皆が立ち上がる。おやつは? と聞けば、戻ってから~とサンが言った。すごく珍しいことだね。
「ナギ、解体しておらぬ魔物がおろう。それの解体を頼めというのだ、やつらは」
そういうことね、と理解した。
それなら馬車にと言われたけど、馬車で乗り付ける冒険者はいないからとブルックスだけ馬車で行ってもらうことにした。当然侍従長がついてくるみたいだけど。でも、オニキスとノル、俺はフラットに乗れないんだ。そう言えば、サンがいいことを言った。
『オニキスおじちゃんも、ちいさくなって、サンと、あかいかばんにはいればいいよ~』
なるほど、サンもお利口だな。
じゃあ、と一気に小さくなったオニキスを赤い鞄に、隣りにはサンが入ったので肩からかけた。
フラットは普通の大きさ、といっても大型の狼くらいになり、俺は椅子に座って、その後にはノルが乗った。
前を走る馬車の後について駆けている。
十五分くらいでギルドに到着したよ。フラットだけならもっと早いと思うけど。ま、馬車だしね。馬ならもっと早いと言ったら、ブルックスは次からは馬で来るそうです。
俺とノルはフラットから降りてギルドへ入った。フラットも中に入ったんだけど、なかなか広いギルドだね。
ノルと依頼を見てたんだけど、いつの間にかとなりにブリックスがいたのには驚いた。冒険者じゃないでしょう、あなたは。
なかなかの依頼があると思うんだけど、みんな受けないのかな。
Aランクの依頼も普通にあるよ。といっても、ワイバーンの群れを討伐とか、ブルーブルの群れを討伐とか。ま、単体でAランクはさすがにないよね。群れっていうくらいだから、十数頭なんだろうけど、うちならすぐに終わるでしょうよ。
「やっぱりこの程度の依頼だよね。群れってどれくらいの数なんだろう」
呟いてみたものの、誰からも返事はない。
フラットは行儀良く座ってるんだけど、皆怖いんだろうね、遠巻きだよ。
「すみません。あのAランク依頼なんですけど、群れってどれくらいの数ですか?」
「え? えっとAランクの依頼ですよね」
はい!
ギルドカードを見せて欲しいと言われて渡した。うん、やっぱり驚いてるよ。
少々お待ちください、と駆け上がっていったけど、階段でこけないでね。
ドタドタと階段を降りてきたのは細い男性でした。魔法使いのマントを着けてるから魔法使いなんだろうね。あ、エルフだよ。すごい魔力の種族だ~
「君がナギ君?」
はい。
「Aランクの依頼を探してるのかい?」
いえ、別に探してるって訳じゃないんですけど。
「じゃあ、なんで聞いたのかな?」
群れっていうのが気になってね。
「なるほど。群れって言うと、だいたい十頭前後だよ。大群となってたら五十から百体くらいかな。集落の殲滅となればまた違うんだけど」
なるほど。
「久しぶりだね、フロール!」
「は? 第一王子様。なぜギルドに?」
「ナギ様が行きたいとおっしゃるからね。この度、無理を言ってきていただいたのだよ。丘の上の屋敷に拠点を置いてくださったんだ」
そうでしたか、と二人は仲良く話してるんだけど、どういうこと?
「ナギ様。ギルマスのフロールは私の友人なのですよ。ですから何かあればフロールに言ってください」
にこにこと微笑むフロールだけど、いいのかな。
「何言ってんのブルックス。迷惑になるから言わないの。そうでなくても目立つんだようちは」
「そちらのシルバーウルフはナギ様の従魔ですか?」
「あはは、様はいらないですよ。ブルックスは何度言っても治らないので。そうですね、フラットは僕の眷属です。他にもいますけど」
そうですか! となんだか嬉しそうだよね。
それなら二階へとギルマスの部屋へ連れて行かれそうになった。
「じゃあ、すみません、軽食を食堂で買いたいのですが」
『ナギのお菓子がいいよ』
ん? フラットは俺のがいいの? そう言えば、サンもオニキスもらしい。
「いえ、やっぱり辞めます」
そうですか? と不思議そうだよね、フロール。
二階のギルマスの部屋は広かったよ。それに豪華でしたね。
あ、解体を頼むの忘れてた。
『ナギ、お菓子食べたいよ』
はいはい、とアイテムボックスからシフォンケーキを取り出す。鞄から出てきたサンはテーブルの上に、後から出てきたオニキスは、ググンと人型をとった。
「え、あの、なに?」
あー、ギルマスが戸惑ってるよ。
「何言ってんだよ、フロール。ナギ様の眷属でヒュージスライムのサン様。ドラゴンのオニキス様。そしてシルバーウルフのフラット様だ」
紹介してくれてありがとう、ブルックス。
「素晴らしいですね、ナギ君、いえ、ナギさん。私は嬉しいですよ。大好きなんですよ、シルバーウルフ。それだけじゃなく、ヒュージスライムなんて探しても見つからないし。ドラゴンを従魔、いえ眷属にするなんて絶対に無理ですからね」
