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174/202

174 とんでもない役目が降ってきたよ~いいのかな、俺で。

こんばんは、こんにちは。

いつもありがとうございます。

昨日は、メンテナンスが長引いたようで投稿できませんでした。予約ができてなかったので。すみません。

今日もよろしくお願いします!


※魔物参考資料 『魔物図鑑』 作者:龍崎 明様

        『ファンタジー初心者用語解説』作者:滝川 海老郎様 他を参考にさせていただいております。ありがとうございます。


『ナギ。とりあえず、平らなところは確認が終わった。今からやるか?』

『うん、今からやる。高いところから探索してね』

 了解、と聞こえてやりましょうと、心を落ち着ける。

 鞄の中を見てみれば、もう少しでお代わりが終わりそうだね、ソラ。

「ソラ。そろそろごちそうさまでしょ。デザートはどうする?」

『ちゃびう~』

 わかったよ、とデザートが入った保存容器を入れてやれば、ケーキだ、と大騒ぎだね。

「じゃあ、今から魔法使うから、そのまま食べててね」

 あ~い、とお手々を振ってくれたので、振り返して鞄を閉じた。

 さあ、やりましょう。


 国境を作りたい。

 平らな部分は石造りでお願いします。

 魔物避けにもなるので分厚いほうがいい。高さもそれなりにお願いします。傾斜の部分はミスリルで作りますので、別に発動します。高さはお任せで。ちなみに、入国門の高さは、警備のエリアも含めて十二メートルの予定です。

 入国門の位置は、街道にも迷宮へ行く大通りにもアクセスしやすい場所をと思っています。幅もかなりになると思うので、よろしくお願いします


(国境創成)


 ぶわりと光が湧き上がる。それは南の方へ走っていった。

 そうだ、映像を残しておこうか。


(投影用映像撮影・保存)


 おっと、録画が始まったね。

 えっと、スキル作ってなかったけど、どうして? 後で確認しておこうかな。

 

 おお、綺麗だね光が走るのって。すごく強い光が湧き出てるよ。

 あ、ミスリルはどうなってるんだろうね。聞いてみようかな。

「宰相、ナギです」

『お疲れ様でございます、ナギ様』

「ミスリルはどうなってるの? 国境、作り始めてるよ」

『ええと、既にかなりの量が集まっておりますが、どういたしましょうか』

 はぁ、アホじゃないの。

「それなら、後でいいよ。俺が持ってるの使うから。純ミスリルだよね? そうじゃなかったら交換してもらうよ。俺の持ってるのは、鉱脈から取り出した純ミスリルなんだ。一メートルの立方体だから、計算し易いからね。使った個数はわかるから」

『申し訳ございません。では、よろしくお願いします』

 はいはい。

 本当に国なんか使い物にならないよね。

 隣国が攻め入ってきたらどうなるんだろうね。やっぱり孤児院の敷地には悪者が入れない結界を張り直しておこうっと。


 おっと、そろそろ収まるかな。

 じゃあ、現場に行こうか。

 

 飛翔して石壁の最終地点に向かいます。そこにはノルとフラットたちがいました。サンはフラットの頭の上で大興奮だね。

「どうかな、こんな感じで」

『すごいな、これは。高さは五メートル以上じゃないか。分厚いし、素晴らしいな』

「よかった。この後はミスリルの国境を造るよ。とりあえず、王都の出口辺りまででいいかな。そうでないと、西に向かわないとでしょ」

『まあ、そうだな。あっちの国境もやってしまえばいいんだけど。門もやらないとダメだな。それは、別の日にするか』

「それがいいと思う。まだ結界はあるのかな?」

『いや、もう解除した。オニキスを呼び出して、国境通りに張らせるか?』

 それがいいよ、とオニキスを召喚することにした。

 召喚したあと、ノルが説明してくれるんだけど、その間に、俺はミスリルの国境を作りましょう。


 石壁より上、森の上などの国境をミスリルで造りたい。石の国境と繋いでください。

 高さはお任せしますが、魔物がぶつかったり、他国が攻め入ったりしても、簡単に倒れない方がいいです。登れないようにお願いします。あと、倒壊しないようにできればありがたいです。

 とりあえず、西の辺境まで行きたいのですが、人や魔物がいると無理でしょうか。そのあたりはお任せします。

 ミスリルは俺のアイテムボックス内のものを使ってください。


(ミスリル国境創成)

                    

 ババババーっと光が走る。それも二列だね。

 どうなるんだろうね、これ。ちょっと興味がある。

 

 おっと、忘れてた。


(投影用映像保存)  


 はい、発動しましたね。これで大丈夫だよ。


 オニキスは、国境の後をついていくって。どこまで続くか、確認して、止まったら残りに結界を張るといい、空に上ってドラゴン姿になり、飛び去った。

 

