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188 食堂のあるアパートを作りましょう。

こんばんは、こんにちは。

いつもありがとうございます。

今日もよろしくお願いします!


※魔物参考資料 『魔物図鑑』 作者:龍崎 明様

        『ファンタジー初心者用語解説』作者:滝川 海老郎様 他を参考にさせていただいております。ありがとうございます。


 その後、食堂のことを詳しく聞くことにした。

 司祭様は、朝食から夕食までお願いできますか? と問うてるんだけど。面白いね、自分の食の確保が気になるんだ。まあ、食べないとしっかり働けないからな。それは俺も賛成だね。それに思ったより人気店になったら、あらかじめ話しておかないと食いっぱぐれるかも知れないし。


 前の店と同じくらいの広さがいいらしいけど、できれば調理場は広めの方がいいらしい。ここのキッチンは素晴らしいと言ってたけど、それを聞いた料理長も参加してくれた。すごくありがたいです。

 

 一応、キッチンのスタイルは決まった。

 建物は長方形で上に伸びる単純な形だね。店以外のスペースを使かうアパートは中央に廊下をつけて東と西に居室を取ることにする。それなら建物の厚みがでるので、自然災害や魔物の攻撃にも強い。

 でも、そうじゃないやり方もあるよね。片側に通路を作って部屋がある。そうなると部屋が大きすぎるかな。でも、家族が住む料理人たちは一括りの方がいいだろうね。司祭様たちはどうなんだろう。

 まあ、とりあえず、店の広さを決めてからにしようかな。


 目一杯で一階に店を作ることにしよう。

 希望は、昨日の話し合いでだいたい聞いた。

 調理場の魔道具配置は料理長がアドバイスをくれたので、かなり便利になりそうだ。

 そして魔導冷蔵庫、魔導冷凍庫もあり、地下には穀物倉庫などもある。地下への搬入口、その他の搬入口は店の裏側から入れるようにプランしました。そして、階段は南側に造ることにした。当然、ゴミ箱も置くから、引取の時、裏に回ってゴミの回収ができるようにゴミ箱の向きを考えて置くつもり。それなら、お互いに使いやすいだろうしね。馬場のゴミも同じゴミ箱に入れることになるから、便利でしょう。

 当然、どちらもゴミ袋を使ってもらいますけどね。

 そこそこの店になりそうだね。何よりキッチンが広くなったんだ。とても喜んでたね、お父さんは。

 弟くんも、三十席前後なら、ひとりで大丈夫らしい。まあ、最初は家族でやる方がいいね。

 俺が絵を書いてみせれば、感激してたよ。

 

 二階への階段を上がってすぐに料理人家族の部屋を取ろう。朝も早いし夜はおそくなるだろうからね。

 一応玄関らしきものを作り、手洗い、トイレ、風呂などを作る。その奥にLDKを作りましょう。キッチンは壁につけて、その前がダイニング、そしてリビングと続く。そして個室がみっつ。突き当りが広めのベランダになる。奥行きが少し深めになりそうなので使いやすいと思う。雨の日でも店のダスターなども干す必要があるから。


 一応、プランは決まった。

 明日は朝から建物を建てましょう。ノルとオニキスは早朝から西の辺境へ向かうから、料理長に話してたね。それなら、おやつとお弁当を作りましょうと言ってくれてる。本当にありがたいよ。

 ほかの人間は皆、迷宮事務局へ向かう。

 そういえば、今夜、クリエイトしておかないとね。


 


 夕べは何とかお風呂に入って、ベッドまで這うように戻った。

 フラットが人型で抱き上げてくれて寝かせてくれたらしい。本当にありがたいよ、弟は。


 朝はいつもどおり執事が起こしてくれた。

 最近はひとりで起きられなくなった。皆の前から部屋に向かうために手を振って階段を上がれば、ぐったりして動きが鈍くなる。

 かなり無理をしてるんだろうけど、仕方がない。ここはなんとか終わらせないとね。


 フラットに声をかけて、サンとソラも一緒にクリーンしてドアを出た。

 おはようと、いつものように執事と挨拶を交わす。 

 既に、ノルとオニキスは食事をしてるらしい。すごいね、やる気だよ。


「おはよう~」

 食堂に入っていけば、食べながら手を上げて答えてくれる。

 最近のオニキスは屋敷で寝泊まりしてる。でも、以前のようなことは全くない。とても紳士的でさすがドラゴンという立ち居振る舞いだね。かっこいいんだよ。無理してるのかと思ってたら、無理はしてないらしい。元の自分に戻れたと笑うんだ。とてもいい感じだよね。


