73 次の迷宮。たくさんの魔物に驚きましたが、雑魚だと思われますが。
こんばんは、こんにちは。
いつもありがとうございます。
迷宮再び~
今日もよろしくお願いします!
最後は俺です。
俺はオマケのドロップ品があるので、普通じゃない量出てくるんだ。それもフラットとサンが取りだしたものとは全く種類が違うものだね。
ポーションとか薬、ポーションや薬の材料となる植物、魔物の内臓、目玉、骨などポーションの材料ばかりだ。これは持ってる方がいいかもね。
「ごめん、これは持っておきたいんだよ。ポーションや薬はいいけど、材料は売らない」
え? とブーゲリアがオロオロし始める。
「僕がポーションや薬を作るから。サンも最上級ポーションを作るんだ。だから材料はどれだけあっても困らない」
さ、最上級ポーション?
あはは、戸惑ってるよね。
「せっかく商人ギルトに登録したからね、薬やポーションを作って売ってもいいかなと思ってる」
「あの、今はお持ちじゃないですか?」
うーん、たくさんはないなぁ。
「街を出るときに売って欲しいと言われて商会に売ったから。一本ずつくらいならあるかな。僕が作ったのはSランクで、サンが作ると最上級になるんだ」
ぜひ作って欲しいと言われたんだけど、明日から迷宮に探索に行くから、空いた時間しか作れないよといっておいた。さすがにエリクサーのことは言えないよね。
とりあえず、これの他にオニキスにみてもらいたいものがあると、取り出して行く。
カムイの剣、とかパイア骨の短剣とか、ミスリルの長剣とかね。あとは、ホワイトトパーズの大きな宝石。そしてでっかい水晶。それ以外にもでっかい魔石とか宝石だね。それといくらでも魔力が溜まる宝石? かな。
オニキスはパイアの短剣を手に取っている。
「これはパイアの短剣だな。まあ、売っても売らなくてもよいだろう」
次はカムイの剣。
「これは山神熊カムイのドロップ品だな。ボスだったのか、主」
「そうだよ。こんなのが出てくるとは思ってなかったけどね」
『さんにんでたおしたよ~フラットのまほう、すごかったね~』
氷の世界に出てきたんだと言って、フラットの『獄炎』はすごかった、と自慢した。
「ふむ。それほどの魔物が二十階層前後から出ると言うことか。なかなか面白い。だが、普通の冒険者なら倒すことは無理だな」
そうなの?
「この白い剣は魔剣だな。もっていても使うことはないだろう。ノル、使うか?」
とんでもない、と腕を振るノルが面白い。
「じゃあ、ミスリルの長剣使えばいいよ。どう?」
「それならいいかもしれん。持ってみろ」
おそるおそる手にしたノルだけど、手に馴染んでるよね。
ブン! と振ってみるけど違和感はないように見える。
「これ、使いやすいね。でも、売ればかなりになるんじゃないかな」
別にいいじゃない、オニキスも言うからね。
持ってればいいよと渡した。ドロップ品にしてはシンプルで鞘も同じようにシンプルだから、普段使いでも問題ないよね。
ありがとうございます、と俺に頭を下げるんだけど必要ないよ。
じゃあ、『パイアの短剣』と『カムイの魔剣』は売ることにした。ありがとうございます、とブーゲリアはとても喜んでますけど。
宝石は? と聞けば、残すのはホワイトトパーズの大きな宝石。そしてでっかい水晶。それ以外にもでっかい魔石だけになった。
「あの、魔石もですか?」
うん、と軽く返事をする。
だって、特大サイズだけ残すんだから。大までは売るんだから許してよ。
わかりました、と項垂れる。
じゃあ、それぞれの個数だけど、それはブーゲリアたちに任せることにした。アイテムボックスに入れてたから数はそれぞれわかるんだよ。もうメモはとったしね。
じゃあ、よろしくと俺たちは部屋に戻った。
「ナギ、ミスリルの長剣、ありがとう。迷宮で使えるようになってみせるから。本当にありがとう」
「いいよ、別に。僕は使えないし、持ってても使わないならもったいないでしょ。オニキスも持ってるから心配しないで」
