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72 料理三昧のつもりだったけど?

こんばんは、こんにちは。

いつもありがとうございます。


今日もよろしくお願いします!


 いざ、料理!

 それからは鬼のように調理する。

 豚の生姜焼きを山盛り。どんぶりにする分も作ったよ。

 大きめに切ったロックバードの焼き鳥も山盛りだね。タレの甘い照り焼きも作りました。作る度にコピー連発ですよ。そしてミンチ肉をワイバーン、オーク、コカトリス、迷宮で手に入れた真っ白な鳥など全種類をクリエイト先生に大量に作ってもらい、これまたクリエイト先生作の保存容器にそれぞれ入れる。それを再びコピー連発。


 出来上がったのは、ハンバーグとチーズインハンバーグ。大量コピーは定番です。

 後はチキン南蛮と蒸し鶏くらい。

 コピーが終わって、次はステーキ類だよね~

 ワイバーンやミノタウロスのステーキ。

 余り美味しくないって街で聞いたミノタウロスだけど、美味いって。焼いてみたけど、かなりイケる。あと、迷宮の熊が美味いんだ。それに迷宮肉は美味さマシマシだと思う。だからそれも焼いてみることにした。


 ワイバーンとミノタウロスのステーキ、オークのステーキは二種類。ロースとヒレだね。

 迷宮の熊もステーキにしました。それに迷宮鳥のチキンをグリルした。

 あとは焼き肉を大量に作りました。オーブンは山鳥の丸焼きを作ってくれてます。山鳥といっても、翼を広げれば一メートル以上ある鳥ですよ。おっそろしいよね。

 ちまちま作ってるとコピーも面倒だし、保存容器もたくさんできたから、容器ごとコピーします。それなら後で使えるしね。

 当然、ステーキやグリルチキンなんかもコピーしまくりだよ。アレンジもできるから。

 そして山鳥の丸焼きもコピーした。何匹あるかな。

 

 で、今はローストビーフを作ってます。

 これは比較的簡単なので良いね~

 最後は、唐揚げとサーペントの唐揚げですね。


 そうだ、スパイス系がなくなってきたから買わないと。それに器だよ、うちの子たちの。オニキスもドラゴン姿で食事する時は、かなりでっかいからね。

 できればドラゴンの姿でいさせてやりたいから。そこそこの手当が済み次第、オニキスも迷宮に連れて行こう。もちろん、ドラゴンの姿で。誰もいないから問題ないでしょうよ。

 戦い方も教えてもらえるし。


 今のうちに買い物メモを書いておこう。

 スパイス系も面倒だからある程度コピーした方がいいかな。

 えっと、塩とコショウ、それに砂糖、ビーサ、醤油、ソース類、ドレッシング類。

 そう言えば、ビーサ以外名前知らないね。まあ、目で見て買うなら問題ないかな。

 あとは、みりんくらいかな。ま、店に行けば大丈夫でしょう。


『フラット、どう?』

『うん、楽しいよ。ナギは?』

『えっとね、買い物に行きたいから一度下ろしてもらえるかな。森でいいから』

『わかった。じゃあ、少し待ってね』

 は~い、と出かける準備をする。

 エプロンを外して、ローストビーフの具合を見れば、そろそろ良さそうだね。大きな塊を保存容器に二個いれて、自然に冷ますことにして、キッチンに置いておく。

 それと、とりあえず帯剣して冒険者に変身だね。

 あとで良い店を聞いてみよう。ブーゲリアなら知ってるでしょ。


 空間が開いて、サンが飛び込んでくる。

『あるじぃ~おかいもの、なの~?』

「うん。いろいろね。ブーゲリアに聞いてから行こうと思うんだ」

『じゃあ、サンもいくぅ~』

「え? いいの、お手伝いは?」

『だいじょうぶだよ~』

『ナギ、僕も行くよ。ナギを狙うやつらがいたら大変だし』

「いいのかな。オニキスは?」

『主殿。二人を連れて行け。我は今、ドラゴンの姿で木材を運んでおるのだ。故に行かれぬ。二人を連れて行けば良い』

『えー、でもオニキスにだけ仕事をさせて申し訳ないよ』

『気にするな。そろそろ我の仕事は終わる。ならば、共に迷宮に向かえる故な』

『ほんと!? 嬉しいな。じゃあ、二人と一緒に行くよ。ブーゲリアに聞いてから行くからね』

『うむ、気をつけるのだ』

 ありがとう、と念話を切った。

「じゃあ、お願いね」

 やったー! となぜか喜んでるんだけど?