 ちょこんと座って俺も朝食タイムだよ。

 ホカホカの白米と味噌汁、タラみたいな白身魚の味噌焼き、だし巻き卵、酢物など、たくさん並んでる。

 大喜びでパクつく俺をみて、ノルは微笑んでますね。オニキスは半分呆れてるんだけど。


 先に食事を終えた二人はデザートタイムに突入したね。

 紅茶のいい香りが漂ってるね。

「今日は確認だけでいいか? 何かあれば注意してくる?」

 うーん、どうするかなぁ。

「とりあえず、迷宮は開いてないと思うけど、ブルックスは前に聞いたときにはパチンコの訓練をしてたよ。皆に教えるんだって言ってたし。迷宮に一般の人が入ってないかの確認と、王弟殿下とブルックスの行動が知りたい。黒玉も渡してないから入っても無理だろうけど、妙なやつが口出ししてたらどうなってるかわからないからね。あっちに到着したら連絡してくれるかな。映像を録画するようにノルとオニキスの視線の先を記録するように指定してやってみるから」

「なるほど。そんなことができれば証拠も残るな。今朝はオニキスの背に乗せてもらおうと思ってる。その方が早いからな。お前も気をつけていけよ。ブートは事務局でアニが書類を作るための護衛だ。鍵を締めて仕事をするように言ってくれ。フラットとサンはお前の護衛だな。あと、馬番には話した。ふたりとも、大喜びだったぞ。御者も一緒に向かうって」

 ほんと? すごくうれしいなぁ~

 そのうちに誰か雇ったほうがいいかも知れないけど、今はお願いしようか。

 それがいい、とノルは立ち上がる。

 飯食ってていいぞというので、見送りだけは行くからと立ち上がった。

「フラット。俺とオニキスは出かける。ナギの護衛をサンと一緒に頼むな。ソラはナギの鞄の中になるだろうから、お前がメインだぞ」

 念話してるんだろうけど、全部聞こえてるよ、ノル。


 バタン! と聞こえてダダダーっとシルバーウルフが駆け下りてきたよ。

 こらこら、ぶつかると大変でしょ!


「ゴメン、起きられなかった。任せて、ナギとソラは僕とサンがちゃんと守るからね。馬番たちはその後、空間を開くから」

「おう。頼んだぞ。じゃあ、行ってくる」

 

 そう言い、ノルとオニキスは外にでた。

 行ってらっしゃいませ、と頭を下げてくれる執事と侍従長に見送られて、人型のままのオニキスは空に上がった。

 じゃあ、とノルも人型のまま宙に浮いたね。


 ドドドン! と聞こえてオニキスがドラゴン姿になったあと、ノルが首元に降り立ち、結界を張った。

 一気に飛ぶオニキスの姿は、一瞬で見えなくなっちゃいました。

 本当に凄いね。


 

 さて。 

 残りのごはんを食べようかな。

 フラットが寝室に上がっていったから、サンを起こしてくれるんだろうね。鞄はソファテーブルの上にあるから大丈夫だね。


 おいてあった食事だけど、再び温かい白米と味噌汁が置かれた。うれしいなぁと手を上げて料理長に合図して、がっついた。

 当然デザートも食べます。

 今はフラットとサンがガツガツ食べてます。ソラの朝ご飯とデザート、おやつなどは既にアイテムボックスに入ってます。

 ソラは俺の腕の中で眠ってますけどね。かわいいんだぁ~、本当に。



 二人の食事が終わったときには、ブートとアニも終わったね。アニはおやつももらってた。

 ブートは今日、アニの護衛だ。

「アニ。これはね、別の場所で使われてた雇用契約書なんだ。これは人数が百人くらいの組織のものだけど、この中から昨日話してた内容に近いものがあれば、参考にして」

「はい……これは、すごいですね。どれほどの組織のものでしょう。信じられないほど手厚いですよ。これなら、誰でも納得するでしょう。必要のないものは省きますね」

 お願いね、と伝えました。

 実のところ、面倒になったんだよ。だからこの世界の言葉に翻訳してもらって、実際にない部分は修正してもらったんだ。本当にありがたいよ、クリエイト先生。感謝です~


 

 さっそく小さい方の応接室から、迷宮管理事務局へと空間をつなぎましょう。


<虚数空間>


 うん、成功しました。

 じゃあ、こっちには仲間しか通れない結界を張りますよ。そのように執事にも伝えました。

 行ってきます、と手を振り空間を渡ります。

 もちろん、所長室の奥にある専用の部屋に繋がってます。なので、そこにも仲間だけが通れる結界を張り、壁に見えるように偽装しました。

 こんなことまでできるクリエイト先生は、素晴らしい。

 その旨、みんなに伝えました。

 すごいね、ナギ。

 フラットが絶賛してくれるけど、俺の力じゃないんだけどね。


 アニとブートに頼んで、俺たちは外に出ます。

 すぐにブートが内側から鍵をかけてくれました。はい、これでひと安心ですね。


 トコトコと坂道を降りて行きます。

 サンは獣化したフラットの頭に乗ってます。もちろん、結界を張りましたよ。

 隣を並んで降りてゆくのは俺。鞄の中でソラが眠ってます。下に降りたら乳母車を出そうと思ってるんだ。その方が楽だろうしね。

 

