76 うちの子たちは最高だよ~
こんばんは、こんにちは。
いつもありがとうございます。
今日もよろしくお願いします!
※魔物参考資料 『魔物図鑑』 作者:龍崎 明様
『ファンタジー初心者用語解説』作者:滝川 海老郎様 他を参考にさせていただいております。ありがとうございます。
やっと終わった迷宮の調査だ。
今日は買取と依頼の精算をしてもらうことになった。
夕べ、ノルにはお金を渡してある。いろいろ頑張ってくれたから、金貨二百枚渡せば、ひっくり返ってたよ。でも、それ以上の働きはしてくれたと思う。
持ってると怖いから、ギルドに預けに行くと言えば、護衛としてフラットとサンが同行してくれるらしい。
オニキスは今日、森にいって魔物を狩ってくるといってたんだけど、何を狩るのかな?
鳥系が少ないといえば、唐揚げかと笑う。サーペントの唐揚げも美味かったと、気にしてくれるらしい。
じゃあ、と手を振ってドラゴンの姿で飛び立っていった。
最近は魔物狩りをしてなかったからかな。迷宮だと魔法でパパッとやって終わりだったからね。
「ナギ様。今日までいろいろありがとうございました。本来でしたら国王陛下がこちらでお支払いすべきなのですが」
そんなことはいいよ別に。
「最初に、オニキス様への依頼料ですが、白金貨百枚でいかがでしょうか」
ええっと、それって本気?
「そして、迷宮調査でございますが、三カ所で白金貨三百枚でお願いします。ノル殿、フラット殿、サン殿が途中お手伝いいただいた分は、金貨五百枚で。そして買取の商品ですが、最初の迷宮は買取金額金貨三千五百枚。二カ所目は金貨五千七百枚。三カ所目が金貨二百枚になります。これは我が国と商業ギルドで買い取りさせていただきました。そしてナギ様への依頼料として、白金貨五百枚でお願い致します」
あのね、それはどういうことなの?
「もらいすぎじゃないの? 僕は嫌なことはやってないよ。それに、この国の事でもお金もらってるし」
「とんでもございません! ナギ様と皆様に対しては感謝以外ございません。それにこれからの高額収入の手立てまでいただきました。我が国は一層繁栄することでしょう。とくに迷宮に関しては、現在開いておりますのが二カ所。設備が整い次第開くことができるのが三カ所ありますので、収入は倍増するでしょう」
ああ、そういうことなのね。
うーん、結局合計でいくらになるのかな?
「白金貨九百九十九枚でございます」
へ? これ、どういうことなのかな。
国の統治権を渡すときに比べれば大したことないけど、それでも……
もう考えるのは止めた。じゃなきゃ、俺の脳は壊れる。
迷宮でもかなりの金貨とか金の延べ棒とか手に入れたのに。その上、ミスリル鉱脈も全部引き上げたし。
俺って鬼だよね……鬼だよ、ほんと。
「わかったよ。もう金額的にはよくわからなくなってきた。でも、販売した分もあるのならいいよ。売ってお金になるんでしょ?」
「当然です。我々がお支払いしたのは買取金額でございます。本国とこちら、そして各領で売られると思いますので、間違いなく利益が出ます」
それなら少しは気が楽だよね。
「じゃあ、ありがたく受け取らせてもらうよ」
はい、と満面の笑みだよね、ブーゲリア。
でも、ユリアロウズ国って、かなりの資産があったんだね。すごいことだよ。家を持つならやっぱり、あの街があるこの国がいいと思う。その時は、相談してみようっと。
「そして、これはお願いなのですが……」
なんかやな予感がするよ。
「国王陛下が、我が国の名誉顧問として籍を置いて欲しいと。いつでもいらしていただいて問題ございませんし、お部屋もご用意致します。旅の合間に、お休みになられる時には、いつでも立ち寄っていただきたいとのことでした。もちろん、期限などはございません。外の世界を見てこられるナギ様がみて、我が国の姿を評価していただきたいのです」
あはは、そういうことね。
「まあ、その、名誉顧問っていうのが何をするのかわからないけど、邪魔にならないのならいいよ」
ありがとうございます!
おお、ブーゲリアが満面の笑みだよ。
どうやらブーゲリアが元マントール国の領主になるらしく、迷宮のことなどは相談したいって。それはいいけどね。
軽く引き受けたんだけど、後で後悔しないかなぁ。
まあ、嫌ならいつでも辞められる? と聞けば、問題ないらしい。だが、そうならないように努力すると言ってた。ブーゲリアは悪い人じゃないし、今いる補佐も良い人だから、多分問題ないでしょうよ。
お茶を飲みながら話していれば、ノルたちが戻って来た。
お帰り、と言えばサンが隣に座る。
『ねえ、あるじぃ~あのギルドマスターは、あのままなの? いやなやつだよね』
何かあった? と聞けば、ノルを指さすサン。フラットも頷いてた。
「ノル、何があったの?」
「……お金をギルドカードに入れてもらおうと思ったんだけど。俺みたいな冒険者がそれほどの金を持ってるのはおかしいって。盗んだ金は入れられないって言われて持って帰ってきたんだ」
なんだって?!