 フラットの背に乗ってサンを連れて王宮へと戻った。

 ブーゲリアに聞いて、それぞれの店を教えてもらうんだけど、どうにも要領を得ない。それなら、商業ギルドで紹介してもらってくれという。連絡は入れてくれるそうだ。

 じゃあ、商業ギルドへの地図をもらって三人で行くことにした。



「いらっしゃいませ。本日はどのようなご用件でしょうか」

「えっと連絡があったと思いますが、ナギと言います。良いお店を教えてもらいたくてきました」

 しばらくお待ちください、と受付のお姉さんは階段を上がっていった。

 商業ギルドって初めて来たけど、すごく忙しそうだね。

 胡椒はないかな。ここでは売ってないのかな。

「いやあ、お待たせしました。ギルド長のブッチと申します。王宮から連絡がありました。では私の部屋へどうぞ」

 あはは、こうなるんだね。


「それでどのような商品をお探しでしょうか?」

 えっと、とメモを取りだして見せる。

 ふむふむ、と理解してくれたみたい。醤油はショユーっていうのかな? あれ? 何処かで見た気がするんだけどな。まあいいか。

「こちらでも販売しておりますが、一袋が大袋です。例えば、コショウですが、一キロの袋になりますね。ショユーはこれくらいの瓶が六本セットです。砂糖は八キロが一袋になりますね。基本的に商人に向けてのものですので。それと、大きな深皿などは、全く問題なく揃います。ただし、五枚セットですが。いかがでしょうか?」

 枚数や量的には問題ないけど。

「あの、僕たちみたいな一般人にも売ってもらえるんですか?」

「もちろんですが、多少割高になります。できましたら、ギルドにご登録いただければ、会員価格でお渡しできますし、買取のご相談にも乗れますが」

 あれ、これってブーゲリアといろいろ話してるかな?

「あはは、僕のことを聞いたんですね」

「はい。私たちはナギ様に感謝しております。法外な税を取られておりました。魔法使いを大量に雇い、それがユリアロウズ国を手に入れる為だと聞いて情けなくなりました。ですが、今は違います。正当と思われるユリアロウズ国の商人たちと同じ税でございます。それもナギ様のおかげだと感謝しております。できることは何でもさせていただきましょう」

 そんなことになってたんだ。まあ、税で運営してるんだもんね、国って。でもよかった。こうやって結果がみえると嬉しくなるよ。

「それは僕だけでなく、眷属たちの頑張りのおかげです。でも、僕は七歳ですが登録できますか?」

 もちろんでございます、と嬉しいことを言ってくれる。それなら登録しようかな。


 今、登録書類を書いてるんだけど、住所がない。

「すみません、僕の家、火事になったんです。残ったのは土地だけで。どうすればいいですか?」

「それはこちらで記入しておきましょう。王宮の住所でということでしたので。最初は鉄ランクからのスタートですが、ナギ様は既に商人と同じでしょう。ですので、金ランクとさせていただきます。世界で通用致しますので、どうぞお使いください。

 金ランク?!

「それは良くないですよ。金ランクなんてとんでもない。どれだけ取引をしなくちゃならないか」

 それなのです! とブッチさんは興奮してるよ?

 ブーゲリアから聞いたらしく、新しい迷宮に調査に入ったと言うことは知ってました。その上、あと二つ調査すると言うことも。それで、王宮と話しをして、互いに分け合おうということになったらしい。

 余計なことを、ブーゲリア!


 じゃあ、とそのまま会員証を受け取って、調味料などを揃えてもらう間に食器を見せてもらう。

 かなりの大きさまであるんだけど、今使ってるボウルと同じくらいの大きさ、それよりも大きいもの、そしてサン用の大サイズを購入することにした。色はどうするかと聞かれたので、本人たちに選ばせれば、フラットは水色。サンは黄色だ。じゃあ、オニキスは紺色にしておいた。俺の分は今あるから問題ない。ノルはどうしようか。他にもみてみるかと聞かれたので、いろいろある見本を見てゆく。それなら、と白と明るいグリーン、薄いピンクというか、桃色にした。


 そう言えば、米はどれくらいあるかな。あと二袋か。

 じゃあ、と米を聞いてみれば、昨日入ったものがあるらしい。それを十袋頼む。油とかは買ったし。

 うろうろみていればキューピアというのがある。これマヨネーズじゃない?

 味見してくれというので、少しもらったけど、マヨネーズだね。ちょっと酸味が強いかな。それなら今使ってるものの方がいいかも。

 野菜もたくさんあったので、買うことにした。ラディッシュみたいなのもあったよ。これ、サラダが美味しくなるね。

 それ以外にもいろいろ買いました。そしてバターと無塩バターがある! 両方ともひと箱ずつゲットです。もどったら即コピーだね。

 クリームの元? どうやら生クリームになるみたい。聞いてみれば正解でした。冷蔵する必要があると聞いたので、バターも同じでしょ、とひと箱六本入りを購入。これでシフォンに生クリームがのせられるよ。

 そしてイチゴがある。桃とかみかん、スイカ、メロンなど、いろいろあるからそれも木箱単位でゲットした。

 それ以外に何かあるかな。

 おお? 粒マスタードがあるけど。それと七味、ケチャップなどなど。なんとカレー粉があった!