 道に降りれば、料理人たちがいました。

 司祭様たちは、起きたら連絡をもらうようにしてます。

「おはようございます、ナギ様」

「おはようございます。今日は自宅エリアで眠れると思うけど、荷物は持ってきた?」

 はい! と嬉しそうだね。

 じゃあ、と土地に入りましょう。

 ここは悪人は入れない結界を張ってあるからね、と促せば、おそるおそる入って来ましたね。問題ないって~


 さて、やりましょうか。

 フラットは人型になって、乳母車を要求します。そうだ、忘れてたよ。

 乳母車にそっとソラを寝かせれば、隣にはサンが入ってくれました。冒険譚を持ってますね。本当に勉強家ですよ、この子は。

 まるっこい蛇腹の屋根をしめれば結界を張ってくれというので、風が少し通るような結界を張りました。


 お願いねとフラットとサンに頼んで、その場を離れます。フラットは乳母車を押して、少し奥に移動しました。うん、入口からは離れた方がいいからね。


 じゃあ、早速やろうか。

 木の棒を取り出して、線を引きます。全体の大きさを示す長方形だね。

 この大きさで一階は店になる。

 二階は一応図面に描いてある。俺の希望だけどね。司祭様一行の部屋は希望だけをメモしてあるので、お任せですね。

 ただし、私菜様はお風呂が欲しい、若い人はシャワーがいいと言ったのでシステムバスみたいにどちらもつけることにしたよ。当然、メモに書き入れてます。

 その他にも、どちらもトイレは別に用意してほしい。

 キッチンはミニキッチンでいいらしいので、お茶くらいはわかせるように。魔導コンロではなく湯を沸かすポット希望だったので、それを置く。洗面所はトイレの隣に作ってもらいたい。

 窓はそれぞれの部屋に付けてほしい。形や場所、それ以外に必要なものははお任せで。

 そんな風にメモしてある。


 洗濯はどうするかと言う話になったので、洗濯屋の話をすれば、頼みたいって。そうでないと、祈りの場にいる時間はかなり長いので大変だから。

 水晶で洗濯屋に連絡すれば、快く引き受けてくれました。専用の袋を作って、分け方は教えることにした。後で話だね。


 料理人たちは自分で洗濯してみるそうです。ですが、おそらくは頼むことになるでしょう。そうでないと、仕事用の服が汚れてるのはダメだからね。


 残りの三階から上はお任せで、シャワー付きの二人用、同じくひとり用を作ってもらうことにしたよ。まあ、カーム・アパートと同じ仕様ですね。

 カーム・アパート3になるのかな?

 まあ、全てお任せでやってもらおう。


 まずはイメージだね。

 

 ここに建物を建てたいです。石造りでお願いします。

 一階は食堂になります。平面図は描きました。料理人家族の自宅は二階の一番手前に欲しいです。階段は緩やかに。ゴミ箱は当然置きますが、裏に作る馬場と厩舎のゴミも一緒に入れたいので、場所を考えます。あと、食材の搬入は一階の調理場に裏から入れるようにしたい。地下の穀物倉庫にもそこから入るように。店の出入りは、入口に鍵をつけて閉めるようにしたいです。

 店のキッチンは平面図通りで配置してください。魔道具も必要です。トイレや手洗いも魔道具付きでお願いします。

 調理場の魔道具がいろいろあります、ごめんなさい。あと、調理場と店内の空気を外にだすカンキセンが欲しいです。


 三階から上は、カーム・アパートのように二人部屋と一人部屋をお任せでお願いします。

 屋根も暑さがこもらないような形でお願います。道沿いに店の正面が見えるように。建物の形が横長くないので、部屋の配置はお任せします。

 もし、不具合があれば調整してください。


(クリエイト)


 ブワッと一気に光が湧き上がった。

 おお、今までで一番すごいかな。アパートとは光が違うよ。

 あ、料理人の家とか司祭様たちの部屋、ベッドとか家具を指定してなかったけど、大丈夫かなぁ。もし、なかったら買いましょう。

 そうでないと、魔道具の方が優先だよね。


読んでいただきありがとうございます。


新しい食堂ができれば、皆が助かりますね。

これは偶然でしょうか。


コメント・評価をいただけると、九龍はとっても頑張れます。

明日もどうぞよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] こんにちわ~。 1箇所だけ『司祭様』か『私菜様』になっていましたよ〜。 ナギ君が食堂付きのアパートを建てる少し前辺りです。 [一言] 誤字報告は、気になるならば、NGの設定のまんまで…
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