 うん、相変わらずすごいね。

 影に入る方が楽なときもあるらしい。そのあたりは本人に任せてます。


 はぁ、短時間で魔力を沢山使うと疲れるね。石の壁は俺の魔力で出来てるんだと思うんだ。ミスリルはあるけど、足りるかなぁ。少し心配だから、途中で数を確認しましょう。



 小さなカップに入った蒸しパンを手に、降りていきます。

 途中で止まって確認したら、既存の門からはかなり離れてるよね。 

 それなら、ここから門を造ろうか。


 入国門を造りたい。

 高さは十二メートル。背の高い場所も通れる高さの出入り口。中央か両サイドに騎士が証明書を確認する場所が必要。数人待機できるように。

 騎士たちが休憩したり、休む場所は入国門の上部エリアに用意してもらいたい。

 最上階には騎士たちが上から通りや入国待ちの人々、魔物などを確認していち早く対応できるようにしてほしい。石か鉄でぐるりと囲んた方がいいです。できれば、金属の筒を下まで通してもらいたい。潜水艦の通信管のようなもの。

 緊急事態のとき、入国チェックをしている騎士たちに連絡が行き届くように。

 門の扉をしめれば魔物避けにもなるものがいい。

 頑丈な石造りでお願いします。

 イメージと違う部分があれば、調整してください。

 

(入国門創成)


 ドドドン! と地面が一気に掘り下がる。

 かなり深いよね。これは結界を張ったほうがいい。誰かが落ちたら大変だ。

 大きめの結界を張る。

 王都門を作るのに必要な大きさ。人がいれば排除してください。


(結界)


 一瞬で認識阻害結界が発動したみたい。

 結界の中はキラキラ光ってるけど、まだかかりそうだね。

「ナギ、そろそろミルリルの国境が終わりそうだぞ。オニキスから連絡があった」

 そう、もう終わるの?


 どうしよう、それならその先は予定通り結界をお願いしよう。

 

 ノルに伝えれば、オニキスに連絡をしてくれたみたい。これなら、国境からそれた魔物が王都に入ることもないだろう。既に入り込んでる魔物は関係ないから。

 

 そろそろ終わるかな、入国門が。

 かなりデッカいよね。

 これだけの大きさがあるから、門の近くの国境が高くなってたんだ。意味が理解できたよ。

 これなら他国からも軽々しく見られることはないだろう。まあ、中身が問題なところがあるけど。

「この後はどうする?」

「うーん、お昼ご飯食べてから迷宮の入口と広場を造ろうかな。その方が興味を引くでしょ。ごみ焼却場と公衆浴場は後の方がいいだろうね。でも、ゴミ処理が困るか。まあ、後で考えよう。まだ迷宮が動き始めてないないから」

「そうだな。結局はお前の仕事が増えるということになる。申し訳ないと思ってるんだ」

「気にしないで。それなら、調査してもらってる辺境の不具合に対応してもらえるかな。みんな人型になるけど」

 でも、お前の護衛が、と言うんだけど。俺は大丈夫。ただ、サンをおいていって欲しいと伝える。強い味方だし、騎士団もいる。ここが終われば迷宮の入口付近を造るから、フルレットに同行してもらう。ついでに大通りも造ろうかと思ってるからね。迷宮までの道も必要でしょ?


 じゃあ、とりあえず、お昼ご飯にしようか。

 ノルが屋敷に問い合わせしてくれるって。それならおまかせしましょうか。

 入国門の結界は出来上がれば解除できるのかな? 鑑定してみれば、問題なさそうだね。

 それなら、フルレットに話しておこうかな。

「入国門ができたら結界が解除されるから、移動してくれるかな。書類とかいろいろあるんでしょ

。移動ができたらすぐに入国手続は新しい方でやってほしい。今の門の前には騎士でもおいておいて。あっちに移動してくれって。今からお昼ご飯を食べてくるから、その間にお願いね。移動が終わり次第、古いのを壊して石壁を造るから。その後、迷宮前にいくよ。ついてきてね、フルレットも。じゃあ、よろしく」

 承知しました、と頭を下げるフルレットを見て、みんなで戻りますよ~


 屋敷に戻って少ししたとき、オニキスも戻った。

 一緒においしい昼食をとります。

 午後からはと聞かれたので、ノルが俺の指示を話してくれる。もちろん、ブートとアニも同行しろと言ってるけど。嬉しそうだね、ふたりとも。まあ、任せておきましょう。ハルトはいませんよ、冒険者たちを率いて街を歩いているので。

 

