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175/202

175 これからは具体的な街作りが始まります。

こんばんは、こんにちは。

いつもありがとうございます。

今日もよろしくお願いします!


※魔物参考資料 『魔物図鑑』 作者:龍崎 明様

        『ファンタジー初心者用語解説』作者:滝川 海老郎様 他を参考にさせていただいております。ありがとうございます。


 ふう、と息を吐く。

 他にやることが山程ありそうだ。でも、いろいろ邪魔をされるよりも良かったかもしれない。その方が話が早い。

「フルレットに話さないと。掲示板を作って張り出すかな」

 そう呟いたとき、ソラがデザートを刺したフォークを持ってうとうとしてる。

 あはは、顔中ドロドロじゃないか。

 浄化して抱き上げれば、もうぐっすりだよ。

「ナギ、ソラは侍従に預けておけ。乳母車に入れてこのあたりで転がせばいいだろう」

 それ、頼める? と専属侍従に問えば、もちろんですと言ってくれたのでお願いすることにした。みんなが見ててくれるからその方がいいかもね。


 乳母車を取り出して一度クリーンしました。

 ふわふわのクッションの上にそっと寝かせればスヤスヤ眠ってるよ。

 毛布をかけて、ケットは足元に畳んで置きました。

 目が冷めたとき、出たら危ないとパタパタと蛇腹の屋根をかぶせたよ。

 任せたよ、と立ち上がる。グズったら連絡をくれるって。助かるよね。

 執事がこれを、と渡してくれる。

 どうやらおはぎが入ってるらしい。もちろん、フラットとサンの分もあったよ。当然、二人のはコピーしたので倍になりました。それとは別に、小さな保存容器はアニに渡されました。ありがとうございます、と丁寧にお礼を言ってたね。


 さて、行きますか。

 サンは俺の鞄に飛び込んだけど、すぐに出てきた。

 どうしたの?

 どうやら、中が酷いことになってるらしい。

 え? とひっくり返せば大変ですよ。いろいろこぼしてたんだね。ごめんね、とクッションなども出して全部クリーンしました。

 最後に床もと思ったら、すでに侍従が掃除してくれてた。

 ありがとう、ごめんね、と言えばにっこり微笑んでくれた。本当に助かるよ。

 じゃあ、行ってきます!


 執事と侍従長に見送られて外に出ます。

 じゃあ、とノルとフラットにアニとブートが乗ってオニキスは人型で飛んで行きました。


 さて、俺も行こうかな。


 おっと、入国門が完成してるね。

 ええと、もう始まってるのかな?

「ナギ様! おかげさまで既に新しい入国門を使わせていただいております」

「うん。よかった。どうかな、使い心地は。ええとね、騎士たちに説明したいことがあるんだけど、上がってもらえるかな」

 はい、と騎士団長とフルレット、数人の騎士たちが上がってきたよ。

 外階段を上がって二階のドアを開けば、そこは簡易宿舎みたいだね。小さいキッチンと魔導トイレがあった。ここまでは言ってなかったけど、さすがクリエイト先生だね。ありがとうございます!


「ここは入国門担当の騎士たちの休憩所だよ。時間は自由に過ごしてね。仮眠もできると思う。交代で使うから、綺麗に使って。トイレなんかもあるからね」

 はい! と嬉しそうに中を確認してるね。

 じゃあ、上にあがるよ~


 最上階はかなりの高さがある。

 これ、下を見ると震えそうだね。でも、ちゃんと囲いがあるから大丈夫だよ。

「ここは入国門を前後左右ぐるりと回れるようになってるよ。ここで、待ってる人たちも確認できるし、森も見える、街も見えるでしょ。だから、ここで最初に異常を見つけることになる。もし、異常があったとき、階段を降りるのは大変だから、この通信管を使って。ここを開いて叫ぶんだよ。大量の魔物が南の森に出たから、討伐を! とかね。迷宮の入口は見えないと思うけど、それまでのトラブルはわかると思う。だからね、そういう時にこれを使うんだよ~」

 そう言えば、騎士団長が通信管の蓋を開いて叫んでる。

「これは試験的に使っておる。下の者たち、聞こえるか?」

『はい、はっきり聞こえます!』

 そう帰ってきたよ。下からも叫べば聞こえるんだね。そうか、金属管だから振動で伝わってくるんだね。これはすごいよ。

「これは素晴らしいですね、ナギ様。階段を駆け下りなくても良いです。それに二階にトイレもあります。素晴らしいものをありがとうございます!」

「いえいえ。でもね、ここで居眠りしてると落っこちるよ。間違いなく死ぬから、十分気をつけてね。ここが守りの要。他国が攻め入ろうとしててもわかるでしょ。国境もかなり見通せるからね。頑張って、騎士団長。優秀な人が三人くらいでいいと思うけど、そのあたりは任せるよ」

