表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
199/202

199 追加でマンション建てちゃったし、契約も順調そうな予感です。

こんばんは、こんにちは。

いつもありがとうございます。

今日もよろしくお願いします!


※魔物参考資料 『魔物図鑑』 作者:龍崎 明様

        『ファンタジー初心者用語解説』作者:滝川 海老郎様 他を参考にさせていただいております。ありがとうございます。


 全ての希望者をチェックして検討したけど、概ね問題なさそうだね。どの商会も経営は順調だって。助かるよ、鑑定魔法~

 ただ、個人は多少問題のある人がいた。二人だけは受け入れられない。借金があるのと賭博にのめり込んでるからね。大きな商会の使用人だけど、個人での契約は無理だ。


 それは、明日返事になりそうだ。

 時間は? と問えば十時らしい。それなら明日、その前に妹さんの鑑定をと頼まれた。もちろんだと返事をして時計をみる。

 明日は一応希望の部屋を確認してもらって契約になりますね。

 その準備はしてもらうように話をしているみたいです。

 

「局長。あと二棟はお願いできませんか?」

「いいけど、どうしたの? 事務局には関係ないよ、俺の物件だし。だから妹さんには俺個人から給金を払うから。それでいいかな」

「ありがたいと思っています。食堂の家族も局長の使用人ですよね。どうせなら、辺境の迷宮の全てを局長がやってくれればいいのに。国はいざと言う時、私たちを切り捨てそうな気がします。実際、辺境伯様も来られることはありませんし」

「まあ、そうかもしれないね。でも、本来、俺はここまでかかわらなかったんだよ。国王が全てを俺に任すって言うから仕方なく引き受けただけ。できれば辺境をとまで言ったけど、フルレットは貴族にしてはマシな方だからね。よほどのミスをしなければ大丈夫だと思う。でも、いつまでもオニキスやアニに頼むことはできない。俺が他国に向かうとトラブルが起こらなければ大丈夫。だけど、もし何かおきれば彼らは引き上げることになるんだ。今のところ、俺が国を離れる時期は全くわからないけどね。ただ、西の辺境も依頼があるから行くことになる。その間は、皆にお願いするんだけど……」

「問題ございません。局長が国にいてくださるなら安心です。それにオニキス所長とアニ副所長はこちらに残るのでしょう?」

 あはは、心配かけてるね。

 ブートも残るし、Sランクも残すつもりだと伝えたら、より安心できたみたいだね。



 紅茶のお代わりをもらって話していると、ノルから念話が届いた。

『今、いいか』

『いいよ。どうしたの?』

『二十五階層まではまだ到達してないんだが、明日には戻れると思う』

『そう、早かったね。で、二十五階層の様子はしっかり見てきてね』

『わかった。お前明日は?』

『朝から事務局に来るよ。そのあとは、マンションを造るかな。あとは公衆浴場を造るつもり。戻ったら一度連絡して。少し休めばいいよ』

『そうするな。それなら戻り次第連絡するから』

 うん、気を付けて~


 どうしたのかと聞かれたので、明日には戻るらしいと伝えた。でも、出勤は明後日になると思う。そう告げれば理解してくれたので安心した。

 

 その日は屋敷に戻って、ゆっくりのんびりと食事をして風呂に入った。

 久しぶりにアルムおじいちゃんに今の状況をメールして、そのまま目を閉じてしまった。




 朝、執事に起こしてもらい、なんとか身体を起こします。

 いつものように、フラット、サン、ソラの三兄弟は、まだ寝てますね。

「フラット、ご飯食べたら事務局に行くからね。ゆっくりしてていいよ」

『わかったぁ~いってらっしゃい、ナギ。二人のことは任せてね~』

「お願いね」


 着替えを終えた俺は、寝てる三人をクリーンしてから階段を降りた。

 今日は俺だけが出勤だと話して、ノルたちが迷宮から戻ってくると思うと告げる。

 俺はどうするのかと聞かれたので、事務局でマンションの契約をして、新しいマンションを建てる。そのあとは、公衆浴場を造るからと言えば、フラットたちは? と聞くので、こんなときじゃないとソラも遊べないから、庭で遊んでいいって伝えて。ただし、フラットが側にいること。それと、入口の塀には誰か必ずいてほしい。もし、知り合いが突然入ってくると困るから。