 お腹いっぱい食べた俺は、再び食べてるソラを見ながら呆れてます。大丈夫なのかな、と思いつつ宰相に連絡しましょう。

「宰相~ナギだよ。もうそろそろ東辺境の入国門ができるけど、古いのは壊して石壁を造るから」

『もうですか! さすがナギ様でございます。それでは、そろそろ迷宮のことを発表いたしましょう。受付はいかがいしましょうか』

「それはこっちで人を探す。王宮で雇い入れてね。ちゃんと鑑定して雇うから。文官なんて意味がないから、実務を担える人を探すよ。迷宮事務局みたいな場所を造るけど、いい? そこで建物の受付とか希望者の抽選とかするよ。賃料を持ってきてもらうのもそこになる。護衛は俺が依頼してるSランク冒険者に頼むから。未払いは集金にも行ってもらう。ゴミ袋なんかもそこで販売することになるよ。あとは、ゴミ回収とか迷宮警備のこと、全体の掃除も頼みたいから人を募集するよ。それでいい?」

『それは素晴らしいですね。では、お任せしてよろしいのですか?』

「うん。そうしないと、役に立たない文官がきてバタバタしても仕事は進まない。当然、そこのトップはフルレットになるから。迷宮は国家行事。国が利益を吸い上げるんだから、フルレットに頼んでよね。いらぬ貴族は口を出さないで。西も同じだよ。俺が手掛けた街なんだ。だから、むちゃくちゃにされたくない。もし、安易に考えてるなら気をつけてね。俺はいつでも戻って来られるんだ、一瞬でね。あまりにひどかったら必要ないと判断して迷宮の核を取るよ。冒険者として迷宮に入る。それで終わり。いいね、約束は守って」

『は、はい! もちろんでございます。あの、陛下が代われと言われておりますが』

 いいよ、代わって。

『ナギ様。何から何までありがとうございます。それで、私からの提案ですが、ナギ様に私の代行として権限を行使できるように刻印を施した証をお渡ししたいと思いますが、いかがでしょうか』

 なに、それは。

「じゃあ、俺が国王の代理で、迷宮のことをあれこれ決めちゃっていいの? そういうこと?」

『はい。迷宮に限らず、貴族のことについても同様でございます。ナギ様の鑑定ならば、詳細がわかりますので。つきましては、その役目に対しての対価もご用意させていただきますので。次にお越しの最、お渡ししとうございます』

 なんだよ、それ。

「俺にも給金が出るってこと? でも、俺はずっといないよ。出たり入ったりだけど、いいの?」

『当然でございます。孤児院のこともございますので、ナギ様が少しでもお立ち寄りくださる方がありがたいのです。情けないことに、我が王子たちは役に立ちません。他国へ学びに向かわせようと思っています。なにとぞ、お願いいたします!』

 ずいぶん思い切ったね、国王は。

「そういうことならいいよ。じゃあ、次に行ったときにね。それなら、商業ギルドや冒険者ギルドに通達して。商人たちが集まるまでには日数がかかるから、早めにね。東が終われば西をやるから。その前に、事務局の求人をしようかな。街道脇に通告文を張ってもいい? ギルドにも頼むけど。どうかな」

『全て、お任せいたします。我々が知らぬこともナギ様はご存知の様子。その方が当たり前の話しになると思っておりますので』

「ふうん。じゃあ、国にもせいぜい動いてもらうよ。各国に通達しておいて。東の迷宮は多少の商人があつまったら開くから。それで実際に動かす。その方がいいからね。じゃあ、すぐに手続きして。あと、国境とかの映像は録ってるから見せるからね」

『ご無理を申しますが、どうぞよろしくお願いいします』

 はいは~い、と返事をすれば宰相に代わりましたね。

『ナギ様。ご無理をお願いして申し訳ございません』

「いいよ、別に。その方が楽だもん。だけどね、迷宮事務局の職員の給金を試算して。文官と同じ仕事をするんだからね、時間は朝七刻からで二交替になるかな。夜は八刻くらいだろうね。文官と同じ人が受付をする。そして探索許可証の発行が必要。そのあたりは聞いてみるけど」

 あ、そうだ。ちょっと聞いてみよう。俺の国の領地に迷宮があるから参考になる。そこは民を一番に考える国。だから聞いてみる。詳しいことは連絡するから試算しておいて。文官以外には、警備隊も作る。迷宮の街を警備する。事務局の警備も同じ部署になるけど、それはSランク。街の警備の中心はAランク冒険者になるから。他は街の人から腕自慢を募ろうかと思ってる。もちろん、冒険者でも応募可能。それと金庫番。事務局長と副事務局長くらいかな。

 それ以外の辺境の警備は今まで通りでお願いね。


 頼むね、と手を振れば、かしこまりましたと頭を下げる宰相との連絡を終えました。


読んでいただきありがとうございます。


これでナギも自由に動けそうですね。


コメント・評価をいただけると、九龍はとっても頑張れます。

明日もどうぞよろしくお願いします。

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