 はっ! と敬礼したよ。

 

 では早速、とついてきた人たちの中から三人を指名したね。

 じゃあ、頑張ってねと手を振って歩き出す。

「あ! そうだ。あのね、ここにいる人たちのために、飲み物とか持って来るなら、保冷バッグをあげる。ええと、ちょっとまってね」

 サンに話して、保冷バッグを貸してもらう。とりあえず、ミルクは取り出してもらいました。

 

 コピーしたので、ひと回り大きくしましょう。当然拡張部分も同じように拡張して、入る本数を増やしたいです。


(クリエイト)


 ありがとう、とサンに返しておきますよ。ないと困るしね。


 あ、できたね。

「これ、小さい鞄だけど、中は拡張してあるんだよ。冷えたものは一日くらいなら冷たいよ。あったかいものも同じ。ただ、中身を出したらちゃんと蓋をしておかないと、外に出してあるのとおなじになるよ。果実水とか水の瓶は入るから。その日の担当に持ってきて貰えばいいでしょ。次の担当の分もほしいね。じゃあ、コピー」

 あ、もう一個できました。

 驚いてる騎士たちだけど。

 今は果実水が少し入ってるからね。

 

 じゃあ、と俺とフルレットは階段を降ります。

 フルレットはビビリながら手すりを持って降りてるけど、腰が引けてるね。

 ひと足遅れた騎士団長はすぐに駆け下りて来たけどね。


 

 じゃあ、俺はこれから古い入国門を処分します。

 認識阻害結界を張るからね。フルレットは馬車で休んでて。先に迷宮の方へ行ってもいいけど。

 では、先に向かいますのでと馬車に乗りますよね。周りは騎士たちが囲んでついていきました。

 

 古い方の入国門に広めに結界を張るからね、と騎士さんたちに伝えます。認識阻害だから外からは見えないよと伝えて、その場で結界を張りましょう。

 うん、真っ黒だね。

 中に入ったのは俺とサンです。


 じゃあ、とりあえず、結界内の入国門を削除!

 はい消えちゃいました~

 その後、探索してダイヤを取り出そうかな。


(採掘)


 ゴゴゴと音がして、でっかいダイヤがぽっこり持ち上がりましたよ。それは俺のアイテムボックスへと回収ですね。

 はい、入っちゃいました。他にはないかな? あ、あるよね。ええと、なんの鉱石かな。ダイヤの塊がいくつもあるけど。これ、掘っちゃって大丈夫なのかな。

 じゃあ、クリエイト先生にお願いしましょう。


 この周りにある、ダイヤとか他の鉱石類を採掘したいです。ですが、地面が崩れたりしないようにお願いします。結界内をお願いしたいです。


(採掘・土地再現)


 ゴゴゴゴーっとさっきより少し長く音がしましたね。


 これはどういうことなのかな。

 いろんなのが出てきたよ。ダイヤの大きさは様々。それと何かのキューブだね。これ、銅かな。うん、これくらいだよね。

 銅のキューブは二個、そして小さい塊が一個できました。ダイヤはさっきの半分くらいのやつからいろいろです。色々あり過ぎで、面倒になったので、そのままアイテムボックスに入れました。はい、おしまいです。これだけの大きさのダイヤなんて、日本じゃ大騒ぎだろうね。


 驚いたことに、地面は綺麗になっています。どういう事? これは土じゃないよね。石? というより岩かな。まあ、そんな感じですね。

 あとは入国門があった部分の基礎を掘りましょうか。

 

(掘削・整地)


 ガガゴゴガ……

 

 土木工事みたいだね。

 面白すぎる~

 あっとこれはゴミだよね。じゃあ、ゴミは削除っと。

 うん、消えました。

 そのあとは、深いところに岩が見えます。ドンドンせり上がってきますよ、岩が。

 あはは、これはすごいね。


 ええと、じゃあ、塀を造りますか。

 こちら側の国境沿いに、新しい塀を造ってもらいましたが、それと対になるように作って欲しいです。辺境部分の国境上にお願いします。その時、凹んだところは整地してもらえるとありがたいです。魔物避けの壁となります。


(クリエイト)


 おっと、結界をなやり直すかな。

 解除して、辺境内の国境を囲む大きな結界を張りました。これで大丈夫でしょう。

 