うん、と嬉しそうだ。
「明日から二番目の迷宮に潜るけど、ドロップ品は基本的に拾って帰る。あまりに同じ物が多ければとらないこともあるけどね。食事は用意したし、足りなければ作るから心配しないで。どこまで階層があるかわからないけど、オニキスならわかると思うんだ。だから頑張って欲しい」
任せろ、とオニキスは言う。ノルも頑張ると言ってくれた。
『サンもがんばるよ、あるじぃ~』
『僕も頑張るからね』
サンとフラットもそう言ってくれるので、俺も力がわいてくるよ。
夕食をたくさん食べて、それぞれが部屋に戻る。
『おふろ、おふろ~』
サンは嬉しそうにピョンピョン跳ねて寝室へと進んで行く。
お休み~と別れて、俺とフラット、サンは部屋に入った。オニキスとノルは個室だから。
大きな風呂でバシャバシャと泳ぎまくって疲れた。
それでも、きれいに洗ってから寝室へと戻れば、テーブルの上に果実水が置いてある。ありがたいね、と三人で飲んだ。
風魔法で髪の毛を乾かして、既にベッドに転がってるフラットとサンの隣りに横になった。
夜明けごろに起き出した俺たちは、食堂へと向かう。
朝食を用意してくれると聞いてたので意気揚々と歩いて行った。
おはようございます、と皆が迎えてくれるんだけど、俺たちってここではどういう存在なの? 少々不思議に思っているんだ。
でも今は気にしない。
だって美味しいご飯が目の前にあるからね。
満足いくまで食べた後、料理長がお菓子をたくさん用意してくれてた。ありがたくアイテムボックスに入れて手を振って外に出た。
そこからはドラゴン姿のオニキスに乗って飛び立つことにする。
ブーゲリアたちたくさんの人が見送ってくれるので、手を振って出発した。
サンは鞄の中だから心配ないけど、俺とノルはフラットの結界がなきゃ飛んでいきそうな速さだ。
二分もかからずに二番目の迷宮に到着した。
ホバリングしているオニキスが、尻尾でドスンと入り口をぶち破った。
そこに降り立った俺たちに一歩遅れてオニキスが小さめのドラゴン姿で入って来た。
『我はこの姿でよいか?』
『怖がって魔物が出てこないかな?』
『それは関係ない。人型でも戦う時には覇気がでているのだろう、魔物たちは感じるのだ』
そういうこと? でもフラットには普通に攻撃してきたけど。
『ならば、他の魔物に遭遇したことがないのだろう。ならば、我はこの姿で行くとしよう。なに、出てこぬなら出せばよいのだ』
ガハハハと笑うオニキスは、隠れてる魔物を引っ張り出して戦うつもりだね。
まあ、いいかな。
そう言ってさっそく歩いて進んで行く。
ここは洞窟のでっかい版だね。
グギャグギャと出てくるのはゴブリンだ。それにオオネズミ、ムカデなどなど雑魚ばかり。
どうするかなと思っていれば、フラットが火球のでっかいので殲滅し始める。
ならば、とオニキスもブレスを吐いてあたりは丸焦げだよ。
ポンポンとドロップするドロップ品を回収しながら後を付いてゆく。
あまりに数が多いので、途中からサンが魔法で回収し始めた。
『主。この階層は同じようなものだ。我とフラットで殲滅して進んで良いか』
いいよ~
「ねえ、ノル。こうなるとは思ってたけど、ここまでとはね。やることないね」
そうだね、とノルも笑っている。
罠もこの階層はないだろうと言うことだから、のんびり付いてゆく。
サンはピョンピョン跳びながらドロップ品を回収してる。俺もある程度進んだら、オマケのドロップ品を一気に回収だ。
あっという間に殲滅が終わったらしく、フラットが迎えに来てくれる。じゃあ、とフラットの背に乗って進みながらサンはドロップ品を回収してる。俺もオマケのドロップ品を回収し続けた。
次に行くかなとオニキスをみれば、次も似たようなものだという。罠はないとは思うが、と言うことだった。
じゃあ、とりあえず行きますかね。
次はお肉ゾーンだ!