「ブーゲリア、悪い。ちょっと出かけてくるよ。ギルドでひともめあるかもしれないけど、迷惑かからないようにするから」
「いえ! ナギ様、これをお持ちください。あとで、フルレット侯爵を行かせますので!」
あはは、頼んだよとオニキスに念話してからギルドに向かった。
「こんにちは。ナギといいますが、ギルマスはいますか?」
「ナギ様。いらっしゃいませ。しばらくお待ちください」
タタタと階段を駆け上がった受付のお姉さんは、ギルマスの部屋のドアを叩く。
中に入ったお姉さんは、すぐに階段を降りてきて二階を指さした。そして、先ほどは済みませんでしたと頭を下げる。何となく理解できたよね。
「失礼します~」
中に入れば、ギルマスがこちらを睨む。
「何の用だ?」
「座ってもいいですか?」
頷くギルマスに、ソファに座った。
「先ほど、パーティメンバーのノルがこちらの口座に金を入れて欲しいと来たはずですが」
来たな、とこちらを見る。
「なぜ入金できないのですか?」
「入金だと? Bランクの冒険者ごときが、金貨二百枚を入金に来て、はいそうですかと手続きできると思うのか? 普通は盗んだ金だと思うだろうが!」
「なぜですか?」って、静かに聞いてあげたのに「なにぃ!」だって。怒ってるよこの人。
「あの金は僕がノルに支払いました。間違いありません。依頼達成の報酬としてね。それが盗んだ金だというのですか?」
「……そうとしか思えん!」
ふふふ、こいつ墓穴掘ったぞ。
「そうとしか思えないと? あなたがどう思っても関係ない。支払った本人が言ってるんですよ。それでも受け付けないのですか?」
ググッとうなるギルマスだけど、なぜこいつはこれほど意固地になる?
しばらく無言のギルマスを見ながら、こちらもひと言もしゃべらない。
その時、ドアがなった。
「失礼する。ギルドマスター、なぜこのようなことになっておるのだ?」
それは、とさっきのやり取りを話してるけど、眉をひそめてる侯爵の顔は見てないよね。
「ふむ。理解できぬ。いつからここは警備隊になったのだ。貴様が判断すべき事ではなかろう!」
ここに来る前に世界ギルド協会へ連絡したらしく、王都の調査員が来るそうだ。それまで騎士団で拘束して欲しいと言われたんだって。
それなら後はよろしく、とノルを連れてカウンターへ向かった。
入金はあっさり受けてもらえたので、安心したんだろう、ノルはやっと笑顔になった。
途中でオニキスから連絡があったが、侯爵が来てくれたのでと問題ない、そう伝えた。
オニキスはもう少し狩りをするというので、暗くなるまでに戻れと言っておく。解体に出したいからねと伝えれば、理解してくれたみたい。
肉を確保して旅に出ようと思ってるからね。
今は、ブーゲリアとヒューレットにいろんな国の事を聞いている。美味しいお菓子と紅茶を飲みながら話してるけど、サンはソファの上でねちゃった。フラットも足下のふわふわ絨毯の上で寝てるよ。
この国の西にあるローゼンビリア国は小さな国だけど人種差別などなく、優しい国らしい。美味い紅茶が有名だと聞いて、紅茶を買いに立ち寄ることにした。その上に酪農がさかんで、ミルクやチーズはこの国も買い入れているらしい。商業ギルドで聞けば、いいところを紹介してくれるだろうと聞いたんだ。
その次は、まあ、普通の国らしいのでスルー決定。
そこから南へ向かえば、迷宮の国があるらしい。迷宮王国シルビアという国は、たくさんの迷宮があり、賑わっていると聞いた。
ふむ、そこには行きたいね。
それ以外は、癖のある国がたくさんある。宗教国には立ち寄らない方がいいらしい。アルム神様を信仰しているものと、異端の宗教を信仰している輩がいるらしい。金のかかる宗教だと聞いてるって。これ、一番嫌な国でしょうよ。どんな感じなのか、アルムおじいちゃんに聞いてみようっと。
いろいろ話しを聞いたけど、海のある国があるらしい。そこは海産物が特産で、美味しいものがたくさんあると聞いた。料理長もイチオシらしい。じゃあ、決まりだね。でもかなり遠いけど。
あとは、ユリアロウズ国から東へ行った国々。
迷宮の国は一度行ったけど、もっと東に他とは違う文化を持つ国があるらしい。米はその国が発祥だと聞いた。元勇者が作った国らしく、黒髪の人が多いときいたので、絶対に行きたいと言えば、ノルがしっかりメモしてくれた。
ドドーーーン! とすごい音が聞こえた。
『オニキスが戻ったね』
フラットが顔を上げて外を見ている。
「オニキスが戻ったみたいだね。行ってみようか」
「お帰り、オニキス!」
『主、遅くなった。久しぶりの狩りは楽しかったぞ』
あはは、そうなんだね。
「魔物はどれくらいあるの?」
『うむ。かなりあるが。解体に出すのであろう?』
「そうだね。人型になってくれる? かなり汚れてるからクリーンするよ」
承知、とスルスルと人型になったオニキスと一緒に解体場へと向かった。
「忙しいですか?」
「ああ、まあな。何か狩ってきたのか?」
オニキスがね。
何があるのかと聞かれたので、オニキスに言えばいろいろと言うんだけど、どれだけ狩ってきたんだよ!