 じゃあ、次に行きますよ。

「サン、迷宮の入口に向かうから、お願いね~」

『はい、わかった~』

 にゅっとサンが顔を出したね。あはは、かわいいよ。思わず撫でちゃったよね、頭を。


 飛翔で空に上がります。

 その間に、おはぎを食べよう。

 保存容器を取り出してハグハグ食べます。見れば、サンも外に保存容器を出して、小さなお手々で掴んで食べてるよ。あはは、おそろいだ~

 結界を張ってるから、虫も来ないし、天国だ~


 飛べばすぐなんだね。

 もう見えて来たよ。あ、フルレットの馬車が駆けてるね。遅いね、馬車は。お貴族様はのんびりしたのもですね。

 じゃあ追い越そうかな。


 音もなく馬車を追い越して迷宮へと進みます。

 途中は、道が悪いから走りにくいだろうね。

 まあ、別にいいでしょう、どうせ何をするわけじゃないんだから。


 さて。到着しましたよ。

 ええと、迷宮内はどうだろうね。

 この階層にはいないね。

 じゃあ、行きましょうか。


 迷宮の入口に大扉を造りたい。石でお願いします。スタンピードが起こったときに防ぐためでもあるので頑丈に。外から鍵をかけるか、かんぬきでもつけるかで魔物を止めたいです。そのための門です。周りには枠というか飾り門のようなものを造ってもらえるとありがたい。

 考えが及ばないことがあれば、お任せします。


(クリエイト)


 おっと、発動したね。

 じゃあ、このあたりに広場を造ろうかな。どうなってるんだろうね、この辺は。

 ええと……


『あるじ、まもの~やっていい?』

「え? 魔物なの。あ、いるね。ゴブリンとかの雑魚だけど任せていい?」

 いいよ~と聞こえてサンは俺の肩に乗っかったよ。

 そのまま攻撃を始めたね。

 動くよ~といえば、りょうかい~と帰ってきた。あはは、すごいね。

 あたりの岩場を確認すれば、身体の向きを変える度に頭に乗ったり肩に乗ったりと移動しながら魔法を使ってるよ。すごい命中率だよね。二十匹くらいいたゴブリンは、そろそろ終わりそうだね。凍結を使わずに弾丸でやっつけたよ。恐ろしいよ、サン。


『おわった~』

「ありがとう。じゃあ、おやつ食べていいからね』

 は~い、とおはぎ再びですよ。

 あと三個しかないけど。あ、蒸しパンもあるんだね。料理長には感謝だね。

 もう門が出来上がったね。じゃあ、このあたりを造りましょうか。

 

 迷宮の前の広場を造りたい。

 端まで頑丈にお願いします。広場の入口には騎士たちがチェックする場所が欲しい。そのための小さなボックスがほしいです。休憩もできるものを希望します。多少の傾斜をつけてください。大雨が降ると困るので。

 あと、広場の周りに三メートルくらいの魔物避けが欲しいです。隙間を開けてもらえると風が抜けるのでありがたいです。細かいところはお任せします。


(クリエイト)


 ブワッと地面が光ります。

 飛翔で宙に上がりサンと見てますよ。あ、そろそろ馬車が見え始めたね。

 こうなると邪魔だね。

 まあ、大通りを造ってからでいいでしょ。


 おお、魔物避けは大きめの格子柄だよ。上下は石だよね。中間の石壁がくり抜かれてるんだけど、これはすごいよ!



 おっと、もう収まったのかな。

 ええと、映像は録ってなかったか。しまった、と確認したら、録画してるけど?

 あはは、自動で出来てるみたいだね。

 じゃあ、スキルを造ろうか。


 映像を録画するスキルがほしい。投影することもできるし、記録保存のためにも使える。スキル名は『録画』でお願いします。他にも静止画もほしいので、そのスキルは『写真』でお願いします。 録画は発動したら解除するまで録画を続けられる方がいいです。


(クリエイト)


 おっとできたよね。

 自分を鑑定してもできてますよ『録画』『写真』のスキル。

 うれしいね。

 ありがとうございます、クリエイト先生!


 じゃあ、改めて発動しようかな。


(録画)


 その前に発動してたのは止めてくださいね~


 じゃあ、戻ろうかな。

「ナギ様。おそくなりました……」

 あはは、びっくりしてる?

「あ、あの。これは。既に完成したのですか?」

「うん、終わりました。ごめんね、道が悪かったからね。でも、今から大通りを作るから。そのあと、この道も綺麗にするからね。ええと、商店の配置図はある? 区画割りのやつ」

「は、はい、ございます。こちらを」

 うん、これだよね。

 じゃあ、コピーして返しましょう。

 

 さて、二部コピーしたので、一部はアイテムボックスへ入れましたよ。

「あと、この街は下水どうなの? 水はどうなってる?」

 こちらを、と貰ったのは、水道の配管図と下水の図面だね。

 じゃあ、これらもコピーして返しておきましょう。

 一部はアイテムボックスに入れました。


 じゃあ、俺は行くよ、と空に上がります。

 ナギ様! と聞こえたので後から来てね~と返しておきました。


読んでいただきありがとうございます。


具体的に迷宮の街建設が始まりました。

工事以外にもかなりの仕事がありそうですが、ナギの身体は大丈夫でしょうか……


コメント・評価をいただけると、九龍はとっても頑張れます。

明日もどうぞよろしくお願いします。

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