ディグビッグのかなりデカイやつがぞろぞろ出てきた。
やっぱりオニキスは気になってないみたいだね。
ここからは焼き尽くさないで、と頼んでおく。まあ、ドロップするからいいんだけど。
フラットとオニキスが前にでて、打ち漏らしをノルが狩る。妙なスタイルが出来上がってた。
ノルはさっそく長剣を使っているからいいんだけどね。勉強のために殲滅しないでもらった。
かなりいい具合に長剣を使ってるよ。
これなら心配ないでしょう。この迷宮から出る頃には長剣使いになってるに違いない。
ノルの剣をかいくぐったディグビッグは、サンが氷の矢で仕留める。だから、俺は必要ないでしょ。
そんな風に歩いていれば、ノルがそろそろ罠があると言う。え? でもフラットとオニキスは気にせずいっちゃったよ?
そうだね、と笑うノルは、ここに仕掛けがあるとマークしてくれるので歩きやすい。そう、仕掛けもスルーしてるんですけど。
『あるじぃ~、おにくがたくさんだね~』
「そうだね、うれしいね~」
うれしぃ~とサンは大喜びだ。罠の位置をマークしてくれてることは理解してるサンだから心配ない。
その分、少しこっちにくる獲物が増えたくらいだからね。
振り返った俺は、オマケのドロップ品を回収、そして前へと進む。俺の前ではサンがドロップ品を回収して進んでる。
あはは、このあたりの階層はのんきでいいね。
途中でお腹がすいたと言うサンの声を聞いて、フラットとオニキスに連絡する。すぐに戻って来てくれたけど、どこで休む? と聞けば俺たちのまわりにさっと結界が張られた。うん、オニキス、気が利くね。
そこでシフォンケーキと紅茶を楽しむ。
ワイワイと食べていれば、そろそろ再ポップしそうだとオニキスが腰を上げた。
じゃあ、行きますか。
結界を解除してもらって、俺たち回収班は忙しく働くんだよ。ノルも仕掛けを確認しながら歩いている。
ノルの前にはサンがいて、やってくるこぼれた魔物を一瞬で撃ち抜いている。ほんと、この子はすごいね。
回収役は俺が引き受けることにした。
サンは楽しんでノルの護衛をしてるよ。本当に楽しそうだね。これなら俺が回収役を引き受けた方がいいかも。これからは小部屋もあるだろうし、仕掛けも増えるだろうからね。そう言えば、最初の迷宮はあまり仕掛けがなかったね。不思議だよ~
フラットとオニキスはどんどん狩りまくっている。ディグビッグもサイズが大きくなってるから肉も大きくなってるよね。探索しながらやってるから、狩り残しはないでしょ。
それほどドロップ品が多いからね。しばらくディグビッグの肉は必要ないくらいあった。
オマケのドロップ品も当然多いよ~
ドドドドと走って戻って来たオニキスとフラットは楽しそうだ。
『ナギ、終わったよ。次に行っていい?』
「ダメだよ。もう少し後にして。今、小部屋を開けてくれるから。そこを殲滅して欲しいんだけど」
了解、と二人はノルの側に向かった。
その間に俺はドロップ品とオマケのドロップ品を魔法で回収した。これ、とんでもない数になるよね、絶対。はぁ、後が大変だね。
行くぞ! と聞こえてみてみれば、フラットとオニキスが中に入れないので外から炎を放ってる。
あ、でも宝箱があった気がするんだけど……
終わった、と声を聞いて中を覗けば罠も何もない宝箱が、へしゃげている。
「あのね、宝箱を開けてくれるかな。一応調査してるんだからね」
はい、とオニキスが宝箱をこじ開けたのだが、中にあったポーションは瓶が溶けて使い物にならなかった。