あ、そうなんだね。
「そういうことですか。ま、従魔としてじゃなければ触ることも難しいですからね」
そう同意してあげたよ。お世話になりそうな予感がするし。
「ドラゴンと言われましたが、亜種ですか?」
あ、それを言ったらダメだろ、フロール。
「む。我が亜種だと? 我はドラゴンである。主の眷属として、亜種などと言われるのは心外だ。我の大きさ、姿は王子が知っておるぞ」
そうだね、オニキス。ワンホールのシフォンケーキを食べながら言う事じゃないと思うよ。
フラットとサンは無言で食べてるけど。カットしたものはノルと俺、ブルックスとフロールにも出してあげました。紅茶だけはギルドで出してもらったけど。
「そ、それは失礼致しました。では、黒竜殿でしょうか?」
「うむ。正確には黒竜より上位であるが、お前たちは黒竜でよい。我の位を現す程の人物ではないであろう。エルフならば知っておるであろうが」
そう言ったオニキスはプイッとそっぽをむいた。
あぁあ、嫌われたね、フロール。
「まあ、普通の冒険者ですから、お気遣いなく。ここは魔物の解体をしてもらえますか?」
「もちろんですとも! ぜひこちらでお願いしたいです」
ふふん、助かったよ。
肉と俺が欲しいと言った素材以外は買取でと頼んでおいた。後で行きましょうと言ったけど、一緒に行くのかな。
それからいろいろ話しをしたよ。
その間に、うちの子たちはどれだけシフォンを食べたことか。
最後の一個ずつを残して、あとやユリアロウズ国の王宮作焼き菓子にしてもらった。コピーしておかないと困るからね。まあ、時間があるなら焼いてもいいけど。
そうだ、移動できる魔道コンロを買うっていうのはどうだろうか。作ってもいいんだけどね。それなら屋敷のどこでも出せるからさ。
あ、それなら空間の家にあるキッチンを出し入れできるようにするかな。でも、それじゃ水とか使えないからダメだ。コンロとオーブンだけがあればいいんだけどな。野外なら水は魔法で作れるし。
じゃあ、コンロとオーブンが二つくらいあればいいかな。コンロも大きくて数が欲しいよね。
さっそく屋敷に帰ったら作ってみよう!
素材買取カウンターで困ってる。
「いったいどれほどの魔物を持ってるんだよお前は!」
えっと、たくさん?
「じゃあ、一番欲しいのを出せ。ここじゃ、一度に二十体くらいしかできないぞ」
そうなんだね。じゃあ、とりあえずを出すかな。
解体場へと案内されたんだけど、どれを出す?
「オニキス、何を持ってるの?」
「うむ。我は高ランクを少々持っておる。だが、素材中心だな。あとは、ワイバーンやオーク、そして牛系だ」
なに?
あはは、お兄さんが反応したね。
なんの魔物かと聞かれて、オニキスが答えたのは、見たこともない魔物もいたよ。
グリフォン、ブラックサーペント、レッドサーペント、シズ、バイア、ベヒモス、サイクロプス、ミノタウロス、バジリスク、コカトリス……
これ、どうするんだよ!
「これ、素材はどうする? 肉は?」
えっとどうするかな。
「じゃあ、肉の美味しいのは肉を。それと、鳥系の肉はもらいます。それ以外だと、ブラックサーペントとレッドサーペントの皮を。もちろん、この二種は肉はこちらで」
「うぬぬ、サーペントの皮は引き取るか。鳥系の肉もか。他は?」
あとはそちらで買い取りしてください!
わかった、と喜びが半減したみたいだね。
それ以外は? と聞かれてフラットに聞いたらブルーブルが大量にある。そしてレッドブルとレッドボアもたくさんだったね。
じゃあ、それらは肉はこっち。それ以外は買取でと言えば、またまたがっくりしてたよ、お兄さん。
じゃあ、フラットのアイテムボックスから可能な数を引き取ってもらう。もちろん、オニキスの獲物は全て。
明日の昼前には出来上がるそうなので、取りに来ますと言い、明細をもらってギルドを出た。
「ナギ様。今度お屋敷にお邪魔してもいいでしょうか。少々興味がありまして」
別にいいけど?
「何言ってんだよ。ナギ様の個人的エリアに顔を出すなよ!」
「だって、ブルックスは行くんでしょ?」
「俺はいいの! 俺がお誘いしたんだからな。それにナギ様に認めてもらえるように尽くすんだから。お前はギルドの仕事をしろよ!」
はいはい、つまんないな~とガキみたいな事を言ってるエルフのおじさんだよ。
読んでいただきありがとうございます。
面白そうなギルマスですね。いろいろ使えそう、かな。
天然キャラのエルフって。まあ、いてもおかしくなでしょ。
コメント・評価をいただけると、九龍はとっても頑張れます。
明日もどうぞよろしくお願いします。