 お任せください、と使用人全員が受け入てくれました。既に馬番たちは馬場に出勤してるので、俺の分のおやつを受け取り立ち上がる。

 ソラはここで食事をさせてくれると聞いたので、その時には、フラットに念話するように伝えてもらうことにした。



 じゃあ、行ってきます。

 そう言い、小さい応接室から事務局に移動します。ちゃんと結界も偽装も機能してますね。

 所長室から出て行けば、アニの補佐がお茶の準備をしてくれてました。

 ありがたいとソファに腰を下ろす。

 そして妹さんを紹介してもらった。お姉さんと同じで、とてもいい子でした。年齢は十七歳。俺よりお姉さんだね。

 給金は基本的に、お姉さんと近い金額にするからと伝えておきます。ただし、忙しいよと念を押せば、ありがたいと返事が返ったよ。こちらこそだよね。


 入居希望者に相対して、直接鑑定していくけど、問題なかったよ。

 契約をする前に、確認したいと思うからSランクに希望の部屋の鍵を渡して確認に行ってもらった。そんな流れで、途中からは、鍵を全て渡して、書類を持って行った人に見せてもらうことにした。その後、事務局に戻ってもらって契約をする。そんな流れができました。

  

 希望者は納得してくれましたよ。

 雇い主が来て複数の部屋を契約する。主にそんな形だね。数人は冒険者と個人的に希望した人がいたけど、それも問題なく終わりました。

 複写式に契約書を造って、相手と俺がサインする。契約書はしっかりと出来上がるので、上の本物を渡す。もちろん、こちらの控えには相手のサインと拇印を押してもらった。

 商人たちは、このやり方がいいと絶賛してました。契約書は売ってないのかと聞かれたので、全て注文になると伝えておきました。最低注文数は千です。そう、千回契約できるのですよ、数冊で。

 なるほど、と納得はしていたけど、数が少ないと高額だからね。ただし、領収証という基本的なものは市販してもいいかと思ってると言えば、ぜひうちにも卸て欲しいと言われたよ。まあ、考えておきますと返事しますよね、この段階だと。


 午前中に新しい部屋の契約は全て終わりました。中には面接だけをして、合格を出したら、この部屋をと予約が入りました。午後から作りますから、と言えば契約をしておきたいという。この商人さん、凄いよね。夕方、鍵をもらいにきますと言うことでした。それなら、今夜から住んでもいいかと聞かれたので、契約が終わっていて、鍵を渡したら問題ないと伝えておきました。


 じゃあ、早めの昼ご飯にしよう。

『ナギ、僕だよ。これから外で遊ぶから。屋敷の中に結界を張って遊ばせるよ、ソラとサンは。僕も駆けたいから、周りは開けておくけど』

「うん、いいよ。しっかり防御結界をお願いね。専属侍従は結界の中に入れて上げて。ただし、トイレとかもあるから定期的に聞いてよ」

 りょうか~い、と聞こえたので一安心だ。


 ちょっと早めだけど、昼ご飯を食べに行こうか。どうせ、馬番たちも食べに行くんだろうけど。そう思って聞いてみたら、どちらでもいいらしい。それなら、店を見るついでに食事してもらうからと伝えておきました。

 

 思ったよりも早く終わった契約だけど、そうだ、Sランクたちはどうするのかな。

 聞いてみれば食堂で食べるらしい。それなら一緒にと誘っておきました。


「ナギ様! いらっしゃいませ」

「こんにちは、お邪魔しますね」

 どうぞ、と案内してくれたのは、大人数用ですよ。そろそろ侍従が手伝いに来てくれるらしい。パートだね。いい感じでしょう。

「どう、客足は」

「おかげさまでかなり忙しいです。そうだ、明日で一週間ですから、書類を提出しますので」

「うん、悪いね。でも、大丈夫? 時間は取れそうなのかな」

「侍従さんが来てくれるので、一息つけば書類をまとめますので」

 そういうことね。

「じゃあお願いします。さて、みんな何でもいいよ。注文して」

 ありがとうございます! 嬉しそうに馬番たち、冒険者たちは注文を始めます。三種類ある中から選ぶので、いくつ頼んでもいいと言ってあるので、冒険者たちはそれぞれ三人前ですね。笑っちゃったよ。そう思ってたら、馬番たちも同じだったね。少ないの? と問えば、大盛りだけど、おいしいからいろいろ食べたいんだって。

 面白いね~と俺も海鮮クリームパスタセットとパリパリチキンセットを頼みました。残っても誰でも食べてくれるしね。


 ガツガツ食べていると、侍従たちが来ました。よろしく、と告げていれば、続々と客が入ってきますね。

 俺も早く食べて店を出ないとね。

 