はぁ、とため息をつけば、ごめんなさいと二人が謝ったんだけど。
ドロップ品とオマケのドロップ品を回収して、二人に乗せてもらって階段へ向かった。
階段を降りたとき、目の前にはワイルドボアの大群だ。比較的小型だとは思うけど、途中で大きいのになるんだろうね。
階段を降りれば戦闘になる。それなら先にオニキスとフラットが飛び出していった。
あはは、どんどん倒して行くけど、これってずっと開かれてなかったからかな。このままならスタンピードになってたんだろうね。
目の前のワイルドボアが減ってきたので、俺とノル、サンは地面に降り立った。
当然出てくる打ち漏らしを三人で狩ってゆく。
さすがに俺も対応せざる終えないほどの数だよ。オニキスとフラットはかなりの数狩ってるんだけど、あまりに多すぎだ。
当然俺とサン、そしてノルも参戦する。
小さめと言ってもワイルドボアはワイルドボア。のんびりしてたら突進を受けて吹っ飛んでしまう。
ノルは長剣で、俺はショートソードで、そしてサンは氷の弾丸で迎撃だ!
途中でドロップ品とオマケドロップ品を回収することは忘れないよ。
かなりの数を倒してるんだけど、中々減りませんね。
『主、ブレス使っていいか』
『うん。今どのあたり?』
『そろそろ小型が終わりそうではあるのだが、その先に一廻り大きなやつらが手ぐすね引いておるのだ。フラットは其方に戻す故、炎で一層すれば良いではないか』
『わかった。じゃあそうする。フラットに戻ってもらって』
承知した、と念話が切れた。
「フラットが戻るよ。あっちも大変みたいでね、オニキスがブレス使うって。フラットはこっちで炎魔法で一掃してもらうから」
了解、と二人から返事があったとき、フラットが戻って来た。
『ナギ、ここから炎使うから、少し下がってて』
わかった、とサンを連れてノルと後に下がった。
<火球>
どんと目の前に現れたのは直径三メートルほどの巨大な火球。それが一気に飛んでいった。
ブワァーーーーッと燃え上がったワイルドボアたちがどんどん倒れてゆく。
これでもすごい威力だな。それじゃぁ、前の獄炎ってどれほどの力なんだろうね。たぶん、オニキスのブレスに匹敵するくらいじゃないかな。
目の前にいるワイルドボアはいなくなった。じゃあ、と先へ向かうんだけど、ほら、そこは年齢故に遅いよね。七歳の俺だからさ。すぐにフラットが俺とサンを乗せてくれた。ノルは地面をかけてますよ~
中型の生き残りが出てきたんだけど、それも巨大な火球でおしまいです!
フラットから降りて、ドロップ品とオマケのドロップ品をアイテムボックスに回収した。
ゆっくり歩いているんだけど、その先ではオニキスが目一杯の大きさになって、ブレスを吐きながら左右に首を振る。うん、殲滅だよね。木なんかもなくなって、ハゲてるよ。
終わったんだろうね、オニキスがこちらに振り向いた。
手を振りながら待っててくれる。
フラットの背に乗せられて手を振り返し、後にあるドロップ品とオマケのドロップ品をアイテムボックスに回収した。
読んでいただきありがとうございます。
今度のダンジョンはたくさんの魔物がいそうですね。それに罠も小部屋もある。
そこで、オニキスとフラットのポンコツ度合いがわかりましたけどね。
サンはすごい成長をしていますね。頼りになる眷属です~
コメント・評価をいただけると、九龍はとっても頑張れます。
明日もどうぞよろしくお願いします。