 それぞれケースでお買い上げ~

 あとは、ハーブの入った塩だね。ローストビーフとか作る時にすり込むんだと聞いたので、これもひとケース。

 他には何かある? とみていれば、フラットが真剣にみてるんだけど。

『何か欲しいのがある、フラット』

『これは何?』

 ん? えっと、これは……

 豆の水煮が瓶詰めになってるやつだ!

 ひよこ豆がある。それと小豆かな。大豆もあるけど。

 これはひとケースずつ買うことにした。

 それくらい? と聞けばサンがこれがほしいと言う。どれどれ。あ、これ飴じゃないか。王都で買ったものとは違い、色気はないけど。疲れたときに甘いものはいいね、とケースでもらうことにした。

 じゃあ、これくらいでと会計を頼んだ。

 

 買取に関しては、明日、ブーゲリアに伝えるんだと言えば、問題ないらしい。

 倉庫に商品を用意してくれてるみたいだから、皆で移動だね。

 一応、明細を確認してゆく。合図すれば、サンがアイテムボックスに入れてくれるんだ。

 全てを収めてからお支払いだね。

 合計で金貨四十二枚になりました。

 じゃあ、とその場で取り出して支払いましたよ。いつもにこにこ現金払い~


「たくさんのお買い上げありがとうございます。では明日、また」

 そんなことを言うブッチさんに手を振ってギルドを出た。

 俺も商人だね、と笑いが漏れる。

 まあ、これで嫌な冒険者ギルドと取引しなくてもいいからね。

 

 さて、今何時かな?

『オニキス、進み具合はどうかな?』

『うむ。我の仕事は今日で終わるぞ。下まで道が完成した故な。それで明日はどうするのだ』

『えっとね、ドロップ品を確認して、売る物と残すものを分けたい。本当は今日やりたかったんだけど』

『それでは、すぐに戻ろう。この移動用の箱はここにおいておくか?』

『そうだね、ブーゲリアに聞いてみるよ。王宮に戻ったら連絡するから』

 承知した、と念話が切れた。



 ただいま~

「お帰りなさいませ、ナギ様。良い買い物ができましたか?」

「うん。商人になっちゃった。いい買い物ができたと思う。それで、オニキスが下まで道が付いたから、オニキスとノルの仕事は終わりだって。移動用の箱はどうする?」

「もう終わるのですか。残念です。あの箱ですが、オニキス様しか動かせませんし、倉庫とか避難所に使えましょう。あのまま置いてくださればよいかと。それで、オニキス様とノル殿も迷宮へ?」

「そうだと思うよ。だから、迷宮探索が終わった時に再考すればいいよ」

 感謝します、と言われた。

 それで依頼料のお支払いですがと言うので、迷宮品の買取と一緒でいいよと答えておいた。


『オニキス、とりあえず箱はその場に置いておいてって。危険なときは避難する場所にしたいし、倉庫としても使うみたい。皆に聞いて、場所を指定してもらってね。もう戻ってくる?』

『うむ。戻ろう。あやつらは道を降りればよいのだ。ノルを乗せて戻る故、少し待ってほしいぞ、主』

 了解だよ~

 そろそろ戻るみたいだよ、といえばでは大広間を用意致しましょうと言ってくれた。そこで確認しろってことだね。


 俺たちは食堂でおやつをいただいている。

 その時、大きなドラゴン姿のオニキスが降り立った。すぐに小さくなったオニキスの背からノルが降りて来る。あれって、おんぶ状態じゃん!


 おかえり~

 ただいま。

 二人は、腰を下ろしておやつを頬張る。オニキスは即お代わりだね。人型でもよく食べるよね~

 でも、ノルも一気に二個食べたよ。何だかノル、ひとまわり大きくなった気がするんだけど。



「主、ドロップ品を分けるのか?」

「うん。そうしたい。次に行くにもややこしくなるからね」

 承知した、と今からできるだけやろうと言うので、お茶を飲み干して大広間に向かった。


 ブーゲリアが手伝ってくれるらしい。侍従もね。

 じゃあ、とフラットから出してゆく。

 どんどん出てくるから、皆驚いてるよ。十分以上出し続けて、次はサンだね。

 これも永遠かと思える程続いてるんだけど。


読んでいただきありがとうございます。


料理の材料を買いに行ったはずが……

ギルドの偉い人とは話ができていたらしい。ちゃっかりしてるよね。

その後はドロップ品のこと。結局、料理三昧にはならない気がする~


コメント・評価をいただけると、九龍はとっても頑張れます。

明日もどうぞよろしくお願いします。

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