 うん、何も心配することなく、完食しましたよ、俺。あはは、俺もかなり大食いだね。


 お金を払って、ごちそうさま~と店を出ました。デザートはないけど、お腹いっぱいです。

 冒険者たちは建物を立てる場所をチェックしてくれてます。その間に、俺は厩舎にいって馬たちを労い、少しだけ狭くなるからと謝った。

 といっても、半分以上の広さは残るから問題ないね。


 とりあえず、結界を張ります。

 馬のエリアはしっかりと張りました。道の入口からずっとですよ。

 その後は、ハーフマンションの部分に結界を張ります。これは仲間だけ通れる結界で、建設が終われば解除されるものにしました。


 さて。

 昨日と同じハーフマンションを造る。

 図面はこれです。一部空間の中に入れてください。昨日の二棟と全く同じで、同じように二棟並べて作りたいです。

 不具合があればストップして不具合箇所を提示してください。


(クリエイト)


 ぶわ~っと湧き上がった光の渦。

 すごい綺麗だね、と見ていれば、そこそこ早めに立ち上がっていきます。

 やっぱり昨日より早いよね。

 出来上がりはSランクたちにチェックを頼みます。今はじっと後ろで出来上がる様子を見てるよ。ポカンとしてるけど、面白い~


「じゃあ、とりあえず出来上がったら確認お願いしますね。鍵の回収と再ロックを忘れずに」

 了解しました! と聞こえた。

 事務局に返ってるからねと言えば気持ちよく送り出してくれました。


「ナギ様!」

 へ? ああ、馬番か。なんだろうね。

「すみません、飼い葉と敷き藁が少なくて」

「そうなの、ゴメンすぐに注文するから」

 お願いします、と駆け戻ったよ。

 他にはない~? と聞いてみれば、ブラシが何個か欲しいっていうから、アダムさんにお願いしましょう。


「アダムさん、ナギです」

『ナギ様。お疲れ様でございます。それで、本日は?』

「ええとね、マンションの馬場なんだけど、飼い葉と敷き藁を多めにお願いします。他にもブラシとか言ってたから話を聞いてみてくれるかな。希望するものを持ってきてください」

『いつもありがとうございます。では、私が参りましょう。ナギ様は?』

「一応、事務局に戻ります。ちょっとブースを作りたいので。あとは書類関係なども作るので、少しの間、いますから」

『では、その時に』

 そう聞こえたので、お願いしました。


 サンとソラはフラットにお任せなので、そのまま飛翔で事務局前に降り立ちました。


「ただいま~」

 おかえりなさい! お疲れ様です! 

 皆に声をかけてもらって嬉しいね。

「いまから少し光るけど、気にしないでね。賃貸の受付窓口を作るから」

 は~い、と皆興味津々だね。


 どこに造るかなぁ。

「ナギ様!」

 おっと、補佐と不動産担当のミカがかけてきたよ。

「ねえ、どこに作ればいいかな、ブース。お任せで造ってみようかな」

 それがいいですね、と補佐が同意してくれた。

 じゃあそうしようかな。

 

 事務局内に俺の個人的賃貸窓口を造りたい。

 二人が並んで対応できる机が窓口にほしい。窓口と周りは透明の壁で覆ってください。対応窓口には声が聞こえて話せる開口部を造る。できれば、防御性の高い素材がいいです。下の方は外から見えない方がいい。あと、引き出しとか書類を入れられる何かを便利に使いたい。そして小さな金庫が必要。持ち運びできる金庫も用意してください。売上をオニキスに渡すためです。他にも必要なものがあれば取り付けて欲しいです。

 設置場所はアルム神様が良いと思われる場所でお任せします。


(クリエイト)


 ふわりと湧き上がった光は、俺の思っていた場所ですね。

 少しだけ広い窓口があったんだよね。そこは何も使ってなかったんだけど。これ、おじいちゃんにはわかってたのかな。そうだとしたら凄いね、ほんとに。


 あ、端っこのブースだから、その前の壁に掲示板ができたよ。依頼を張り出すブースみたいなもの。『賃貸情報』だって。そうか、ここに情報を張ればいいんだね。

 えっと。

 ブースの上に、事務局の窓口と同じようにぶら下がったパネルには『カーム賃貸』ってかいてあるんだけど? そういうことか。俺のブースってことだよね。おじいちゃん、すごいよ。一言で俺のだってわかる形になっちゃった。本当に凄い。おじいちゃん、ありがとう。いつも助けてもらうばかりだね。こんどゆっくりお話したいよ。

読んでいただきありがとうございます。


異世界の不動産屋さんですよ、これ。

面白いね~

不動産って言葉を出してないからだけど。そのものですよ!


コメント・評価をいただけると、九龍はとっても頑張れます。

明日もどうぞよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