とりあえず、全部出すかと言うけど、大丈夫かなぁ。
うん? そうか冷蔵倉庫があるんだね。
そこで異空間収納からでてきたのは、思いも寄らない数だ。ロックバードは十匹、コカトリスは三匹。ワイバーンが十二体。レッドボアのでっかいのが三頭。ホーンオックスが十三頭。
おじさんは呆れてたよ。
一度には無理だと言われた。当然でしょう。
何から解体するかと聞かれたので、ロックバードを全部、ホーンオックスを六頭お願いした。
それなら明日にはと言ってくれたので、残りはオニキスに片付けてもらう。
今夜は徹夜だぞ、と笑うおじさんだけど、後では手ぐすね引いた男たちがいるんだよね。
明日の昼前にはできてるからと嬉しくなって手を振ってその場を離れた。
明日出発されますか、と聞かれたのでその予定だと話した。それなら料理長に言いましょう、だって。もしかして焼き菓子がもらえるのかなぁ。少し楽しみだな。
さて、明日の出発に備えて荷造りをと話して、風呂に入って綺麗にしておいてねと言うことは忘れない。
俺とフラット、サンも、でっかい風呂に入れるのは今日で終わりだとゆっくり風呂で遊んできれいに洗った。
風魔法で乾かして、フラットはふわふわだ。当然、入浴前にブラッシングをしたからね。
サンは、既にころころとベッドで転がってる。
今は、俺の長い髪を乾かしてるんだけど、そろそろステータスを見ておきたいな。まあ、明日でいいか。
皆のも見てみたいから、明日、肉を取りに行く前にゆっくり見てみよう。
楽しみだね~
早めに起きた朝。
まだ眠ってるサンとフラットの隣で皆のステータスを確認することにした。
最初はオニキスだね。
[ステータス]ユリアロウズ国に制圧国を引き渡したあと、出発直前時
■黒竜(黒鉄竜クロガネリュウ)オニキス:ナギの眷属
≪ステータス≫
レベル1422
年齢:1221
性別:オス 特殊個体 黒鉄竜
体長 体高 体重不明
生命力:∞
魔力:∞
攻撃力:∞
防御力:∞
≪スキル≫
全属性魔法(無属性・光・闇・回復など全て)MAX
≪EXスキル≫
鑑定MAX
探索MAX
状態異常無効MAX
≪ユニークスキル≫
変化・再生
人化
発語
[異空間収納]
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召喚されしドラゴン 創造神の采配 主:ナギ 住処:一応ナギの影
[創造神の加護]隠ぺい
[幸運]隠ぺい
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うおっ! なにこれ!
オニキスって化け物じゃないか。
ていうか、クロガネリュウっていうんだねオニキスは。普通に黒竜かと思ってた。特別な黒竜なのかな。千二百二十一歳って。いったい何年生きるのよ。
まあ、それだけ力強い仲間って事だね。いろいろ知ってるし助かるよ。
次はフラットかな。
■シルバーウルフ:フラット
≪ステータス≫
レベル120
年齢:三歳
性別:オス
シルバーウルフ王の子
特殊個体 体長六メートル九十センチ 体高二メートル五十センチ 体重三百八十キロ
生命力:3000
魔力:4000
攻撃力:∞
防御力:∞
≪スキル≫
火属性魔法(レベル5)
火炎魔法MAX
風属性魔法(レベル5)
水属性魔法MAX
土属性魔法(レベル4)
雷魔法(レベル5)
≪EXスキル≫
無属性魔法(レベル3)
空間魔法(レベル4)
結界魔法(レベル4)
鑑定MAX
探索(マッピング可能・気配察知・魔力探知・危険感知など全般)MAX
念話(主、同朋との念話のみ)
嗅覚向上MAX
身体・四肢強化MAX
回復力向上MAX
毒耐性MAX
状態異常無効MAX
≪ユニークスキル≫
変化・再生MAX
滑空MAX
[空間魔法型アイテムボックス/時間停止・容量∞] 隠ぺい――後日クリエイトで作成
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[シルバーウルフ王の加護]
[創造神の加護]隠ぺい
[幸運]隠ぺい
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すごいな~、フラットのアップ率はすごいね。もうかなわないよ。でも変わらず優しい弟だね。いや、おにいちゃんみたいだけど。攻撃力と防御力が∞って、もうオニキスと同じ次元だな。
読んでいただきありがとうございます。
もう、ナギのお金はどうなってるんでしょうね。
まあ、普通の生活じゃないから仕方ないけど。どこかでどどっと使わないと大変なことになりそうですよ。ちょっと心配……
コメント・評価をいただけると、九龍はとっても頑張れます。
明日もどうぞよろしくお願いします。




